ふくだりょうこ
大阪府出身。大学卒業後、フリーランスのライターとして執筆活動を開始。ゲームシナリオのほか、インタビュー、エッセイ、コラム記事などを執筆。たれ耳のうさぎと暮らしている。ライブと小説とマンガがあったら生きていける。
推される側にも推しがいる。
そして、推される側だからこそ“推し方のコダワリ”があるはず。
そんな推されている人たちがどのように推し活をしているのか話を聞く「推し活マイルール」。
今回は、7人組ボーカルダンスグループ「原因は自分にある。」から小泉光咲さん、武藤潤さん、吉澤要人さんの3人が登場。
人生に欠かせない「推し」の存在、それぞれの「推し活」に迫ると、ラーメンを推している小泉さんは「週7でラーメンを食べている」、ガンプラの話になったら「今日イチ、イキイキしている」とメンバーに言われる武藤さん、韓国ドラマ推しの吉澤さんは「僕の人生を支えてくれている」など、推しは異なれど熱い思いは共通!
また、「残さずに食べる」「最後まで諦めない」「ファンへ共有する」という三者三様の“推し活マイルール”について、時間が許す限りたっぷりと語っていただきました。
さらに、原因は自分にある。の「やりたいことが一つ叶った」という初のコンセプトEP『仮定法のあなたへ』に収録されている推し楽曲、“推されている立場だからこそ意識していること”についてもお聞きしました。
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INDEX
――まずは皆さんが現在、推している人・モノ・コトについてお聞かせください。
小泉光咲(以下、小泉):
“ラーメン”です! 前々から推しているのですが、もっと詳しくなりたいです。出汁の素材がどこ産の何とか、製麺所はどこ製だとか。今は分からないので。
武藤潤(以下、武藤):
最近は“殺陣”です。舞台で習っていたんですけど、「剣術って深いな……」と。役やキャラクターによって、剣の扱い方、振り方が変わってくるのがおもしろいです。
吉澤要人(以下、吉澤):
僕は、今は“韓国ドラマ(以下、韓ドラ)”を推しています。
小泉:
あー! だと思った!
吉澤:
昔から大好きなんですけど、今どっぷりとハマっていて。気になる作品の配信が始まったら基本追いかけていて、まさに激アツです。中でも『ドクタースランプ』という作品がすごく素敵です。
――早速、皆さんの推しや推し活に対する熱量の高さを感じています(笑)。お一人ずつ詳しく聞いていきたいのですが、まず小泉さんはいつ頃から今のようにラーメンの推し活をされていたんですか?
小泉:
もともと好きだったんですけど、推し活をしっかりと始めたのはひとり暮らしを始めたころです。高校を卒業した18歳のときから推していて、今はラーメン巡りを中心に推し活しています。結構な頻度でラーメン屋に行っています。
――どれくらいの頻度でラーメン屋を巡っているんですか?
小泉:
どうだろう……。食べる頻度で言えば週7日なんですけど……。
――週7日!? 頻度の種類にもいろいろあると思いますが、例えば月曜日の朝と夜に食べて水曜の夜にまた食べるとか……?
小泉:
そうです、そうです。食べない日もあれば、1日に2杯食べることもあります。自分でラーメンを作ることもありますし、すべて含めると週7杯くらいは飲んでいる……じゃなくて、食べています(笑)。
吉澤:
ラーメンを飲み物みたいに(笑)。
――メンバーからのプレゼントで製麺機も持っていらっしゃるんですよね。
小泉:
持ってはいるものの、今持っているものよりも本格的なものが欲しくて。探しているんですけど、製麵機って洗うのがちょっと大変なんです。今持っている製麺機は使いやすいものではあるのですが、いずれは本格的なものを買って作れるようにしたいです。
――いつかラーメン作りのための部屋も借りてしまいそう……。
小泉:
ね! そういう部屋を借りればいいんですけど、どっちにしろ洗うのは面倒くさいと思います(笑)。
吉澤:
光咲がすごいのは、ラーメン屋を聞けばすぐにお店をピックアップしてくれるところなんです。例えば、仕事が早く終わって、「ラーメン食べたいな」って気分のときに、「今○○にいるんだけどオススメない?」と聞くとすぐに2件くらい送ってくれるんです。
武藤:
えー、すごい!
