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4月19日より劇場公開されている『劇場版ブルーロック –EPISODE 凪-』。TVシリーズの主人公・潔 世一のライバルである天才ストライカー・凪 誠士郎の視点から、ブルーロックでの闘いが描かれている。
今回は、そんな凪 誠士郎役を演じている島﨑信長さんのオフィシャルインタビューが到着!
「凪と玲王は、『ブルーロック』という作品じゃなかったら、もっとスムーズに先へ進めたのかもしれない」と話す島﨑さん。しかし「スムーズにいかないからこそグっとくる部分もある」と凪・玲王コンビの魅力を語っていただきました。
そのほか、劇場制作が決まった時の心境や凪の“エゴ”についてもお話ししています。
本文および写真は以下、オフィシャルインタビューより。
INDEX
――凪 誠士郎が主人公となる『-EPISODE 凪-』の劇場版アニメの制作が決定したときは、どんなお気持ちでしたか?
素直に嬉しかったですね。実はTVシリーズ第1期の収録中から、「今後も何か展開がありそうだ」という空気は感じていたんです。でも『-EPISODE 凪-』のアニメ化、しかも劇場版というのは正直なところ全然想像していませんでした。だから、そこは嬉しい驚きでしたね。TVシリーズのアフレコでチームVとして戦ってみて、このチームがすごく好きだと思っていたので、もっと掘り下げて描かれることに、すごくワクワクしました。
――では、実際に完成した劇場版をご覧になってみていかがでしたか?
凪と玲王の出会いのシーンは本編でも描写されていますが、“ブルーロック(青い監獄)”にやってくるまでに何があったのか、2人が普段どんなふうに過ごしていたのかが具体的に描かれるのは、やっぱりいいなと思いました。
朝、サボテンのチョキの棘で目覚めるシーンなんかは、インパクトがあってびっくりしましたし。あれを毎日やっているかはわかりませんが、すごい目覚め方なので……(笑)。凪の部屋はモノがなくて、冷蔵庫にはエネルギーチャージのためのゼリー飲料が並んでいますが、そういったところからも凪がどんな人間なのかがよく見えてくるんです。
日常風景が描かれることで、より解像度が高くなった凪 誠士郎という人間を、皆さんの中で思い描いていただけるんじゃないかなと。やっぱり、その人間の根っこの部分や日常の姿を知れば知るほど、普段と違う表情にときめいたり、人間ドラマにより深く入り込んだりできると思うんですよ。
劇場版では、玲王との学校での生活やバックボーンも描かれているので、2人のことをより深く知ってもらえる導入になっていますし、その絆や関係性をしっかり感じてもらえる作品になっています。
――とくに注目してほしいシーンはありますか?
たくさんあるんですが、チームVに関していうと、僕は凪・玲王・斬鉄の3人の関係性がとくに好きなんです。すごくいいバランスの3人ですよね。最初はちょっと相性が悪くて、うまく嚙み合わない。斬鉄が玲王を拒絶したり、玲王が斬鉄に対して苛立ちを感じてしまったり……そういったシーンも細かく描写されています。
その後、斬鉄と凪が話をして、斬鉄の生い立ちを知った凪が「カッケーじゃん」となるのが、すごくいいんですよね。なんだか青春してるなあって(笑)。そこから斬鉄が「凪が認めているのであれば」と玲王をちゃんと見てみようと考えるようになって、だんだん3人の絆が深まっていく。
玲王なんて超仲間想いだから、最終的に斬鉄のことも大好きになるわけですよ。あの3人の出会いから、関係性の変化、絆を深めていく様子が丁寧に描かれているので、ぜひ注目してもらいたいですね。
――今回は、凪の中でサッカーの面白さや悔しさなど、いろんな感情が目覚めていくところが大きな見どころになっていると思います。そんななかで、島﨑さんは凪の持つ“エゴ”について、どんなふうに考えてらっしゃいますか?
