金色のコルダ2ff コラボ企画『星奏学院案内』　～ 恋も音楽も生まれる学び舎をnuman編集部も体感してきました～

星奏学院の創設は戦後間もなく。今回訪れた星奏学院高校の他に、大学・大学院もあり、内部進学者も多いとのこと。
星奏学院高校は、音楽科と普通科を併設し、総勢750人ほどの生徒が学んでいます。卒業生の中には、世界で活躍する著名な音楽家も多数おり、音楽を志すなら星奏学院高校を進学先に選ぶ人も多い名門校です。
音楽科と普通科では制服も異なり、一見すると別の学校かな？と思ってしまいそうです。

──高校生活はいかがですか？

月森 蓮（以下、月森）　 音楽を学ぶ環境という意味では整っていると思います。カリキュラムもそうですが、練習室などの設備もありますし。
自己の音楽を研鑽するには努力が不可欠だと思っていますので、環境におもねらず不断の努力が一番必要だと思っていますが、集中できる環境があるというのは有り難いですね。

──高校生活を通じて得たものはありますか？

月森　昨年の夏に開催された学内コンクールをきっかけに、自分の音楽と真剣に向き合う機会が得られたのは非常に有意義だったと感じています。
また、引き続き学内コンクール参加者を中心にアンサンブルを組むことになり、仲間と音を重ねることで更に自分の音楽が広がったと感じています。

──アンサンブルといえば、先日クリスマスコンサートも開催されたそうですね。

月森　はい、まだ学生の身ではありますが、仲間と共に主催しやり遂げたコンサートだったので、たくさんの方に聴いて頂けて感謝しています。
特に最後のアンコールで演奏した『第九』が印象に残っています。客席とステージとが、音楽を通じて一つになれたことを実感できた機会でした。

──月森さんは、卒業を待たずに留学を予定されていると伺いましたが、学生生活で得た仲間と離れるのは寂しいのでは？

月森　心残りが全くないかと言われれば……嘘になります。ただ、音楽を志すのであればやはり早いうちから海外で経験を積むことが必要だと考えていますし、音楽という絆があれば、たとえ離れてしまったとしてもまた交わることができると、……信じています。

次は普通科校舎。こちらは通称『楓館』だそうです。音楽科校舎の桜館とはまた雰囲気が少し違い、明るく開放的なエントランスが迎えてくれます。

──学生生活はいかがですか？

不動翔麻（以下、不動）　今の気持ちを一言で言うと、「やったぞー！！」って感じですね！
念願の軽音同好会設立できたんで！
音楽科がある学校だけど、俺あんまりクラシック好きじゃなくて。やっぱ青春はロックだろって！
うち、オケ（オーケストラ）部あるのに、軽音部ないんですよ！　でも、俺、普通科のメンバーでバンドやってて、ようやく今年の文化祭のステージではじめて演奏できたんです！　それが結構評判良くて、同好会設立の許可ももらえて。

──それは嬉しいですね！　3年生ということで受験も目前ですが、受験勉強の方は？

不動　……う。……頑張ってます！　……頑張れ、俺！

──ロックに勉強に、盛りだくさんの学生生活ですね（笑）。　最後に一言どうぞ！

不動　星奏学院はクラシックだけじゃない！　軽音同好会もよろしく！　入部希望者も絶賛受付中！
俺たち『ディスノミア』のライブも聴きに来てくれよな！

──理事長となられての抱負をお聞かせください。

吉羅暁彦（以下、吉羅）　星奏学院理事長に就任してからまだ日も浅いですが、これまで培ってきた伝統を尊重しながらも、改革すべきところは改革し、より魅力ある星奏学院をつくれるよう努力したいと思っています。

──吉羅さんも学院の卒業生でいらっしゃいますが、在校時代の思い出は？

吉羅　私は音楽科に在籍していました。教師陣の中にも学院出身者がいます。……今の学生たちと同じく普通の高校生だったと思いますよ。

──普通の高校生らしいエピソードなどはありましたか？

吉羅　……フッ（苦笑）。

──ご想像にお任せします、かな(汗)。　それでは最後に星奏学院高校の魅力を教えてください。

吉羅　音楽科と普通科を一つの場所で併設する高校というのは珍しい存在ではないかと思います。
音楽科では専門性を重視し、音楽に専念できる環境を用意していますし、普通科では総合的な人材育成を目標に掲げ、幅広く教育を実施する方針を取っています。
しかしながら、音楽科と普通科がともに存在することが、星奏学院の教育の素晴らしさだと自負しています。
先日、生徒たちが主催したクリスマスコンサートがあり、私も聴かせていただきましたが、音楽科の生徒も普通科の生徒も、それこそ楽器を持つ者も持たざる者も区別なく、ともに音楽を通じて一つになることができるという貴重な場になっていました。
高校生という多感な時期を、それぞれの専門に邁進するだけでなく、違う分野、視点を持つ仲間と交流を深めることで得られる体験は、何ものにも代えがたい魅力だと思います。

まるで公園かと思われるほどの広さをもつ“森の広場”。学生たちの憩いの場になっているそうです。

グラウンドを見下ろせる“観戦スペース”。体育祭では、ここから競技する学生たちを応援するそうです。
時には観客席で練習をしている音楽科の生徒たちの姿もあるそうですよ。

音楽科校舎の"屋上"は開放されています。ここで演奏をすると、まるで音色が空に吸い込まれそう。

他にも、学内コンクールや、コンサート等が開催される“講堂”もあります。
控室もあり、ピアノもコンサート用という本格的な施設です。