小泉:
そのときはちょうどその辺りで食べたいお店が3件あったんです。「でも、この時間帯はやっていないかも」とかマップを見て考えながら、ピックアップして送りました。
吉澤:
光咲のスマホのマップを見ると、東京の各地にラーメン屋さんのピンが立っていますよ。
小泉:
食べてみたい店にめっちゃピンを立てています。
――今、ツアーで地方にも行かれると思うんですけど、地方のお店も調査済みなんですか?
小泉:
まだ地方のラーメン屋は知らないところが多いんです。有名なお店は知っているんですけど……。それこそ推し活を始めたのが、上京し始めたあたりからなので、自然と東京メインになってはいます。今後も地方に行く機会があるから、たくさんのラーメン屋を知れたらいいなと思います。
――続いて、武藤さんの“殺陣”について。仕事がきっかけということですが、今どれくらいハマっているのでしょうか?
武藤:
基礎的なものを稽古で教えてもらったんですけど、基礎から舞台稽古を重ねていくと、殺陣に演じるキャラクターの要素を付け加えていく楽しさに気づいたというか……殺陣と芝居のかけ合わせが推せます。
時代劇やアクションがある作品をたくさん見て、「こういうキャラクターは余裕を持って歩くんだな」とか「でも剣捌きは速いんだよな」とか。そういうちょっとした動きの違いだけで、キャラクターの見え方が変わってくるんです。
なので、かなり殺陣の推し活をしています。自分用の木刀も買ったりして。
――すごい!
武藤:
あとはたまに、『スター・ウォーズ』のライトセイバーを家で振り回しています。
小泉:
いやいや、家の中で振り回すのは大丈夫か……(笑)。何か壊したりしてない?
武藤:
大丈夫、壊れてない!
あとは相手との息も大事で、それも意識しながら殺陣をするんですよ。やっていて楽しいです。
小泉:
潤くんの舞台を観に行ったんですけど、めちゃめちゃかっこよかったです。斬って、バッと振り向くところとか。
武藤:
そうそう、斬って、「次はどいつだ」って見る。
小泉:
目線がカッコよかったねー。
――稽古はどれくらいされていたんですか?
武藤:
1ヶ月くらいありました。
――この1ヶ月でハマった感じなんですね。
武藤:
はい。毎朝、誰よりも早く行って剣を振り回していました。
小泉:
本当に好きなんだね。
吉澤:
推し活だ。
――武藤さんといえば、インスタにもたびたび登場するガンプラかな、と想像していました。
小泉:
舞台の稽古期間で忙しかったんじゃない?
武藤:
そうなんだよね。ただ、今話していて思ったんだけど、殺陣でキャラクターによって剣の振り回し方の違いを追求するのと、塗装でガンプラをどう仕上げていくか追及するのはちょっと似ている気がします。「美は細部に宿る」じゃないですけど、ガンプラにもその言葉は通用するし、お芝居にも通用するんだろうな、って。
だから、ガンプラとお芝居って意外と……。
小泉:
一緒なの?(笑)
吉澤:
すごいところを組み合わせてきたね(笑)。
――塗装までやるとなると、すごく時間がかかりますよね。墨入れだけでもかなり大変なのに……。
武藤:
一度塗装してみると、次から作るものは全部塗装したくなりますよ!
ただ、たしかに墨入れがしんどいのは分かります。コツとしては、もともとある線の部分を彫刻刀などでさらに深く掘ってみると、いい黒い線になります。
――なるほど! 参考になります。
武藤:
ディティールっていうんですけど、その部分をちょっと彫刻刀で削った状態で墨入れするだけで、綺麗な黒い線がはっきり引けるんです。
――インスタにアップしていた「サザビー」のプラモデルは塗装が本格的で「すごい!」と思いました。
小泉:
あの赤に塗装したやつ?