“エゴ”自体は、誰もが持っているものだと思うんです。ただ、それを強く表に出す人、覚悟を持って“エゴ”に向き合える人、抑えちゃう人、隠しちゃう人、目を背けちゃう人など、いろんな向き合い方があるんじゃないかな。
凪 誠士郎という人は、これまであまり自分の強い意志や“エゴ”と向き合ってこなかったというか、その実感を持てない人生を送ってきたんですよね。でも“ブルーロック”での出会いを経て、サッカーで強烈な楽しさや悔しさを知って、自分の“エゴ”を実感できるようになった。こんなに気持ちが大きく動く経験も今までなかっただろうから、きっと今の凪は自分の“エゴ”の虜になって、夢中なんじゃないですかね。
――『ブルーロック』には潔と蜂楽など、様々なコンビがいますが、今回は凪と玲王にフォーカスした物語になっています。島﨑さんから見た凪・玲王コンビの魅力について教えてください。
この2人は、これが『ブルーロック』という作品じゃなかったら、もっとスムーズに先へ進めたのかもしれないなと思います。だって、パズルのピースが噛み合ったというか、出会うべくして出会ったような2人じゃないですか。スーパープレーヤーの2人が夢に向かって邁進して、勝利を積み重ねて、負けることがあっても2人で上を目指すというのが王道のストーリーだと思うんですが、『ブルーロック』だとそうはいかない(笑)。
1人しか勝ち残れない環境ですし、その前の段階だってままならないことだらけですよね。例えば、凪がサッカーに興味を持ったきっかけは間違いなく玲王ですが、自分の“エゴ”を自覚して夢中になっていくきっかけは、潔 世一だったわけです。さらに凪は、より強くなるために、玲王じゃなく潔と行動する。コンビとしては、ままならないことばっかりなんですよね。
でも僕は、スムーズにいかないからこそグっとくる部分もあると思っていて。凪と玲王の関係でいうと、グッとくるポイントを担ってるのはいつも玲王だと感じているんです。玲王は本当に人間くさい人で、苦しみも喜びも頑張りも、想いが強くなるほどにそれをちゃんと表現してくれるから、玲王の人間味が出れば出るほど、この2人の関係性が魅力的になるなと感じています。もちろん、凪にも人間的な魅力はあります。最初は無気力だけど、話が進むほどに人間味が増してくる。ただ、2人の関係性を、ぐっと引き込まれるようなドラマティックなものにしているのは、やっぱり玲王だと思うんです。
アニメでは、アニメーターさんたちが描く絵の芝居に、内田雄馬くんの声の芝居が乗ってくるので、より人間味あふれるものになっています。凪役の僕としては、玲王と雄馬くんに感謝ですね。
――最後に、『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』をこれからご覧になる方に向けて、メッセージをお願いします。
原作やアニメで『ブルーロック』にすでに触れている方にとっては、間違いなく楽しいポイントがあふれている作品だと思います。まずは素直に楽しんでいただいて、もし「また観たい!」と思っていただけたなら、2回目は潔 世一の視点で描かれている原作やTVシリーズと、今回の凪 誠士郎の視点で描かれている『-EPISODE 凪-』の違いにぜひ注目してみてください。
凪の視点なので、彼の日常や心情が描かれているのはもちろんですが、同じ試合の同じプレーであっても、視点が違うだけで演出も大きく変わっているんです。僕らの芝居もTVシリーズとは変えている部分がありますし、そこの差異も意識してもらえたら、新たな楽しみが見つかると思います。
僕は『ブルーロック』の最大の魅力は、キャッチーな設定や映えるシナリオの中で、しっかり個々のキャラクターの人間味を描いているところだと感じていて。今回は凪 誠士郎と御影玲王という2人の関係性に焦点を当てた作品なので、まだ『ブルーロック』をよく知らない方でも、きっとその人間ドラマを楽しんでもらえると思います。劇場版という限られた尺の中で、2人の才能あふれる原石が出会って、サッカーを始めて、“ブルーロック”というトンデモ施設に招集されて、びっくりするようなことが起きる過程を、また新たに描いていますから。サッカーのルールがわからなくても大丈夫です。
そして、劇場版で興味をもってもらえたら、ぜひ他の『ブルーロック』の作品群も手に取ってほしいですね。そうすることで、『-EPISODE 凪-』もさらに深く楽しめると思います!
『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』
4 月19日(金) 全国ロードショー
【キャスト】
凪 誠士郎:島﨑信長
御影玲王:内田雄馬
剣城斬鉄:興津和幸
潔 世一:浦 和希
蜂楽 廻:海渡 翼
國神錬介:小野友樹
千切豹馬:斉藤壮馬
馬狼照英:諏訪部順一
糸師 凛:内山昂輝
舐岡 了:木村 昂
絵心甚八:神谷浩史
【スタッフ】
原作:金城宗幸 漫画:三宮宏太 キャラクターデザイン:ノ村優介(講談社「別冊少年マガジン」連載)
監督:石川俊介
構成・脚本:岸本 卓
ストーリー監修:金城宗幸
音楽:村山☆潤
アニメーション制作:エイトビット
配給:バンダイナムコフィルムワークス
公式サイト:https://bluelock-pr.com/
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/BLUELOCK_PR
TikTok:https://www.tiktok.com/@bluelock_anime
©金城宗幸・三宮宏太・ノ村優介・講談社/「劇場版ブルーロック」製作委員会
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