笠間淳、梅原裕一郎らキャスト陣が虚淵玄と共に熱いトーク！アニメ『REVENGER』（リベンジャー）先行上映イベント、オフィシャルレポート到着

オリジナルアニメ『REVENGER』（リベンジャー）の先行上映イベントが12月10日（土）新宿ピカデリーにて行われ、笠間淳さん（繰馬雷蔵役）、梅原裕一郎さん（碓水幽烟役）、武内駿輔さん（叢上徹破役）、金元寿子さん（鳰役）、葉山翔太さん（惣二役）、そして本作の監督である藤森雅也さん、ストーリー原案・シリーズ構成を担当した虚淵玄さん（ニトロプラス）が登壇しました。
オフィシャルレポートをご紹介します。

『魔法少女まどか☆マギカ』や『PSYCHO-PASS サイコパス』などを生み出してきた虚淵玄（ニトロプラス）が約10年ぶりにTVアニメのストーリー原案・シリーズ構成を務めることで話題の本作。信じていたものに裏切られ、帰る場所をなくした主人公・雷蔵が、表向きは町の何でも屋、裏の顔は力なき人たちの復讐を代行するため殺し屋を営む「利便事屋」（りべんじや）に拾われたことで、物語が動き出します。

メインビジュアルに描かれている主人公の雷蔵（らいぞう）役は笠間淳さん、「利便事屋」のリーダー・幽烟（ゆうえん）役は梅原裕一郎さん、町医者・徹破（てっぱ）役は武内駿輔さん、両性具有の美少年・鳰（にお）役は金元寿子さん、博打打ち・惣二（そうじ）役は葉山翔太さんが務めることが発表されています。
また今回の登壇はありませんでしたが、追加キャストとして、町の利便事屋を取り仕切っている司祭・ジェラルド嘉納（じぇらるど かのう）は大塚明夫さん、町の裏社会とも深く通じている食わせ者の役人・漁澤陣九郎（いさりざわ じんくろう）は子安武人さんが演じます。

第1話、第２話上映終了後のトークパート第１部はキャスト陣のみでの進行。主人公を演じた笠間さんは「雷蔵をはじめ、惣二以外の利便事屋の面々は自身の置かれた立場のこともあり、自分の事を饒舌に喋るようなタイプではないので、ひとつの台詞にかける熱量や温度がかなり高い作品です。どの話数も一言一句聞き逃さずに見て頂きたいです」とコメント。

梅原さんは誰もこの先の展開を知らないことはオリジナルアニメの魅力とした上で「最終話まで見てから振り返ると、各話に張られている伏線や、キャラクター達が会話している時の心情が分かって面白いですし、会話劇や迫力のあるバトルシーンも楽しめます」と語りました。

第３話上演後には藤森雅也監督と、虚淵玄さんも登壇。さまざまな裏話が飛び出し、中でも本作の特徴的なシーンのひとつでもある幽烟の暗殺シーン『金箔で窒息させる』という設定に関して、「（金箔は）人を殺せるような素材ではないので、それをアニメーションでどうやって表現しようと悩み、顔を覆う時はラップ状態で張り付いて、最後はアルミホイル状態でくしゃくしゃにする、という方法にたどり着くまで苦労しました」と発想の苦労に加え、「自分の顔に実際にラップを巻いて、その写真を資料としてスタッフに撮ってもらいました」と驚愕のエピソードを語りました。

さらにはメインキャラクター５名について虚淵さんが１人ずつ熱く語っており、約10年ぶりのストーリー原案・シリーズ構成にかなり気合が入っていることが伺えます。ぜひチェックしてみてくださいね。

レポート全文は、以下のプレスリリースより。

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第1話、第２話上映終了後のトークパート第１部では、笠間、梅原、武内、金元、葉山のメインキャスト5名が登場。会場へ観に来てくれた方への感謝の挨拶とともに、本編の印象をそれぞれが語りました。

「雷蔵をはじめ、惣二以外の利便事屋の面々は自身の置かれた立場のこともあり、自分の事を饒舌に喋るようなタイプではないので、ひとつの台詞にかける熱量や温度がかなり高い作品です。どの話数も一言一句聞き逃さずに見て頂きたいです」と笠間がコメントし、続いて梅原が「オリジナルアニメということで、誰もこの先の展開が分からないのも魅力ですね。最終話まで見てから振り返ると、各話に張られている伏線や、キャラクター達が会話している時の心情が分かって面白いですし、会話劇や迫力のあるバトルシーンも楽しめます」と語りました。

武内は「こんなにも擦れている主人公は、他の作品ではなかなか見ないですよね！ 雷蔵だけじゃなく、利便事屋のみんなもアウトローですが、その中でも徹破は比較的まだ人情があるのかなと思います。そんな登場人物たちだからこそ先の展開が読めないのも面白いですし、回を重ねるごとに利便事屋たちの関係値が変化していくので、どう変わっていくのか楽しみに観て欲しいです」とコメント。