武藤:
そうそう。あれが初めて塗装したガンプラなんです。最初に真っ黒に塗りつぶして、そこからアルミに近い銀色を入れて。その上に、クリアのワインレッドを塗ると、あんな感じのメタリックな見た目に仕上がります。
小泉:
あれをインスタに載せるのは、だいぶ個性的だよね。
武藤:
いやー……自慢したかった(笑)。完成までに1ヶ月くらいかかっていたから。
吉澤:
いや、すごいね。
小泉:
かっこいいと思う。
吉澤:
そして、今日イチ、武藤潤がイキイキとしています(笑)。
一同:
あははは!
――ガンプラにハマったきっかけはなんだったんですか?
武藤:
アニメの『ガンダム』からです。キャラクターは知っていたけど、どんな話なのか分からないから観てみようと思って。観始めたら1日で何十話も観ちゃいました。そこから『ガンダム』にハマり、プラモデルを作ってみよう、となったのがきっかけです。
――今は『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が話題ですが、ご覧になりましたか?
武藤:
それが、まだ観られていないんです……。ガンダムベースの近くを通りかかったんですけど、人気でお店自体に入れなかったです。
小泉:
へー、そうなんだ。ラーメンで例えると人気すぎて整理券がないと入れないようなラーメン屋みたいな?
武藤:
それに近い!
――ラーメン好きな小泉さんならではの例えですね(笑)。そして、吉澤さんの推しである“韓ドラ”について。韓ドラは話数が長く、1話もボリューミーなイメージもありますが……。
小泉:
たしかに。
吉澤:
慣れちゃうとあっという間に感じます。
――ご自身なりの作品選びのポイントはありますか?
吉澤:
アクションものかラブコメを見ることが多いです。韓国はアクションのレベルが高い俳優さんが多いんです。
小泉:
韓ドラ、アクションのイメージがあんまりないかも。
吉澤:
韓ドラのアクションは映画規模の演出をドラマでもしているので。トラックを爆発させてしまうからね。
吉澤:
ラブコメだときゅんきゅんするやつもあれば、ちょっと重いけど泣けるきゅんきゅんもあるとか。ラブコメと言っても、その中に細かいジャンル分けができるのが韓ドラのいいところだと思います。
でも、作品見ているときはもちろん楽しいですけど、僕が一番幸せなのは「次は何を観ようかな」と考えているときが大好きです。
――観る楽しさもありますけど、選ぶ楽しさもありますよね(笑)。
吉澤:
そうなんですよ! なので、予告や口コミを見まくって「これにしようかな」「あれにしようかな」と言いながら、大体いつも2〜3本を同時進行で観ています。
今は『私の夫と結婚して』『ドクタースランプ』『ムービング』を掛け持ちして観ています。『ムービング』は少し前の作品なんですけど、映像技術がすごくて感動しました。
――韓ドラにハマったきっかけはあるんですか?
