久田晴
電ファミニコゲーマー・numanでニュースライターをメインに活動しています。スズメとペンギンが好き
販売元のASHGAMESは4月20日(木)、『ザ・ロンギング』(The Longing)をNintendo Switch向けに発売した。本作は同日に配信された番組「Indie World 2023.4.20」でも紹介されている。
本作は、かつて地下王国を支配していた王の最後のしもべ「シェイド」を主人公としたアドベンチャーゲームだ。衰えてしまった王は、その力を取り戻すべく400日間の眠りにつく。「シェイド」とプレイヤーに課された使命は、地下の宮殿で彼が目覚めるまで待ち続けることである。
ゲームスタートからすぐに400日のカウントダウンがスタートし、なんと実際にプレイヤー自身もゲームクリアまで400日間待ち続ける必要がある。ただしゲームをプレイし続ける必要は無く、スタートから400日後にゲームを再起動するだけでも結末を見ることはできるそうだ。
大地の底でひとりぼっちの「シェイド」をどうするのかはプレイヤー次第。例えば、洞くつを探検して快適な地下生活のためのアイテムを集めることができる。歩く速度は遅いが、時間はたっぷりあるため急ぐ必要は無い。手書きで描かれた広大な地下世界を堪能しつつ、気になるアイテムを見つけ出そう。
またゲーム内ではニーチェやハーマン・メルヴィルといった大量の古典文学(すべて英語の本)を読むことができる。読書に没頭すれば、長い長い時間の経過も早く感じるはず。
そして「シェイド」は王の命令を無視して、洞くつの外の世界へと旅立つこともできるという。ストアページでは「暗闇の中に身を置く長く危険な旅」と表現されたこちらも非常に気になるポイントと言えるだろう。
『ザ・ロンギング』のNintendo Switch版は4月20日(木)より販売中、価格は1799円(税込)となる。ストアページには「マルチエンディング」の表記もあるが、400日間過ごすゲーム性で複数のエンディングを鑑賞するのは非常に根気のいる工程になりそうだ。
本作は先行してPC(Steam、GOG.com、Windows)でも販売されており、Steam版は4600件ほどのレビューを集めた上で「非常に好評」という高い評価を獲得している。気長なタイトルであることは間違いないが、興味深い点も多い作品なので、気になる方はぜひ購入を検討されてみてはいかがだろうか。
<この記事は電ファミからの転載です>
久田晴
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2022.12.17
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