声優の
梅原裕一郎さんと
中島ヨシキさん、音楽プロデューサーの
桑原聖さんとクリエイティブディレクターの
渡辺大聖さんからなるバンドプロジェクト・
Sir Vanity待望の1st Live「Vain Fish」が7月31日(日)、池袋・harevutaiにて開催されました。
本記事では、そのライブレポートをお届けします。
Sir Vanity 1st Live「Vain Fish」画像1
Sir Vanity 1st Live「Vain Fish」開幕!
声優の梅原裕一郎さんと中島ヨシキさん、音楽プロデューサーの桑原聖さんとクリエイティブディレクターの渡辺大聖さんからなる4人組バンドプロジェクト・Sir Vanity。本格始動から約2年の時を経て、池袋・harevutaiにて待望の1st Liveが開催されました。
それぞれが異なる業界で活躍する4人だけに、活動はあくまで「趣味」だと公言するSir Vanity。
とは言え、人気声優と実力派クリエーターが揃う4人だけに、そのスター性はすでにインディーズらしからぬレベル!
Sir Vanity 1st Live「Vain Fish」画像15
オールスタンディングで行われた二回の公演はともに満員御礼となり、注目度や期待度の高さを改めて知らしめることとなりました。
そんな彼らのファーストライブを生で鑑賞できた幸運なファンたちにとっては、生涯忘れ得ぬ体験となったことでしょう。
Sir Vanity 1st Live「Vain Fish」画像3
声優を封印。バンドマンとしての振る舞いを魅せる梅原・中島
会場のharevutaiは、ステージと客席の距離がかなり近く、プライベート感抜群。
幕が開くと目前にSir Vanityが現れ、同時に激しいバンドサウンドが鳴り渡ります。
開幕曲は1stアルバムの表題曲「Ray」!
誰も見たことのないSir Vanityのライブは、想像以上にバンドそのもの。
メンバー全員がバンドロゴの入ったシンプルな黒Tシャツで身を包み、演奏中に愛想を振りまくこともありません。
とくに梅原さんと中島さんは、イベントなどで見せる声優としての振る舞いを封印しており、演奏と歌唱に集中しきっていて真剣そのもの。それだけ真摯に音楽と向き合っていることがヒシヒシと伝わってきました。
Sir Vanity 1st Live「Vain Fish」画像4
梅原さんと中島さんはともにボーカル&ギターを担当。
桑原さんはベース、渡辺さんはマニピュレーターを担当しており、この日はさらにサポートメンバーも参加。
ドラムの裕木レオンさん、ギターの佐々木正明さん、キーボードの宇都圭輝さんはみなSir Vanityの楽曲収録にも参加しているメンバーで、総勢7人によるステージングとなりました。
Sir Vanity 1st Live「Vain Fish」画像5
Sir Vanity最大の特徴はツインボーカル&ツインギター。
低音ボイスで知られる梅原さんと、中高音を得意とする中島さん。地声のレンジが違うふたりがユニゾンした時の破壊力は凄まじいものがありました。
また、本公演ではふたりのギターの師匠でもある佐々木さんが参加していることでトリプルギター体制となり、分厚いギターサウンドが鳴り響きます。
Sir Vanity 1st Live「Vain Fish」画像9
そしてバンドサウンドの核を担っているのがベースの桑原さん。
Sir Vanityの全曲をプロデュースし、楽曲とメンバーを知り尽くしている桑原さんの役割は重要で、彼がサウンド全体を下支えしているからこそ、梅原さんと中島さんが思い切ってプレイできることは間違いありません。
さらに会場には無数の照明と巨大LEDモニターが設置されており、演出はその道の本職である渡辺さんが担当。
こうして歌唱と演奏と映像が有機的に絡み合ったSir Vanityならではのライブ演出が展開されてゆきました。
Sir Vanity 1st Live「Vain Fish」画像6
2曲目は「悠」。
ふたりの掛け合いも印象的なこの楽曲は、クールな「Ray」から一転、会場を赤一色に染める演出もあいまってよりエモーショナルに響きます。
Sir Vanity 1st Live「Vain Fish」画像16
「悠」が終わると初めてのMC。
メインMCを担当する渡辺さんは、とことん穏やかでマイペースな性格で、瞬時にその場をほっこりとさせる愛されキャラ。中島さんを筆頭にメンバーみんなからいじられる様子がなんとも癒されます。
そんな渡辺さんをいじり倒し、実質的なメインMCを担う中島さん、 時折鋭いツッコミを入れて笑いを誘う梅原さん、リーダーとしてみんなをまとめ上げる桑原さんと、MCでは4人のふだんの関係性やキャラクターが垣間見えました。
Sir Vanity 1st Live「Vain Fish」画像7
梅原・中島のありのままを綴ったバラードが心を打つ
続いては「finder」、「紫陽花」、「goldfish」を一気に披露!
