橋本祥平、ディープな“サウナ愛”を告白「裸の付き合いで仲間との距離が縮まります」【写真多数】

昨年“読むデトックス”マガジンとして“創汗”された『ベストサウナ』（扶桑社）。
その第二弾、『BEST SAUNA vol.2』は“見るデトックス”マガジン！　2.5次元舞台などで活躍中の俳優・橋本祥平さんが表紙を飾っています。

都心部を中心とした個性溢れるさまざまなサウナ施設に、コアな“サウナー”でもある橋本さん自らが出向き、サウナ内で汗をかく姿やリラックスした表情など、貴重なショット満載で各所を紹介しています。

今回そんな充実のサウナライフを過ごす“サウナー俳優”橋本祥平さんにインタビュー。イキイキと目を輝かせながら話すその姿はまさにまぶしいほど！

数々の舞台でも、サウナでも汗をきらめかせる橋本さんから、本書の見どころやサウナのお話、そしてここだけのお話などをたっぷりうかがいました。

――サウナ関連の連載（※）も持つ橋本さんですが、サウナ沼へ足を踏み入れたのはいつ頃だったのでしょう？

サウナとの出会いは小学五年生頃です。少年野球をやっていて、チームのみんなと銭湯に行き入ったのが最初かな。でも当時はお子ちゃまで！(笑)　熱いし何が良いのか分からなかったんです。
本格的にサウナ沼にハマったのは18歳の時。先輩に誘われて入ったサウナで、気持ち良い瞬間を知るようになっていったんです。水風呂後の外気浴で“ととのった”のを味わった瞬間に「お？いいかも！」と。その後も先輩と週3くらいのペースで行くようになり、だんだんと1人でも行くぐらいハマっていきました。

※週刊SPA！「サウナの呼吸」：
https://nikkan-spa.jp/spa_series_group_name/サウナの呼吸

――“ととのう”というのは、どんな感覚でしょうか？

“ととのう”瞬間は1日24時間の中で、唯一無になれる瞬間です。不思議な感覚で、目をつぶるとぐるぐる外が回っているような、ある種、酔っ払っているような。感覚的には似ています。でもそれが心地良いんですよね。

健康的にもいいし、メンタル部分でもリラックスできるし裸で開放感もあって。サウナに入ると、翌日疲れが残らなくて体が軽くなる感じます。舞台の本番期間でも、体のコンディションを整えてくれるという部分で活かされています。

コロナ禍以前の話ですが、稽古終わりに鳥越(裕貴)くんを僕が好きなサウナに誘って行ったら、めちゃめちゃハマってくれたんですよ。今では「自分が知ってたんだぜ」っていう我が物顔で楽しんでくれているみたいで嬉しいです。(笑)
最近はお芝居の現場に行くと必ずサウナ好きの人がいるほど仲間内で流行っています。

以前は稽古終わりのご飯などで距離を縮めていましたが、今はサウナの話で盛り上がることが多いですね。

役者仲間もスタッフさんもお互いにおすすめの場所を語り合って『あそこの水風呂が良いんだよ』とか『外気浴ならここが良かった』などの情報交換をしたり。いま現在は(時世的に)一緒に行くというのはあまりありませんが、サウナ話で交流が深まるようになりました。

(深く頷いて)本当に交流は深まります。昔から“裸の付き合い”という言葉がありますけど、なぜかお風呂場では深い話ができて。相談も然りですが、心の距離が縮まるんですよ。今はどこの銭湯でも黙浴が推奨されていて、お話できない寂しさは少しありますが……。

昔、俳優仲間の猪野広樹くんともよくサウナに行って、お湯に浸かりながら色々なことを話しました。悩みとか当時感じていた色々な不安とか。普段なら恥ずかしくて話せないことが、なぜかあの空間では話せてしまう不思議さがありました。