吉澤:
小さいころ、幼稚園から家に帰るとお母さんがいつもお昼の時間に再放送していたドラマを観ていて。作品名は覚えていないのですが、忍者が出てくるような作品を見ていたんです。幼いながら「かっこいいな」と思ったのが始まりです。
あと、『花より男子』の韓国バージョンのリメイク版があったんです。日本版も大好きなんですけど、リメイク版を見て「うわ、かっこよ!」って。『花より男子』主演のイ・ミンホさんは今でも好きです。
そこからはまって、途中ブランクがありつつ、同じイ・ミンホさんが主演の『青い海の伝説』を観たんです。人魚と恋に落ちるお話で。
――ファンタジーなんですね。
吉澤:
それまでファンタジーのドラマって観られなかったんです。でも、「本当に人魚がいて恋が生まれるんじゃないか」と思ってしまうくらい、視聴者を作品に没入させるから、「すごいな、韓ドラ!」と。そこからどっぷりハマりました。今はサブスクも発展したので、常に追っかけています。
――お忙しい中で、長い話数をまとめて見るのは難しいですよね。
吉澤:
だから、今日も寝不足です。
一同:
(笑)。
小泉:
ライブ中の泊まりのときでも、韓ドラを見ていてあまり寝ていないことがあったんです。
吉澤:
暇さえあれば観ていたいんです。今もこんなこと言うのは申し訳ないんですけど、観ていた韓ドラの展開がすごく気になるシーンの直前で止まっているんです。どうなるのかが楽しみで、そればかり考えています(笑)。
それが仕事のモチベーションになるんです。「仕事が終わったら帰り道に見れるじゃん」みたいな。なので、僕の人生を支えてくれています。
――吉澤さんはドラマの出演もされていますが、韓ドラを観ることが俳優としての刺激にもなりますか。
吉澤:
観ていると、韓ドラと日本のお芝居ってちょっと違うなって思うところがあるんですけど、「たぶん韓ドラの要素を日本のドラマに取り入れられる場所があるな」とも思っていて。
これまでは日本のドラマと韓国ドラマと分離されていましたけど、今は『Eye Love You』(TBSドラマ)でちょっと近くなりつつあると思います。これをきっかけに韓ドラと日本ドラマの架け橋的な存在が出てきたら面白くなるなと思うんです。自分がその存在を目指したいです。めちゃくちゃおもしろくなりそうだな、と思います。
――自分が推し活するためのマイルールはありますか? 推し活をする上でこだわっていること、意識していることなど。
小泉:
僕のおうちの家訓ではあるんですけど……。
一同:
家訓……!?
小泉:
残さずに食べる。
武藤:
ラーメンは特に?
小泉:
そうだね。たまに町中華で量がすごく多いお店があるんです。そういうお店で、「ラーメンだから大盛でいけるだろう」と思って大盛りを頼んだら、すごい量が出てくることがあって。麺があふれるくらいの量がきたこともありました。
だけど、「ちゃんと食べる」というマイルールがあるので、そこだけは守っています。
吉澤:
僕、光咲とご飯一緒に行くことが多いんですけど、光咲がおなかいっぱいのときでも、僕のおなかに限界が来て「あげる」って言うと食べてくれるんです。
小泉:
食べます。マイルールなので。
――普段から結構食べるんですか?
小泉:
食べる方ではあるんですけど、基本メンバー2人でご飯に行くときとかは、「いや、大盛いけるんじゃない?」みたいな感じだから、毎回大盛りを頼んで失敗する(笑)。潤くんと行ったときもあったし、要人と行ったときもあったし……。たぶん一番きつかったのは潤くんと行ったラーメン屋かな。
武藤:
うまかったんだけどね、ちょっと量がね……。
小泉:
きつかったね。普通盛りでも大盛りくらいの量で。もともと量が多い中で、小盛りもあったのに、僕らは一番上の大盛りを頼んだから、ものすっごい量が出てきてしまった。
しかも、大盛というだけではなく、チャーシューメンにしちゃったんです。
武藤:
あの葉っぱくらい大きかったよね(部屋にあった観葉植物を指さしながら)。
小泉:
あのね……たとえがムズい!(笑)
武藤:
あれくらい横に長かったよね?
小泉:
あ、チャーシューの話をしてる?
武藤:
そうそう。
小泉:
たしかにチャーシューは大きかった。
吉澤:
それ、もはやバーベキューのお肉じゃ……。
小泉:
そんな感じ。麺よりもチャーシューがメインだった。
――それも食べ切れたんですか?
武藤:
光咲は食べ切りました。僕はギブでした。
小泉:
食べきったけど、そのときは一番きつかったかもしれません。
武藤:
たしか、その直後にリハだったんだよね。
小泉:
うん。振り入れだったんですけど、おなかがいっぱいで振りが頭の中に何も入っていかなくて。最後に振りを通すとき、最初のパートは全然覚えられていませんでした。逆に最後のほうは踊れるという謎の現象が起こりました(笑)。
武藤:
ちなみにアリーナ公演で一番最後に披露した曲の振りでした。
小泉:
「THE EMPATHY」ですね。
――では、おふたりの推し活マイルールはいかがですか?