金元からは「１話と２話を観て、すごくしっとりとした空気を感じました。勧善懲悪ではない利便事屋の面々が、悪を斬っていくという題材も興味深くて面白いですし、毎週出てくるゲストキャラクターもとても欲深くて可愛らしいなと思います(笑) 　本日会場の皆様にも聞いていただいた坂本真綾さんのED曲でとても浄化されて救われる気持ちになりますし、今後解禁されるOP曲もとてもかっこいいので、最初から最後まで楽しめます」、そして最後に葉山が「会場の皆様には、2話の徹破の大弓を観て頂いたと思うのですが、仕掛けが本当に細かいんです！　今後登場する武器やアイテムも、動きの1つ1つ、仕掛けの1つ1つが本当に細かく描写されていて、オタク心をくすぐるシーンが散りばめられているのでぜひチェックして欲しいです。放送を観て頂いて、『あのシーンかっこよかった！』という皆さんそれぞれの感想を楽しみにしています」と語り、トークパート第1部は終了しました。

そして、第3話の上映終了後はキャスト５名に加え、本作の監督である藤森雅也とスト―リー原案・シリーズ構成を担当した虚淵玄が登壇し、本作の製作にまつわるトークパート第2部がスタート。
冒頭の挨拶では、本作を初めて鑑賞した来場者に向けて、藤森からは「虚淵さんから娯楽の王道の脚本をいただいて『これは絶対に空振り出来ない！』と物凄く力を込めて作業を進めてまいりました。スタッフの力と、キャストさんの演技が合わさって、凄く見応えのあるフィルムを作ることが出来たと自負しております。それを本日会場の皆様に鑑賞いただけて、本当に感無量で、嬉しい気持ちでいっぱいです」、虚淵からは「アニメの文芸のお仕事はかなり早い段階で目処が付いてしまうもので、本作はオリジナルの企画なのでその後黙っていなければいけない期間が長かったのですが、今回関わらせていただいて本当に良いものがあがったなと手応えがある企画だっただけに、1日も早く皆様にお届けしたいという願いが今ようやく叶いました。今日は本当に幸せな気分です」と感謝の言葉を伝えました。

MCから、本作を製作するうえでのこだわったポイントについて聞かれ、虚淵からは「僕の好みの世界観ド直球で、求められていたものも僕が本当にやりたかった事で、『この仕事を振ってくださってありがとうございます！』と思い、手加減抜きで全てのネタを出し切ろう！ と直球勝負で、自分の想いを最後まで貫けたので大満足です！」と熱く語り、藤森は「登場人物の台詞と内面で思っていることが違うシーンが結構出てくるんです。2話、3話でも曲者キャラが登場したと思うのですが、台詞を喋っている側だけではなく、それを聞いている側がどんな表情で聞いているのか、という点で、台詞があるキャラクターと同じくらいのカットを相手に振り分けることを意識して演出していきました」と、緻密な演出へのこだわりを語りました。

また、本作の立ち上げから製作過程については、「ダークな時代ものを一度はやってみたかったんですが、着物の動かし方などがアニメーションでは鬼門だと聞いていたので、その時は『そういうものか……』と思っていたのですが、それをやらせていただける機会を頂けたというのが、どれほど得難いものか深く感じています。現場の苦労は物凄いものだと思うのですが、それでも千載一遇のチャンスだと思って乗らせていただけて、実際仕上がった映像はご覧の通りの素晴らしいクオリティで、『よくぞここまで！』という感謝しかないです」と虚淵。そのコメントを受けて藤森は、「現場の作画スタッフの努力は凄かったです。着物を買ってきて、スタジオで制作の男の子に着てもらって、その状態で芝居をしてもらって、それを撮影して、クロッキーして……ということをやりながら作っていきました。時代ものを製作する際に大変なのは、着物も勿論ですが立ち振る舞いも今の日本と全然違うので、畳のヘリを踏まない等の身近な知識として失われた細かな部分にも注意しなければならないので、難易度が高かったです」と答えました。

また、本作の特徴的なシーンのひとつでもある、幽烟の暗殺シーンに関しては、「脚本に『金箔で窒息させる』と書いてあるのを見た時に、『これはどういう事だろう？』と(笑)」という藤森の言葉に、すかさず虚淵が「ああいう突拍子のない技で人を殺す、というのはある種の王道パターンなのでやってみたかったんです」とコメント。続けて藤森が、「ご存知の方もいらっしゃると思いますが、金箔というのは変に触るとその場でボロボロになってしまうとても脆い素材なんです。人を殺せるような素材ではないので、それをアニメーションでどうやって表現しようと悩み、顔を覆う時はラップ状態で張り付いて、最後はアルミホイル状態でくしゃくしゃにする、という方法にたどり着くまで苦労しました」と発想の苦労に加え、「自分の顔に実際にラップを巻いて、その写真を資料としてスタッフに撮ってもらいました」と、驚愕のエピソードを語りました。

