ヤマコシ ショウコ
フルート奏者兼Webライター。好きなショタは小夜左文字、アイドルはランカ・リー、RPGはドラクエ。
9月より全国6都市で開催中のGRANRODEOによる全国ツアー「GRANRODEO LIVE TOUR 2023 “Escape from the Iron cage”」より、10月20日にZepp DiverCityにておこなわれたライブのオフィシャルレポートが到着した。
“KISHOW”こと声優・谷山紀章と、ギタリスト“e ZUKA”こと飯塚昌明による 2人組のロックユニット・GRANRODEO。2005年より活動を開始し、2010年には男性声優の歌手として初となる日本武道館単独ライブを開催する偉業を成し遂げた。
また『黒子のバスケ』や『文豪ストレイドッグス』など、これまで数多くのアニメタイアップ曲を手掛けており、その数はなんと全32曲にまでのぼる。
2023年7月から9月にかけて放送されていたアニメ『文豪ストレイドッグス』第5シーズンのOP主題歌だった最新シングル「鉄の檻」を引っさげた今回のライブツアー。全国ツアーとしては2019年以来の声出し解禁となり、ロデオボーイ&ロデオガールによる全身全霊の熱気と歓声で会場中が包まれた。
今回はそんな本ライブのオフィシャルレポートを以下、プレスリリースよりお届けする。写真も到着しているためお見逃しなく。
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“KISHOW”こと声優・谷山紀章と、ギタリストとして活躍中の“e-ZUKA”こと飯塚昌明による 2 人組ロックユニット・GRANRODEO が全国ツアーGRANRODEO LIVE TOUR 2023 “Escape from the Iron cage”を開催中。
その熱気をお伝えするオフィシャルレポートが到着!
今回は 2023 年 10 月 20 日(金)に開催された Zepp DiverCity 公演 DAY1 の模様をお届けする。
以下、ツアーのネタバレが含まれているため、今後の公演に参加する人はご注意を。
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TV アニメ『文豪ストレイドッグス』第 5 シーズンの OP 主題歌となった最新シングル「鉄の檻」を引っさげ、9 月より全国 6 都市で現在開催中の全国ツアー「GRANRODEO LIVE TOUR 2023 “Escape from the Iron cage”」。
その折り返し地点となる東京公演 DAY1 が、2023 年 10 月 20 日(金)、東京・Zepp DiverCity で行われた。
“Escape from the Iron cage”=“「鉄の檻」からの脱出”と名付けられたツアータイトル、ツアーロゴにも、GRANRODEO からの特別な意味が授けられた。コンスタントにライブで実力を見せつけてきた彼らだが、全国ツアーとしては、2019 年の「GRANRODEO LIVE TOUR 2019 “FAB LOVE”」以来の声出し解禁。約 3 年間、まるで何かに閉じ込められていたかのような閉塞感を、もみくちゃになってはしゃげるライブハウスだからこそ全て吐き出し、檻の中から蝶が羽ばたくように自由になろう!という想いが込められた。そんな想いをしっかりと受け止めたロデオボーイ&ロデオガールのはやる気持ち、抑えきれない熱気が、開演前から Zepp DiverCity の隅々まで充満していた。
開演時間の 18 時。セピア色の時計の針が巻き戻され、荘厳な鐘の音が開演時間に合わせて 6 つ打ち鳴らされる。シンフォニックなBGM の中、KISHOW(Vo)と e-ZUKA(Gt)、サポートメンバーの瀧田イサム(Ba)と SHiN(Dr)に大きな拍手で贈られ、迎えた 1 曲目は、GRANRODEO にしか出せないグルーヴを聴かせるルーズでゴージャスなロックン・ロールナンバー「Don't worry be happy」だった。
今回のツアーを意識して、ファンとの掛け合いや合いの手をリッチに盛りこんだこの粋な新曲に始まり、オープニングブロックにはコール&レスポンスがたっぷり楽しめる賑やかなナンバーが居並ぶ。KISHOW が客席にマイクを向け、手を振り上げて叫び、e-ZUKA がギターのネックを客席に突き出して煽るたびに、オーディエンスが突き上げる拳とジャンプもどんどん激しく、高くなる。今日は、そしてこのツアーは、俺たちに負けずにお前らも声出して、全身全霊思い切り騒ぐんだぜ!というメッセージが、彼らが選んだ楽曲によって、雄弁に語られていた。
「東京こんばんは!お待たせしました、GRANRODEO です!」と挨拶した KISHOW は、前公演の大阪から約1 ヵ月のインターバルがあったことに触れ、「今日が 2 回目のツアーの初日のつもりでやっていきたいと思います!」と笑顔で語る。その 1 ヵ月の間、「暇で寂しくなるかと思ったらそんなことはなかった!皆さんに会うのだけが唯一の楽しみでした。張り切ってやります!」と e-ZUKA が声を張ると、オーディエンスもうれしそうな顔を見せる。
アルバムツアーと違い、今回のツアーはセットリストのバラエティに富んだチョイスも、お楽しみのひとつだ。