武藤:
僕は「最後まで諦めない」ですかね。グフのプラモデルを今、ほったらかしにしている僕が言うのもあれですけど……。ガンプラって手に入らないくらい人気が出てきているので、売り切れる前に買っておかないとダメなんです。そうやってガンプラがどんどん貯まっていくのに、グフは作り終わっていないという……。
ただ、次のガンプラを作りたくなっちゃう気持ちもあるけど、そこは諦めないのが大事です。
小泉:
結構貯まっているんだね。
武藤:
だいぶ溜まっている。
――積みガンプラをしているってことですね。
武藤:
そうですね。今12箱とか。
吉澤:
すごいなぁ……!
武藤:
でも、作り進める時間がちょっと取れなくて。丸1日休みの日とかにやりたいんです。
……早く作りたい! まあ今は、殺陣ができているので全然いいんですけど(笑)。
小泉:
違う推し活ができているからね。
――「最後まで諦めない」という推し活マイルールは殺陣にも通じますか?
武藤:
通じると思います。何回もやることでうまくなるので。
――殺陣は舞台が終わると、ひと区切りになるわけですよね。その後は「殺陣でこういうことがしたいな」というのはありますか?
武藤:
考えられていないので、『スター・ウォーズ』のライトセイバーをおもちゃで振り回して遊んでいようかな……。
吉澤:
いやいや……。
小泉:
やめてほしい。
吉澤:
家でやる分にはいいけど。
小泉:
僕らの前ではやらないで。
武藤:
いや……次は二刀流をやってみたいのよ。もう1本買って君たちの前でやるから。
吉澤:
やだよ、ちゃんと斬られるお芝居をしなきゃいけなくなるから。
武藤:
ははは!
小泉:
優しい! そこまで考えたことなかった。優しいよ、考えが(笑)。
――そんな吉澤さんの推し活マイルールはいかがでしょう?
吉澤:
僕はハマっている韓ドラを絶対にファンクラブブログに書いて、観測者(「原因は自分にある。」のファンネーム)と共有しています。
僕が「こういう作品を観ているよ」と伝えると、観測者の方から「これもおもしろいよ」ってオススメを教えてくれるんです。だから、絶対に共有させてもらいます。
あと、感想を書いた方が、自分の中でも深まるというか、より好きになる感覚があるので。
――最初に韓ドラについて書き始めたのは、どういうきっかけだったんですか?
吉澤:
僕が韓ドラを好きだと観測者のみなさんが知ってくれたタイミングです。ブログで自分が好きなことの話をするのが好きだったんですよ。ブログでずっと韓ドラの話をしたかったので、書いてみました。
そしたら「何を観ているのか教えてもらえて嬉しい」とコメントをいただくことがあり、それが嬉しくなっちゃって。「これを機にブログで韓ドラの情報共有をしたいな」と思い始めたんです。
ブログで書くことが情報交換の場にもなっていて、実際に観測者の皆さんと特典会でお会いすると、韓ドラをおすすめしてくれる方もいらっしゃいます。自分の趣味で観測者のみなさんと繋がれるのは嬉しいことです。
――観たら観っぱなしになりがちなので、素晴らしい習慣だと思います。
吉澤:
書けば「これは観たな」とか忘れないんです。
小泉:
だから僕は、毎回何を観たのか忘れるのか……。アニメとか観ても、「ストーリーなんだっけな」ってなる。
武藤:
ははは!
小泉:
何回も観ないと分からない。書けば変わるかな。
吉澤:
ちょっと変わるかもね。
武藤:
僕も 1日に映画を4本くらい観るけど、4本目を観終わったときには1本目を覚えていない……。
小泉:
それは1日に4本も見ないで欲しい(笑)。
吉澤:
1日4本見てブログ書くのは難しいよ?(笑)
小泉:
でもたしかに、僕はインスタのハイライトで自分が食べたお店のおすすめラーメンの記録を残していて。自分が食べたラーメンを見返す用でもあるんですけど、記録に残すと忘れません。
――ブログやSNSでファンの方たちに自分の推しや推し活を共有していますが、メンバー同士で推し活を共有したり一緒にやったりすることはあるのでしょうか。
吉澤:
みんな自分の好きなものの情報を話してくれるから、それぞれが何を好きかは知っているし、何となく「こういうものなんだ」というのは理解し合っています。
だけど、みんな推しのジャンルがバラバラだから、一緒に何かすることはあんまりないです。例えば、潤くんが好きだからみんなガンプラやるかといったら、そういうことはありません。
小泉:
でも、韓ドラはたまに誰かと共有し合っていない?
