鈴木拡樹×健人スペシャル対談!舞台『どろろ』を2人が演じる意味とは?【第1回】

手塚治虫の名作『どろろ』とは?

手塚治虫原作の『どろろ』とは、忌み子として生まれ、両腕に刀を仕込む全身作り物の男に育った“百鬼丸”と、幼い盗賊“どろろ”を主人公に、百鬼丸が生まれながらに奪われた身体を取り戻すため、妖怪と戦っていく姿が描かれる物語。

1967年の原作連載開始から50年以上の時を経て、新たにTVアニメ&舞台化された今回のプロジェクトにて鈴木拡樹さんが、両作品ともに主人公・百鬼丸役に抜擢! 
放送中のTVアニメ『どろろ』では、鈴木さんがTVアニメの声優に初挑戦。続く舞台『どろろ』では主演として大阪・東京・福岡・三重の4都市を回ります。

共演者には北原里英さん(どろろ役)有澤樟太郎さん(多宝丸役)など、旬な実力派俳優陣が集結する舞台『どろろ』。

そして妖怪に取り憑かれた馬“ミドロ号”を操る槍使い・賽の目の三郎太役を演じる健人さんと、鈴木拡樹さんのスペシャル対談を【前編・中編・後編】の3回に渡ってお贈りします! 

【前編】舞台『どろろ』稽古直前!鈴木拡樹×健人インタビ...

【前編】舞台『どろろ』稽古直前!鈴木拡樹×健人インタビュー 画像1

右:鈴木拡樹さん、左:健人さん

『どろろ』との出会い、手塚作品への思い出

――まず舞台『どろろ』の原作は、誰もが知る“マンガの神様”こと手塚治虫氏によるマンガ作品ですが、お二人は『どろろ』はご存知でしたか?

鈴木拡樹(以下、鈴木) 僕は『どろろ』に関しては、実写映画『どろろ』(2007年公開)で知りました。

――百鬼丸役を妻夫木聡さんが、どろろ役を柴咲コウさんが演じたヒット作ですね。

鈴木 今回はその、映画『どろろ』で物語を知った世代の僕たちが演じるからこそ、またさらに若い世代に『どろろ』を知ってもらえるのかなって思います。映画『どろろ』公開からも、もう10年以上も経っているそうなので。

健人 えっ、もうそんなに経っているんですか!? 僕も『どろろ』との出会いは同じで、最初はその映画でのイメージが強かったです。

【前編】舞台『どろろ』稽古直前!鈴木拡樹×健人インタビ...

【前編】舞台『どろろ』稽古直前!鈴木拡樹×健人インタビュー 画像2

――ほかの手塚治虫作品にも、これまでに触れたことがありましたか?

鈴木 子どもの頃は、『ジャングル大帝』のアニメを再放送で見ていました。あとは『ブラック・ジャック』や『鉄腕アトム』は、世代じゃなくても誰しもがキャラクターを知っている作品ですよね。

健人 僕も、『ブラック・ジャック』を小学生の時に読んでいました。あとは今回の舞台が決まってから『どろろ』の原作も読みましたが、思っていたよりもストーリーが短くて意外でした。

鈴木 うん、原作のマンガは4巻しかないんですよね。しかも、完結していないんです。それなのに、こうして現代にも続く影響を残している作品になっているのは、すごいことですよね。

「特別なプロジェクトだからこそ演じる意味がある」(鈴木さん)

――そんな世代を超えて受け継がれている作品が、今年アニメ&舞台という形で現代によみがえりました。

鈴木 今回のアニメと舞台には、とても新しい形の『どろろ』というイメージを持っています。アニメでのキャラクタービジュアル面もそうですし、舞台版でもそう感じていただけるのではないかなと思っています。

――舞台・アニメともに主演するというお話をいただいた際、鈴木さん自身はどう思われましたか?

鈴木 アニメ・舞台の両方で主演というのはもちろん初めてのことですし、特にアニメの声優というお仕事はこれまでも経験がなかったので……大変さは感じました。実際にアニメの収録現場では、勉強することが多いです。

でも、この特別なプロジェクトだからこそ、僕が演じさせていただける意味がある気もしていて。今はふたつの新しいものに同時に挑戦できる、ということがとても楽しいです。

【前編】舞台『どろろ』稽古直前!鈴木拡樹×健人インタビ...