これまで巡ってきた福岡、大阪の 2DAYS 公演はもちろん、東京 2DAYS だけでも、初日と 2 日目ではセットリスト全 20 曲中、8 曲が日替わりナンバー。今日はどの曲が聴けるのだろう?という楽しみもあり、各楽曲のイントロが流れた瞬間、オーディエンスからどよめきが起こる。
しかも選曲されているレンジも広い。リリースから 14 年を経ているという事実を感じさせないグラマラスな「カナリヤ」や「BRUSH the SCAR LEMON」は今も輝きを失わず、腰に響くサウンドを響かせる。ミラーボールの演出も華やかな「Y・W・F」では客席に扇子が舞い、ステージでは KISHOW、e-ZUKA、瀧田の 3 人がアドリブでダンスを披露。1 曲ごとに纏う空気を変えながら、そのどれもがオーディエンスの体を揺らす。GRANRODEOが長いキャリアで培ってきたライブバンドとしての実力と、“愛され曲”の多さを物語る。
イベントライブでは味わえない、ゆったりした愉快な MC で笑いを誘うのも、ワンマンツアーならでは。e-ZUKAが、KISHOW が楽屋で弁当を 3 つ食べていたと密告したりと、サポートメンバーの瀧田、SHiN と KISHOW、e-ZUKA が冗談交じりの和やかなトークを繰り広げていたかと思えば、楽器隊の 3 人がテクニカルなソロを聴かせるジャムセッションから、KISHOW のフェイクを会場が一体になって声で追い掛けるコール&レスポンスでさらに気持ちを盛り上げる。
すかさず放たれるのは、重みのあるグルーヴを軽やかに熱く聴かせる「Treasure Pleasure」と「Punky Funky Love」。
KISHOW の分厚い歌声が先導するキレのいいファンクも、GRANRODEO の得意技だ。今年 3 月の日本武道館公演を"Rodeo Jet Coaster"と命名していた GRANRODEO だが、とくに今回のツアーは、彼らのワンマンこそが、絶対にお客さんを飽きさせないアトラクションに次々と誘う、テーマパークそのものなのだと実感させてくれる。
軽やかで華やかなライブ前半の熱狂の中で、楔のように激しく打ち込まれたエポックな楽曲。それはやはり「鉄の檻」だった。スクリーンに映し出されたのはモノクロの重い風景。そこに流れたアルバム『BRUSH the SCARLEMON』に収録されていた現代音楽風のアバンギャルドなインストゥルメンタル「cage」は、次の楽曲への序
章。続く BGM は次第にエスニックな匂いを立ち上らせる。ミステリアスなブルーのライトがステージを包み、新たな衣装に着替えた KISHOW と e-ZUKA が怒涛のような「鉄の檻」を放つと、一気にシリアスな空気が広がり、「背徳の鼓動」へと世界を繋ぐ。ダイナミックなバンドサウンドと、おそらく今年一番、絶好調を極めたKISHOW の歌声が、Zepp DiverCity を完全に支配した。
全公演、1 日ごとに異なる楽曲が歌われるアコースティックコーナーでは、トークも絶好調。e-ZUKA が流行のショート動画の話題をしたり、“ライブハウスのスタンディング席は背が低いと大変”という話題から、KISHOWが“前の人の背中の一点を見つめると必ずそこを掻く説”をテーマに見事な即興ソングを歌ったり、漫談さながら
の楽しい MC に全員が大爆笑。しかし、いざ KISHOW の歌と e-ZUKA のアコギだけで届けられた「delight song」が始まると、身じろぎもせず聴き入る客席は温かな静寂に包まれる。天上から降り注ぐような美しいメロディーと 2 人の息の合ったハーモニー。その緩急も GRANRODEO らしさだ。
ひとときの安らぎの後には、またも激しい嵐が襲い来る。ここからは、振り上げた拳を下ろす暇などないハードチューンを連発。1 曲 1 曲のイントロに再び歓声とどよめきが沸き上がる。日替わりナンバーだった「愛のWarrior」、「The Other self」ではオーディエンスも KISHOW に負けじと大声を挙げながら、高々とジャンプ。
「NO PLACE LIKE A STAGE」では全員が跳ね、Zepp DiverCity を波打たせた。
自分も汗だくになりながら「Zepp、倒れてないですか? 酸欠とか大丈夫?」とファンを気づかう KISHOW は、未だ元気なオーディエンスを見回して「すげーな、キミら!」「皆さん最高です!」と笑顔を見せる。e-ZUKA も「いや~楽しいですね! こんな歳までライブをやらせてもらえて、ありがとうね」と感謝し、「自分で作っていて自信のなかった曲もありますが、KISHOW さんという方に歌っていただいて、昔の曲も未だにライブでできる。本当に嬉しいことです」と自分達を振り返る。そして、こうしてみんなとライブができることが、「必然のようにも感じるけど、偶然が結集して今ここにいます」と語る KISHOW。
そして「そんな偶然のひとつひとつ、1 本 1 本のライブと出会いの大切さを、心から感じていきたい。そんな心持ちで作った曲です」と紹介されたのは、KISHOW が歌詞にロデオボーイ、ロデオガールへの愛を詰めたミドルバラード「どこかで知った偶然と」。KISHOW の想いを込めた歌声に導かれ、Zepp DiverCity に響き渡るアカペラのシンガロング。幾束にも連なったライトが客席に降り注ぎ、幾重にも重なった歌声が、光の中に溶けていった。
