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髙坂篤志さん(以下、髙坂さん):
祐くんは演じながら動くんだよね。今回も、どちらかというとマイクじゃなくてこっちを見てたじゃん。俺もそれに応えなきゃって、半分祐くんを見てたと思う(笑)
畠中さん:
マイクの件は本当にごめんなさい(笑)
実はこの台本もらった時に、これは大変だなと思いました。多分、いろんな感情でぐちゃぐちゃになるだろうから。でも悩んで考えても出ないというか、考えて出るものではないというか、それだけ引き込んでくれるお話だったと思います。
髙坂さん:
そうだよね。こういう方向性なんだろうなーというのは考えておいて、あとは現場の空気感でやっていくほうが、この台本はいいんだろうなと僕も思いました。
畠中さん:
今回は特に、ナマモノでやらないとこの演技は出ないな~という台本で、今日はそれがやれた気がして、だからこそ疲れましたね。良い疲れです。
髙坂さん:
「8P」でこの毛色のドラマCDをやると思っていなかったので、すごく新鮮でした。今の業界的にこういうリアル路線の題材は増えているので、「8P」でそれをやれたっていうのはすごく楽しかったですね。メンバーの普段の仕事の仕方みたいなものがわかったり、ああやっぱり「8P」のメンバーは皆うまいな~と思いながら演じさせていただきました。
畠中さん:
俺はめちゃくちゃ楽しかったですね! 髙坂さんは、僕が演技の中で出したものを拾って、そして返してくれる人だからやってて楽しいですよね。
髙坂さん:
祐くんはこっちの心にガンガンひっかけてくるタイプのお芝居をするので、今回はそれがキャラクターにも合っていましたね。こういうキャラクターって珍しいのかな?
畠中さん:
珍しいというか、やらせてもらう機会が多い役だと、もうちょっと感情的になるのが早かったりしますね。感情が全面に出ているとか、表情が表に出やすいキャラクターが多いので。
髙坂さん:
馨くん(南 馨/CV:畠中祐)は馨くんで、内に秘めているものが多いキャラクターだから。祐くんは熱意とか熱量を出すお芝居がすごく上手いから、そういうのをすごく感じられて、魅力的なキャラクターになっていたと思います。
馨くんと何かしたいなっていう気持ちが、颯介(矢野颯介/CV:髙坂篤志)から出てくるのは感じましたね。
僕も自分で言うのもなんですけど、「イケメンで皆から慕われる」という珍しい役やらせてもらって。ただ、学生時代の皆から慕われてるキャラクターって、一番明るいやつとか皆を率先して引っ張るやつが多いと思うんですよね。颯介は周りの話を聞いて、それをちょっとまとめたりとか、一歩引いてるんだけれどもちゃんと皆を見ることができるみたいな人で。クラスで一番人気がある人というよりは、周りにいる勇人や修一といったお調子者が人気で、そのグループの一人なのかなと。そういう意味では、自分がどこまでそのグループの立ち位置を表現していいのかなと迷いながらやらせていただきました。あんまり目立ちすぎると逆にリアル感がないというか、この作品はさっき祐くんが言ったように、いかにリアルにするかぐらいの気概があったので、いい塩梅に持っていくためにいろいろ考えました。
畠中さん:
颯介は斜に構えている部分から、彼っていうものが見えてくれば見えてくるほど、とっても愛しくなりますよね。
畠中さん:
そうなんです。本当にウキウキしていたので。颯介は少年のような心をずっと持っているけれど、それをあんまり出さないキャラクターなんです。
髙坂さん:
自分の中でどのくらい出すかというところで、何回か録り直したところもありました。学生時代の気持ちを考えてウキウキした部分が大きくなってしまったり、ナチュラルにって考えるとあまりにも表現がストレートになってしまったり。颯介は抱えているものがあるので、それを踏まえて、もうちょっと抑えていいのかなとか、もっと大人びていいのかなとか、すごく考えて演じましたね。
――印象に残ったシーンを教えてください。
畠中さん:
僕的にはもう、物語終盤の部分が……。あれはもう、颯介の言葉を聞いていただければ。「うわあ、うわあ~!」みたいな、感情が溢れ出てくる感じでした。全然語彙力なくて伝わらないんですけど……。
髙坂さん:
日常のシーンですね。いかに生活感を出すかっていうのにこだわっていたので、そこは印象的です。どちらかというと、皆が主役で僕がそれを引き立てるくらいの気持ちでやっていました。
あとは、颯介の台詞はすごく考えられているので、ぜひ2回、3回と聞いてほしいですね。
最後まで聞いてからもう1回聞き返すと、ここの台詞こういう気持ちなのかとわかって、また面白いと思います。とても丁寧に作られた台本だと感じました。
――今回のドラマに紐づいたユニットソング「トワイライト、フィロソフィ」についての感想をお願いします。劇中歌になっているのは、今回のシリーズ中では本作だけとのことですが……
畠中さん:
かたいところから柔らかくなっていく感じで歌わせていただいたので、歌の中にも物語全体が表されているというか、馨や、二人の関係が徐々にほぐれていくところがこの物語にマッチしていると思います。歌っていて、とってもドラマチックでしたね。
髙坂さん:
設定上、祐くんだけで歌っているバージョンがあってもいいんじゃないかなと思ってるんですけどね。ボーカルは馨なわけだから、今日ドラマCDを演じ終えて、馨だけのバージョン聞きたいなって思いました。
畠中さん:
劇中では馨だけで歌ったかもしれないけど、それをまた改めてレコーディングする時になって、やっぱり颯介に居て欲しいなって思って、ああなったのかもですよ!
畠中さん:
演じている僕らが非常に楽しかったです。どう感じるかは聴く人によって違うと思うんですけど、僕としては、やれることをできて、とってもスッキリしています。なので、ぜひぜひ皆さんに聴いてもらえたら嬉しいです。
髙坂さん:
これを聞いて少しでも「8P」を見直していただければ……。
畠中さん:
(爆笑)
髙坂さん:
「俺たちもこういうことできるんだぜ」っていう。
現代路線のシリアスなストーリーで今っぽい作風になっているので、好きな人は結構いると思うんですよね。こんなにお芝居ができるメンバーが、なんであんなことをしているんだって感じもするんですけど、その両極端なものを見てもらって、「8Pっていいな」って思っていただければ幸いです。
INDEX
・内容
完全新作音声ドラマ「遠き日のfurioso」と、ドラマのテーマ曲であるデュエット曲「トワイライト、フィロソフィ」(歌:畠中祐&髙坂篤志)、キャストトークを収録。ブックレットにはメインキャストの撮り下ろし写真を掲載。
メインキャスト:畠中 祐、髙坂篤志
©Frontier Works Inc.
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