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『あんスタ』天満光・池田純矢が劇作&演出『絶唱サロメ』は「個性があり過ぎる人たちのぶつかり合い」

俳優・池田純矢さんが自ら劇作・演出を担い、 2015年に立ち上げた『エン*ゲキ』シリーズの第4弾『絶唱サロメ』が10月に東京・紀伊國屋ホールと大阪・サンケイホールブリーゼで上演!

14歳でジュノンボーイ史上最年少準グランプリを獲得した池田さんは、 スーパー戦隊シリーズ『海賊戦隊ゴーカイジャー』のゴーカイシルバー役で一躍人気者となり、 その後は数々のドラマや映画、 舞台で活躍。 2019年1月クールの月9ドラマ『トレース~科捜研の男~』第1話にゲスト出演、 さらには『痛快TVスカッとジャパン』ではイラっとさせるキャラクターを演じるなど、 多方面で活躍しています。

そんな池田さんのほとばしる才能を存分に味わえるのが、 この『エン*ゲキ』シリーズで、 脚本家、 演出家、 俳優と一人三役こなし、 果敢に新作に挑み続けています。

2015年7月上演の第1弾『君との距離は100億光年』では「物理(宇宙工学)」を、 2017年1月上演の第2弾『スター☆ピープルズ!!』では「科学・化学」を、 2018年4~5月上演の第3弾『ザ・池田屋!』では「歴史」を、 そして、 第4弾となる新作『絶唱サロメ』では、 オスカー・ワイルドによって書かれた戯曲『サロメ』に着想を得て、 古典×歌×エンターテインメントが融合した作品が作られます。

5月某日、 大阪のカンテレ本社で会見が行われ、 池田純矢が『絶唱サロメ』をPRしました!

池田純矢『絶唱サロメ』が上演 画像1

池田純矢『絶唱サロメ』が上演 画像1

「遊園地に行くような感覚で来てください!」

1893年にオスカー・ワイルドが発表した『サロメ』。 この戯曲に池田さんが出会ったのは小学生の頃で、 16~17歳の時に「声を出して読むとこんなに面白いんだ!」と戯曲の魅力に気付いたそう。

「『サロメ』は発表されてから、 残虐さであったり、 不道徳な内容と言われたりで、 しばらくは上演が禁止されていたんです。 でも、 やはり戯曲そのものに力があって、 残酷描写の中にある妖艶さや耽美なもの、 その美しさは現代の我々にも通じるものがあるなと思いました。

今回はこの『サロメ』をそのまま上演するのではなく、 あくまでも原案の一つとして、 不道徳とか残酷とか古典とか、 そんな重たいイメージをなんとか王道のエンターテインメントにできないかという思いでオリジナル脚本に仕上げました」と製作の経緯を説明。

主演に迎えるのはロックバンド「SOPHIA・MICHAEL」のヴォーカルで、 舞台、 TV、 映画など幅広いフィールドで圧倒的な存在感を放つ松岡充さん。

池田さんは、 『不届者』という舞台で松岡さんと共演したとき、 運命的な出会いを感じたと振り返ります。

「松岡さんとの出会いは、 僕の中でドカンと一発雷が落ちたような衝撃がありました。 松岡さんの歌声に、 歌詞や言葉が形になって目の前に現れるような、 そんな印象を受けたんです。 これをそのまま演劇にしたら面白いなと思い、 妖艶な魅力のある『サロメ』という作品と、 それまで別で考えていた演劇と音楽の融合を、 松岡充というファクターを通すことで一つになったんです」と目を輝かせます。

とはいえ、 若干26歳の池田さんが松岡さんにオファーを頼むのには相当な覚悟もあったそうで、

「僕は今26歳という若造なので、 松岡さんに軽々しく『出てください』なんて言えないじゃないですか。 だから、 自分の出来る限りの誠意として、 ご本人に伝える前に、 この『絶唱サロメ』の脚本を先に作ったんです。 そして、 松岡さんに『この本を読んでください。 この作品は松岡充でしか作れないから、 もし断ったら、 もう世に出ることはないですから!』

と、熱烈にオファーしたエピソードを披露。 今回の舞台が実現したのは、 そんな池田さんの思いと松岡さんに対するリスペクトがあったからということが明らかに。

池田純矢『絶唱サロメ』が上演 画像2

池田純矢『絶唱サロメ』が上演 画像2

さらに、 「どんな世代が見ても楽しめるように・・・『エン*ゲキ』シリーズはそういう心持ちで、 高尚なものではなくて、 もっと簡単に、 友達とカラオケやボーリング、 遊園地に行くような感覚で来てもらいたいなと思うところから始めた企画ですので、 『サロメ』という重々しい作品をエンターテインメントにしてやろうじゃないかと。

