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映画『先生から』は、「先生の愛人の子」「先生とホスト探偵」「先生の遺言」の3パートで構成された長編映画。
物語を彩るキャストは、赤澤遼太郎さん、立石俊樹さん、北川尚弥さん、田鶴翔吾さん、小早川俊輔さん、吉村駿作さんら。舞台を中心に活動する彼らが、映像作品で新たな一面を見せます。
時空を超えてそれぞれの想いが交差する、映画『先生から』。若者たちの友情、恋愛、夢を巡った物語が、いまはじまる―。
今回は10月4日(金)に迫る公開を前に、本作の出演者より、ホストとして働く間宮康作を演じる立石俊樹さん、そして真北直史(赤澤遼太郎さん)が弟子入りしている作家・小宮久作の青年時代を演じる北川尚弥さんにインタビュー。
その【前編】となる本記事では、お互いの印象や、映画出演への想いを語っていただきました。
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INDEX
北川尚弥(以下、北川) まずは普通の映画とは構成が違って、3パートが繋がって長編になる、というお話を堀内監督からいただいて。出演が決まった時は、単純に映画に出られるという嬉しさもありましたし、3パートそれぞれの登場人物の視点から物語を描く、っていう部分にもすごく面白さを感じました。
立石俊樹(以下、立石) 俺もまずは嬉しかったんですけど、各パートの登場人物も少なくて、自分も他のパートには登場しないので、撮影が始まってからは「他の人たちのお話はどんな雰囲気になっているんだろう」「どんなふうに撮影されているんだろう」っていうのがすごく気になりました。
北川 それ、俺も思った!! やっぱり気になるよね。
北川 決まった時は、本当に嬉しかったんです。でも、顔合わせぐらいから「あれ、俺で大丈夫かな……」って(笑)。
立石 アハハ、本当に尚弥くんの気持ちが分かる! 単純に作品の三分の一を担うって考えると、責任が重いよね(笑)。それに今までは舞台のお仕事が中心で、映画は初出演で。映像ではより自然な芝居に見せなきゃいけないという部分でも、僕にとっては挑戦でした。
立石 そこは単純に、「知ってる人ばっかりだ~!楽しそう!」って思いました(笑)
北川 俺も「あっ、よかった! 知ってる人いた!」って思った(笑)。でもその中で、俊くんのことはほとんど分からなくて。今回が作品としては初共演になるけど、共演シーンはないんだって知った時には、ちょっと残念でした。
立石 俺も! 尚弥くんがどういう人なのか、一緒にお芝居して知りたかったです。
――本編での共演シーンがないお二人は、実は今日が2度目の対面とのこと。撮影前の時点では、お互いに顔と名前だけを知っている状態だったんですか?
北川 はい。それまではTwitterで、誰かがリツイートして流れてきた写真の姿を見るくらい(笑)。「この人が立石俊樹くんか~」って。
立石 俺も同じ、「北川尚弥くんだ~」って(笑)。この映画の撮影が全部終わって、ちょっと経ってからの打ち上げで初めてお会いしました。お互いの出演作を見て、楽屋でちょっと挨拶した、みたいなこともなかったので、それが本当に「初めまして」で。
北川 他のキャストもほとんどが知っている顔同士だったので、俺たち2人だけ「あっ、どうも北川尚弥です」「立石俊樹です」っていう挨拶をしていました(笑)。
北川 俊くんはこんなに美形なので、めっちゃクールで、すごい周りが見えて、本当に王子様みたいな人なのかなって思っていたんです。だけど実際に会ったら、「あれ、あれれ、あれれれ??」みたいな(笑)。
立石 ちょっと、尚弥くん!(笑) 僕たち今日の取材だけでも、もうすっかり仲良くなっちゃったので(笑)。
北川 実際は、すごく和ませてくれるというか(笑)。一緒にいてちょっと僕と似ている空気も感じるんです。
立石 確かに、似てるよね! お互いの空気感や、大事にしていることが近いのかなって感じます。価値観が近いって、すごく仲良くなれる要素だと思うんですよ。
立石 いや、人によります(笑)。でも尚弥くんは、雰囲気が優しいから。トゲがないから、全く大丈夫でした。
北川 僕もすごく人見知りをすることもあるんですけど、そういう人とは何回会ってもなかなか話せないというか。でも、俊くんなら全然平気! それに普段、年上の方と話すときは絶対に敬語なんですけど、なぜか1歳上の俊くんにはタメ口が出ちゃう(笑)。
立石 いいじゃん! 僕は、それを求めています(笑)。僕の周りでは、ほかに横田龍儀っていう子がいるんですけど、龍儀も1歳でも年上の人には絶対に敬語なんです。だけど僕だけは「俊樹」って呼べるらしくて、それが僕は嬉しいんです(笑)。また1人増えた~!!