吉澤:
たまに(長野)凌大と観ている韓ドラが一緒なんですけど、凌大が「俺の方が先に見始めた!」と自慢してくるんです(笑)。
――競り合っているんですね(笑)。
吉澤:
去年末に『イドゥナ』という韓ドラが世界中で流行ったんですけど、それは凌大と争いました。
小泉:
「俺のほうが先に観たし!」って?
吉澤:
「俺のほうがあのセリフ言えるし!」とか(笑)。TikTokでも『イドゥナ』の音源が流行ったので、2人で撮影して無事にアップしました。
@gnjb_official #이두나 #doona 原因は自分にある。#長野凌大 #吉澤要人
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吉澤:
ラーメンに関してはみんなを巻き込んでいるよね?
小泉:
意外とラーメンが好きな人は多いので、僕が知っているお店に一緒に行くことはあります。
武藤:
ラーメンって急にめっちゃ食べたくなるんです。
吉澤:
そうなったとき、光咲に聞けば間違いないんです(笑)。
武藤:
あー、お腹空いてきた!
小泉:
ただ、僕が食べたことないお店ももちろんあるので、僕が紹介したお店がすべて美味しいかどうかは分からないんですけど、そういうところもメンバーと一緒に行ったりしながら、たくさん知っていきたいなと思っています。
吉澤:
ラーメンに比べるとガンプラは難易度が高すぎて手が出せないです。
武藤:
深いよ(小声)。
吉澤:
ガンプラって手先が不器用でもできる?
武藤:
いやいや、組み立てる分にはそんなに難しくないよ。
吉澤:
パーツも綺麗に切れない気がするんだけど。
武藤:
いや全然。今は手でも綺麗に切れるようになっている。ただ、塗装は本当に難しい。
吉澤:
じゃあ、塗装には手を出さない方がいいかな……。
武藤:
でも、塗装ができたときは相当楽しいよ。
小泉:
塗装ができたらかっこいいよね。
武藤:
グラデーションとかできるようになるとね。
吉澤:
世界に一つしかない色のガンプラが自分で作れるってことでしょ?
武藤:
そうそう。そういう楽しみ方もある。ちょっと汚れをつけて、いい感じの使い古した感が出ると味になるというおもしろさもあるし。下地に塗る色によって、1番外側に塗る色の発色が変わるのも楽しい。
――お話を聞いているとガンプラを組み立てるより、塗装のほうが沼なんですかね。
武藤:
塗装は沼です……。ただ、組み立ての段階でも、塗装に影響が出るポイントがあって。実は塗装前にパーツの表面にヤスリをかけることが、すごく大事なんです。ヤスリをかけないツルツルの状態で塗装をすると、色ムラが起きやすくなってしまうから。
あえて表面を削ってザラザラにすることで、その傷の隙間に塗装スプレーの粒子が入り込んで、結果的にツルツルになるんです。組み立ての段階で、塗装した後にツルツルの表面になるかならないかが決まるので、組み立ても沼ではあります。
小泉:
……大丈夫ですか? この記事、ガンプラの話だけにならないですか?
武藤:
ごめんなさい!(笑)
吉澤:
光咲と僕、一生懸命相槌をうっていたんですけど、頭の中には何も入ってこなかった(笑)。
ぜひ、武藤潤のインスタグラムを気にしてみてください。
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ふくだりょうこ
大阪府出身。大学卒業後、フリーランスのライターとして執筆活動を開始。ゲームシナリオのほか、インタビュー、エッセイ、コラム記事などを執筆。たれ耳のうさぎと暮らしている。ライブと小説とマンガがあったら生きていける。
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