※9月1日よりAmazonプライムビデオ、U-NEXTで先行配信がスタート
https://sauna-biyori.jp/

――舞台仲間でサウナに行くとしたら、橋本さんセレクトでベストメンバーは誰でしょうか？

うーん、迷いますね！(笑)　サウナ好きで集まるか、サウナビギナーに教えるか……。サウナ好き同士だと各々が別行動しちゃいそうなので、ビギナーに教える方を選びます！　最近、同じ事務所の先輩・松田凌くんが「ちょっとサウナハマったかもしれない」というのを小耳身に挟んだので、松田凌くんとサウナに行きたいですね！

――では松田凌さんと過ごす理想的なプランとは？

まずは凌くんにサウナハットをプレゼント。次に、「サウナがなぜ体にいいか」のウンチクをお湯に浸かりながら語ります。凌くんは優しいから、きっと全部聞いてくれると思います(笑)。そのあとゆっくりサウナに入りたい。もちろん入る時間などは各々のタイミングで！特に、外気浴が素晴らしいところに行きたいです。大自然の中にあるサウナ施設や、テントサウナも良いですね。

――もし橋本さんが自由にサウナを作れるとしたら…どんな施設を作りますか？

わあ、素敵だな～。そうですね……2021年に開催されていたチームラボさんのサウナ（※）が素晴らしかったんです。体でサウナの熱を感じて、視覚ではアートを感じる新しい体験でした。せっかく僕もエンタメの世界にいる人間なので、五感で楽しめるサウナを作りたいですね。プロジェクションマッピングでサウナ内の壁にイルカを泳がせたり……視覚的に楽しい施設を企画してみたいです。

※チームラボ & TikTok, チームラボリコネクト：アートとサウナ：2021年3月22日～11月23日まで開催

「サウナ飯」にも力を入れたいですね。サウナ後に体が限界の状態になると、味覚がより敏感になるのだそうです。そんな時に美味しく味わえるような「サウナ飯」を提供できたらいいですね。サウナで舞台上演は……なにせ暑いので！短めの演目でいいならやりたいですけれど（笑）。

――本書では様々なサウナが紹介されていますが、特にオススメのサウナはありますか？

人によって好みの温度や湿度が異なるので一概は言えないのですが、僕の体に合っていたのは埼玉県草加市にある『草加健康センター』です。僕は熱めが好きなので100℃近くある高温のサウナも、水風呂もちょうど良い。館内が広々としていて温泉の種類もいっぱいあって好きでした。

もう一つは東京都中野区にある『松本湯』です。銭湯なのでサウナ好きだけでなく、温泉好きの心も捉える施設です。リニューアルして館内は綺麗ですし、こういうところが家の近くにあったら良いですね。

――最後に、サウナ初心者の皆さんに楽しみ方や魅力を教えてください！

サウナに入る目的は人によって大きく違うと思います。僕ら男性はとにかく汗をかいて、水風呂でととのい、その後のビールでスッキリ！ (笑)　女性は美容目的で入る方が多いと感じますね。サウナは代謝があがり、美肌効果があると聞きます。もちろん無理はしないように自分の体と相談しながら、気持ち良く汗をかいて疲れる毎日を癒やして、夜はぐっすり休んで頂きたいです。

僕はいま“サウナ・スパ健康アドバイザー”という資格を取得する勉強もしているのですが、知れば知るほどサウナは奥が深い。自分の体のコンディション、その日の体調は汗でもわかるので、自分自身の体に向き合うこともできるんです。
サウナには何通りもの楽しみ方や目的があるので、皆さんそれぞれに合った目的を見つけて楽しんで欲しいです。舞台の観劇終わりなどにもぜひ！

――ありがとうございました！

（執筆：加藤日奈、撮影：徳永徹）

■撮影地
HUBHUB日本橋人形町（住）東京都中央区日本橋堀留町1-8-9　（営）日帰り10:00〜19:00／宿泊17:00〜翌11:00（朝サウナ 6:00〜9:00）。無休　（料）1万2000円（2名・4時間）〜。完全予約制の貸し切り専用施設で、男女グループでの利用も可能。出張アウフグース（90分・3回／５万5000円）のオプションも