”失恋3部作”と位置付けるこの3曲は、それぞれ渡辺さん、中島さん、梅原さんが歌詞を担当。
さらにステージ背後のLEDモニターに歌詞が映し出され、珠玉のバラードとともに歌詞が観客の心に深く沁みていきます。
Sir Vanity 1st Live「Vain Fish」画像2
現在までのSir Vanityの歌詞は「finder」を除いて梅原さんと中島さんが担当しており、「ダメな自分」や「等身大の自分」を隠すことなく書き綴っています。
そこに飾りっ気は一切なく、素顔のふたりを感じることができるのも嬉しいところ。
Sir Vanity 1st Live「Vain Fish」画像12
再びMCを挟んでからは、「HERO」、「will」と舞台『
東京リベンジャーズ』の主題歌を2曲続けて。
失恋をテーマとした前3曲とはうって変わり、苦境から這い上がる勇気をもらえる応援ソングです。
攻撃的なサウンド展開に無数のスポットライトが会場中を駆け巡る演出もあいまって、会場の雰囲気は一変。
ストーリー性の高い歌詞を主人公感たっぷりに歌い上げるふたりの熱唱は、「これぞアーティスト」と唸らせるパフォーマンスでした。
Sir Vanity 1st Live「Vain Fish」画像8
そしてライブもいよいよ佳境へ。
緊張感に溢れる楽曲が多いなかで、渡辺さんが「唯一の明るい曲です(笑)」と紹介すると、「マイペース・メイカー」が流れ出します。
ボーカルふたりの軽やかなファルセットが特徴的なこの曲では、手を左右に振る振り付けも施され、会場の一体感は最高潮に!
Sir Vanity 1st Live「Vain Fish」画像13
ラストを締めくくる楽曲は、デビュー曲「Vanity」。
すべてを出し切るかのようにさらにギアを一段階上げる演者たち。その意思に応えるかのように、観客も力の限り手を振り続け、熱狂のなかで1stライブは幕を閉じました。
Sir Vanity 1st Live「Vain Fish」画像11
次回のライブへ意気込みも
続いて行われた第2部公演では、第1部を終えたことでやや緊張が和らいだのか、歌唱、演奏ともにより
リラックスした雰囲気で進行。
MCではさっそく第1部の反省を始め、終始和気あいあい。エンディングでのぶっちゃけトークも花が咲き、公演時間は第1部を超える結果となりました。
そもそもの話、これだけ多忙な人気声優2人が揃ってギターを弾きながら歌うということだけで十分に異常事態なのですが、さらにふたりはすべての楽曲の歌詞を覚え、楽譜すら暗譜して本公演に臨んでいます。その情熱と才能には驚かされるばかり!
Sir Vanity 1st Live「Vain Fish」画像14
CD音源よりライブのほうが魅力が増すのが良バンドの証だとすれば、Sir Vanityは確実にそうだと言えます。
ここぞと言う時に響く梅原さんの支配的な低音と、会場のボルテージをどこまでも盛り上げていく中島さんのカリスマ性が生み出すアンサンブルは、Sir Vanityの最大の武器であり、この化学変化のさらなる先を見届けたいと願わずにいられません。
Sir Vanity 1st Live「Vain Fish」画像17
そんなファンの期待に応えるように、第2部の最後のMCでは、2ndライブの目標を掲げた彼ら。今後の動向から目が離せません!
Sir Vanity 1st Live「Vain Fish」画像10
リリース情報
【Sir Vanity 1st Album「Ray」】
NOW ON SALE!
PCCI-00011 ¥3,300(税込)
JAN:4524135008664
<収録内容>
1.Ray
2.悠 -album ver.-
3.Vanity -album ver.-
4.紫陽花
5.rain
6.finder
7.goldfish
8.酔狂
9.HERO
10.will
11.マイペース・メイカー
https://lnk.to/SV_Ray