止まないアンコールの声を受けとって、再びステージに登場した 4 人。鮮やかなライトを浴びて、“一番いいのは Zepp DiverCity だろ!”と KISHOW が叫んだ「メモリーズ」が、もう一度、会場の熱を上昇させる。MC では、ファンクラブ限定のアコースティックライブシリーズが「TEAM RODEO SPECIAL PROGRAM GRANRODEO Acoustics 2024 マッタナシ!プラグナシ!」と題して、2024 年 1 月 20 日(土)に神奈川県民ホール 大ホールで開催されることが告知され、大きな歓声が挙がる。そして最高のクオリティで届けられた東京公演 DAY1 を締めくくったのは、GRANRODEO のライブアンセムの 1 曲「modern strange cowboy」。ステージを走り回り、跳び回る KISHOW、e-ZUKA とバンドの熱は、激しくうごめくフロアを吹き抜ける熱い熱い風となって吹き上がった。
新旧の名曲を詰め込んで、古参ファンから新たなファンまで全員を満足させるセットリストを届けている“Escape from the Iron cage”ツアーは、11 月 11 日(土)・12 日(日)は宮城・Sendai PIT、11 月 18 日(土)は北海道・Zepp Sapporo、12 月 1 日(金)・2 日(土)はワンマンのファイナルを飾る愛知・Zepp Nagoya 公演へとまだまだ続く。
さらに、11 月 5 日(日)には TV アニメ『文豪ストレイドッグス』の主題歌アーティストの 3 組――GRANRODEO、SCREEN mode、ラックライフが初めて一同に介する対バンライブ「GRANRODEO LIVE TOUR 2023 "Escape from the Iron cage" meets 文豪ストレイドッグス」が東京・Zepp Haneda で。12 月 10 日(日)には海外でも注目を集める ASH DA HERO との 2 マンライブが、神奈川・KT Zepp Yokohama で開催される。
キャリアを重ねて今もなお、“最高のライブ”を更新し続けるGRANRODEO のステージを、ぜひその目に焼き付けて欲しい。
◎GRANRODEO LIVE TOUR 2023 “Escape from the Iron cage”開催!チケット一般発売中!
【タイトル】GRANRODEO LIVE TOUR 2023 “Escape from the Iron cage”
【日程・会場】
●11 月 11 日(土) 宮城・Sendai PIT【開場 17:00/開演 18:00】
●11 月 12 日(日) 宮城・Sendai PIT【開場 15:00/開演 16:00】
●11 月 18 日(土) 北海道・Zepp Sapporo【開場 17:00/開演 18:00】
●12 月 1 日(金) 愛知・Zepp Nagoya【開場 17:00/開演 18:00】
●12 月 2 日(土) 愛知・Zepp Nagoya【開場 15:00/開演 16:00】
【チケット料金】
Zepp 会場 1F スタンディング:¥8,000(税込) ※入場整理番号付/ 2F 指定席: ¥8,000(税込)
仙台 PIT オールスタンディング:¥8,000(税込)
※枚数制限:お一人様 1 公演につき 2 枚まで ※別途ドリンク代
◎GRANRODEO LIVE TOUR 2023 “Escape from the Iron cage”追加公演開催!
【タイトル】
「GRANRODEO LIVE TOUR 2023 "Escape from the Iron cage" meets 文豪ストレイドッグス」
【日程・会場】
11 月 5 日(日) 東京・Zepp Haneda 【開場 17:30/開演 18:30】
【出演アーティスト】
GRANRODEO/SCREEN mode/ラックライフ
【チケット料金】
・1F スタンディング:¥8,800(税込) ※入場整理番号付
※枚数制限:お一人様 1 公演につき 2 枚まで ※別途ドリンク代
(問) チケットポート 03-6327-3710 (平日 10:00~17:00)
【タイトル】
「GRANRODEO LIVE TOUR 2023 "Escape from the Iron cage" meets ASH DA HERO」
【日程・会場】
12 月 10 日(日) 神奈川・KT Zepp Yokohama 【開場 17:00/開演 18:00】
【出演アーティスト】
GRANRODEO/ ASH DA HERO
【チケット料金】
・1F スタンディング:¥8,800(税込) ※入場整理番号付
2F 指定席: ¥8,800(税込)
※枚数制限:お一人様 1 公演につき 2 枚まで ※別途ドリンク代
(問) チケットポート 03-6327-3710 (平日 10:00~17:00)
詳細はこちら
https://granrodeo.net/pages/livetour2023
ヤマコシ ショウコ
フルート奏者兼Webライター。好きなショタは小夜左文字、アイドルはランカ・リー、RPGはドラクエ。
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