また、 今回は音楽がテーマになっていますが、 ミュージカルでもなく、 音楽劇でもなく、 新しい形の音楽と演劇の融合ができればいいなと。 “ライブエンターテインメント”と名付けさせていただきましたが、 少なくとも僕はまだ見たことがない舞台。 この融合が、 お客さんにどう届くのかが非常に楽しみです」と熱くコメント。
そんな池田さんが「エン*ゲキ」シリーズでみせる脚本家、 演出家、 俳優の3つの顔、 それぞれの目線で見た『絶唱サロメ』の見どころについては、

「脚本家としては、 後半にカタルシスがやって来るというのを大切にしています。 要は前半、 中盤と、 どんどん風呂敷を広げて、 “そんなところが伏線だったのか!”って思わせるぐらい、 最後に一気に回収し、 ストンと落ちるというか。 それはエンタメならではの気持ち良さがあるんじゃないかと思っています。

演出家としては、 やっぱりライブエンターテインメントをどう表現するかですね。 自分でもまだ悩んでいます(笑)。 でも、 ライブやコンサートに行ったら声を出して発散するので、 そういうふうに楽しんでもらえるような演劇にしたいと思っています。

俳優としては、 自分がドラマや映画、 舞台、 アニメの声優などいろいろさせてもらっているので、 俳優陣のつながりが普通の人よりもちょっと広い分、 いろんなところから客演を呼べるといいます。

今回でいえば、 アーティストの松岡さんをはじめ、 芋洗坂係長さん、 ミュージカル界からシルビア・グラブさん、 声優の吉田仁美さんなど、 いろんなところからいろんな役者が集まっていて。 いろんなジャンルの人が集まるのは、 この作品の魅力で、 ある意味、 個性があり過ぎる人たちのぶつかり合いですね(笑)。

これが一度に堪能できるのもこの作品の魅力です」とPR。 そして、 音楽と演劇の新しい融合について、 「歌を歌として歌います。 が、 ライブシーンではなく、 『歌いますよ~』って合図があって歌います。 でも、 物語に入りこむように作っているので、 違和感なくスムーズに楽しんでいただけると思います」と笑顔。

池田純矢『絶唱サロメ』が上演 画像3

池田純矢『絶唱サロメ』が上演 画像3

また、 大阪出身で、 ジュノンボーイ準グランプリを取る14歳まで、 大阪で育ってきたという池田さん。 地元への思いも強く、 小さい頃から吉本新喜劇を観て育ってきたといいます。

「大阪は自分のルーツですし、 誇りを持っています。 それに、 関西の人ってめちゃくちゃ笑うじゃないですか。 笑うから面白いんやろなって。 そういう文化はすごく好きですし、 あとは飯がうまいし、 女の子もかわいい(笑)」と思い入れもたっぷり! 

最近では、 バラエティー番組の『痛快TVスカッとジャパン』の影響もあって、 大阪の街を歩いていると、 中学生数人から声をかけられたりすることも。 もちろん、 舞台の上にいても、 関西の観客には違いを感じているそう。

「やっぱり、 東京とは全然反応が違いますね。 それは演劇の魅力でもあって、 お客様が変われば作品も変わるし、 絶対同じものは2度とないですし。 大阪では、 どの地方でやったものよりも、 間違いなく作品の質が変わるぞという覚悟をもって臨みます。 今までの常識は通用しないぞって。 『絶対、 いつも笑いが来ていた場面でも笑いを欲しがるなよ』とは、 前回第3弾のキャストには言いました(笑)」

と、やはり、 大阪への特別な思いを語った池田さん。

最後は『絶唱サロメ』について、

「基本的には娯楽作品ですので、 単純に遊びに来てほしいです! 外国人の方が観光に来ていただいても、 マンネリ化しているカップルのデートに使ってもらってもいいし、 お父ちゃんが子供を連れて来てもいいですし。 あまり構えず、 すごく低い敷居なので(笑)、 ひょいとまたいで来ていただけると、 上演後、 『楽しかったね~』と劇場を後にしていただける作品になっています。 まずは劇場に足を運んで、 演劇体験をしてください!」

と、力強くアピールしました。

人気と実力を兼ね備えた充実の俳優陣を迎え、 池田純矢さんの最新作エン*ゲキ#04『絶唱サロメ』がいよいよ始動! チケットは7月13日(土)一般発売。 10月5日(土)の東京・紀伊國屋ホールでの上演を皮切りに、 大阪では10月26日(土)、 27日(日)にサンケイホールブリーゼで上演。 ライブエンターテインメント『絶唱サロメ』に是非、 ご期待ください。

公演情報

エン*ゲキ#4『絶唱サロメ』
原案:オスカー・ワイルド
作・演出:池田純矢
音楽:和田俊輔
出演:松岡充 豊原江理佳 納谷健 小浦一優(芋洗坂係長) 吉田仁美 池田純矢 鈴木勝吾 シルビア・グラブ ほか

【公演スケジュール】
◆東京・紀伊國屋ホール       2019年10月5日(土)~13日(日)
◆大阪・サンケイホールブリーゼ  2019年10月26日(土)~27(日)
【公式HP】  www.enxgeki.com
【公式twitter】  https://twitter.com/enxgeki
【一般発売】 2019年7月13日(土)午前10時

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numan編集部

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