北川 めちゃくちゃ喜んでくれてる!(笑)
立石 逆の立場でも、僕はそういう風に接してくれる年上の方が好きだから。自分もそういう風に年下の子から感じてもらえるのは、すごく嬉しいんです。
立石 僕が演じた間宮康作は、売れないホストという説明が分かりやすいかな。そんな彼は、自分の中学時代の先生から依頼を受けて、<小宮公也>という存在を探しに行くんですが、頼まれたら断り切れないというか。頼りない感じに見えるけど、いいヤツなんだろうなっていう、ホストとしては売れなくても、どこか愛されるようなキャラクターです。
――立石さんはホスト役と聞いて、どんなキャラクターをイメージしていましたか?
立石 最初に聞いた時は、頭に歌舞伎町のイメージしか浮かんでこなくて。もっとギラギラした感じかと思っていたんですが、意外と見た目はナチュラルな雰囲気になりました。
北川 確かに。俺もできあがった作品を観たら、ちょっと下町とか、地方にいるホストなのかなって思った(笑)。いわゆる最前線のホストとは、ちょっと違う雰囲気だよね。
立石 そうそう。髪も長めにして、一応ホストっぽさはあるんですけど、服もテカテカのシャツでちょっとダサイ感じというか。狙い通りの、どこか垢抜けないホストになったと思います。
北川 僕が演じる小宮久作は、作家志望の悩める青年。最初は真北健司(演・吉村駿作さん)という親友に出会い、お互いに切磋琢磨をして、共に作家になろうと頑張りながら青春を過ごしているんですが、彼にとっての大きな出来事があり……。
この作品の中では特に感情の揺れ幅が大きく、喜怒哀楽すべての表情を見せている人物です。そしてどんな人かと聞かれたら、実は一番普通の人なんじゃないかな、とも思います。
――北川さんが小宮久作の青年時代を演じる「先生の遺言」は、ほか2パートの「先生と愛人の子」「先生とホスト探偵」より20年ほど前の物語に。この時代背景では、何か意識した事はありますか?
北川 そこは時代を感じさせる外見や、ロケーションに委ねました。彼の青春が、この作品の中でも観客の心を大きく動かす場面になると思うので、僕自身は彼の感情を丁寧に表現することを一番大切にして演じました。
後日更新のインタビュー後編では、ほか共演キャストとの関係や、2人の人生を変えた「先生」との思い出エピソードもお届けいたします。映画『先生から』の劇場公開とあわせて、こちらもお楽しみに。
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ヘアメイク:横山裕司(Lomalia)
スタイリスト:金野春奈
衣装協力/authentic、TEXTURE WE MADE、tk.TAKEO KIKUCHI
《STAFF》
エグゼクティブ・プロデューサー/股張祐二
プロデューサー/堀内博志
キャスティング・プロデューサー/名越 済
撮影/嶋根義明
録音・効果/植田 中
助監督/平波 亘
制作/小山 悟
音楽プロデューサー/平野栄二
音楽/小美野慧
主題歌 「影の世界に色を付けて」 作詞・作曲・歌:杉瀬陽子
製作 有限会社エスエルエフ
制作・配給 PERFECT WORLD
脚本・監督・編集 堀内 博志
《上映館・舞台挨拶情報》
・ユナイテッド・シネマアクアシティお台場
・京成ローザ⑩
・小田原コロナシネマワールド
・中川コロナシネマワールド
・大垣コロナシネマワールド
・シネマート心斎橋
・MOVIXあまがさき
・T・ジョイ京都(10/6のみ・one day上映))
※舞台挨拶(10月5日・6日)の詳細は、後日公式HPにてお知らせします。
《公式ホームページ》
http://senseikara.uh-oh.jp/
©有限会社エスエルエフ/PERFECT WORLD
作家志望の青年・真北直史(赤澤遼太郎)は、弟子入りしている作家・小宮久作(那波隆史)から<小宮公也>を探すよう頼まれる。
久作の言葉通り、出版社に勤める文芸編集者・谷口一真(田鶴翔吾)のもとを訪ねると、新人賞の一次選考に公也の名前が残っていることが発覚。 公也が書いたのは『先生の遺言』という作品だった。
死期が近づく久作の願いを叶えようと、直史は公也の行方を追う。
そのころ、久作の妻・佳奈恵は、中学時代の教え子であり現在ホストとして働く間宮康作(立石俊樹)に<小宮公也>が借りていたアパート202号室を訪ねるように告げる。
保証人である久作に家賃滞納の連絡がきたものの、何も心当たりがないのだと言うのだ。佳奈恵は、愛人の存在を疑っていた。
そんなある日、<小宮公也>を名乗る男(小早川俊輔)が現れ、物語は大きく展開する。 やがて、久作はそれまで誰にも明かさなかったある秘密を直史へ話す。それは、若かりし頃の久作(北川尚弥)、真北健司(吉村駿作)、高田泉(伊藤歌歩)らが過ごした青春時代の話だった。
果たして<小宮公也>の正体は誰なのか?
久作の秘密は何なのか?
それぞれの「先生」が引き寄せた出会いによって、新たな物語がはじまる――。
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