【前編】舞台『どろろ』稽古直前!鈴木拡樹×健人インタビュー 画像3

「舞台ならではの戦い方を楽しみにしてます」(健人さん)

――鈴木さん演じる百鬼丸は、生まれながらに身体のほとんどを鬼神に奪われており、視覚や聴覚のほか、序盤は言葉や感情の表現方法も持たないというキャラクターです。この役について、難しさは感じましたか?

鈴木 それよりも「面白いな」という興味の方が尽きなかったですね。ただ、「元々あった感覚が徐々になくなる」のではなくて、「元々なかったものが次第に与えられる」というのは、難しく感じる部分ではあって……やっぱり僕らには、最初からあるものなので。

――作り物から、徐々に自分の肉体を取り戻していく、という感覚は想像が及ばないです。

鈴木 でもその点に関しては、アニメの台本を見ていて「ああ、そうか。そうなるのか」と共感できた場面も多くあって。例えば「耳と聴覚を取り戻した百鬼丸が、初めて聞いた音を恐怖に感じる」とか。演じる上で、本当に興味が尽きないキャラクターです。

――そんな百鬼丸が様々な相手と戦っていく中、その一人として登場するのが、健人さん演じる賽の目の三郎太。この役柄について、健人さんはどう感じられましたか?

健人 先ほどお話ししたように、僕は実写映画『どろろ』を見たことがあったんですが、映画には登場しないキャラクターだったんです(笑)。なので、まずは「どんな役なんだろう?」というところから始まりました。

それから原作を読んで、槍使いということも知ったんですが……あまり情報がなかったので「どうなるんだろう」っていう不安もありつつ、槍を扱う役柄は初めてなのでそれは楽しみだな、という気持ちの両方を感じていました。

舞台『どろろ』稽古直前!

舞台『どろろ』稽古直前!

――原作と舞台では、キャラクターの描かれ方にも違いがありそうですか?

健人 原作と舞台の台本を読み比べてみると……実写映画をご覧になった方も、もしかしたら同じように感じるかもしれないんですが、今回の舞台では、ひとつの戦いがより深いところまで描写された作品になるんじゃないかなと。僕が演じる賽の目の三郎太という役も、原作だと「百鬼丸にぶっ飛ばされた!」と思ったら、そのあともう出てこないんです(笑)。

鈴木 アハハ! そうだね(笑)。

健人 原作では「あれっ、三郎太はどこに行っちゃったのかな」って思うくらいの出番なんですが(笑)、舞台ではその戦いぶりもより深く描かれます。ぜひ、楽しみにしていただけたらと思います!

■お知らせ■
近日公開の【中編】や【後編】では気になるキャラクターなどについて伺います。お楽しみに♪

撮影:荒金大介

舞台概要

■タイトル:舞台 「どろろ」
■キャスト:鈴木拡樹/北原里英/有澤樟太郎/健人 影山達也 田村升吾 赤塚篤紀 児島功一/唐橋充 大湖せしる

■スタッフ:
原作:手塚治虫
脚本・演出:西田大輔

■公演日程・場所:★アフタートークあり!
<大阪>2019年3月2日(土)~3日(日)梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
<東京>2019年3月7日(木)~3月17日(日)サンシャイン劇場

■チケット料:全席指定 8,900円(税込)/先行特典非売品グッズ付き・全席指定 10,500円(税込)
※先行特典非売品グッズ付き・全席指定は、先行のみの販売となります。

■チケット販売:
オフィシャルHP最終先着先行販売中
一般発売:2019年1月13日(日)10:00~

■主催:舞台「どろろ」製作委員会
■企画制作:エイベックス・エンタテインメント/Office ENDLESS

■公式HP:https://www.dororo-stage.com/
■公式Twitter:@dororo_stage

◆TVアニメ「どろろ」 2019年1月7日(月)よりTOKYO MX、BS11にて毎週月曜放送予定!  
※キャスト※ 百鬼丸:鈴木拡樹 どろろ:鈴木梨央 琵琶丸:佐々木睦 ほか

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numan編集部

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