さらに、本作はキャラクターたちの人間ドラマが見所でもあることから、メインキャラクター５名について語る場面も。

主人公・雷蔵に関して、虚淵からは「本作は時代物と言えど、ご覧の通り突拍子もないとんちき時代劇なので、その分、時代劇の良心として、僕の中でイメージした侍像の煮凝りが繰馬雷蔵というキャラクターです」、藤森からは「物凄く生真面目で、だからこそ過ちを犯してしまった、という雷蔵のキャラクター感を出すために、利便事屋の仲間になった後は幽烟の前では絶対に懐手で立ったりしない、ということを心がけました」とコメント。それを受けて、笠間は「雷蔵を演じている上で、モノ言わぬことの美徳や表に出さないという生き方が彼の中にあるのではないかと思っていて、だからこそ周りからはぶっきらぼうなように見えてしまうのですが、ひとつの台詞でも、その裏側やちょっとした感情の変化にも、彼なりの想いがきっと大きくあって、演じる上で苦労しました。また、自分の使命や生きる道のためであれば、いくらでも自分の命と天秤にかけて命が軽くなってしまうという武士然とした彼の死生観や、自分の生きる道を貫いていく様がまさに時代劇であり、繰馬雷蔵だなと改めて思いました」と語りました。

続いて、幽烟に関して、虚淵からは「時代劇としてのベースが雷蔵にある中で、『REVENGER』という作品の顔として前に立つのが幽烟です。リズムパートが雷蔵だとすると、ギターソロをかき鳴らすのが幽烟かなと思い、提案しました」、藤森からは「幽烟は、見た目は『遊び人なのかな？』といった所謂チャラいビジュアルなのですが、結構真面目な人なんだろうなと捉えています。彼は蒔絵師なのですが、普段の幽烟は背筋を伸ばして姿勢良く過ごしていますが、職人として本当に真面目な人なので、蒔絵を設えている時だけは猫背で胡坐をかいて一心不乱に作業している姿で描き分けて欲しい、と作画スタッフにお願いしました」とコメント。それを受けて、梅原は「初めて幽烟を見た時に、浮世離れしているなという印象を受け取りました。時代物として、その時代に一番合っているのが雷蔵だとして、幽烟は同じ時代に生きているけれどどこかちょっと離れていて、言動もそうですし、『もしかしてこの人は何もかもを知っているのではないか？』と思わせるような空気感があるキャラクターなので、幽烟を演じる上で腹に一物あって色んな事を喋っているんだということは最初から意識していました」と語りました。

続いて、徹破に関して、虚淵からは「知略担当というか発明担当というか、チームの中のマッドサイエンティスト枠なのですが、ただそれだけだとテンプレートにはまってしまうので、プラス筋肉！ プラス暴力！ にしました。穏やかそうに見えて、この人を怒らせたら一番怖そうだ、という二面性があるキャラクターが大好きなので。矛盾した要素を含んだキャラクターを絵にしていただくのはなかなか大変なのですが、見事に融合していただけて、素晴らしいと思いました」、藤森からは「幽烟は超然とした仙人風な所があるのですが、その幽烟に対して同じ地点から声を掛けられる人、幽烟の補佐役が出来る一番大人のキャラクターということで描いています。また、蘭方医ということもあり、他のキャラクターと違って西洋人歩きで手を振って歩きますし、仕草としてハンドアクションを積極的にしていますし、当時の日本からは少し浮いた存在にしています」とコメント。それを受けて、武内は「このキャストの中で僕が一番年下なので、達観して皆を見守り、幽烟と対等に話すキャラクターは大変でした(笑)　監督が仰っていたように、やれやれ感というか、肩を落としたりする仕草は当時の日本では珍しいと思うので、そういう意味では利便事屋の中でのムードメイキングというか、濃いキャラクター達のバランスをとる調整役は演じていて楽しかったですね」と語りました。

続いて、鳰に関して、虚淵からは「一言で言ってしまえば妖怪枠です(笑) このチームの中で、浮世離れのレベルでは幽烟の上をいく、踏み込んじゃいけないラインまで踏み込んだ一番危なっかしくてメンタルがおっかないキャラクターで、なのに見た目は可愛い、という二面性がある子です」、藤森からの「基本的に倫理観がぶっ壊れている子ということで、暗殺道具も遊び道具の延長線上が良いなと思い、長崎ハタという、凧の糸にガラスの粉を糊で練り込めて糸を切り合う“喧嘩だこ”という風習がありまして、ぜひそれを使いたいと虚淵さんに提案しました」とコメントに、「そんな美味しいネタ、殺しに使わなくてどうします！？ と喜んで取り入れました(笑)」と虚淵が頷きました。それを受けて、金元は「無邪気で楽しいキャラクターだなと、私自身は思っています(笑)　 1話のアフレコ前に、監督と虚淵さんからキャラクターについて説明していただいたのですが、その時に『鳰はモンスターだよ』と仰っていたので、子供っぽいテンションで言ってはいけないことを人に言ってしまう、そんな鳰独特の倫理観と心理があって、なぜそこに至ったのだろう？ と考えるのが楽しかったです」と語りました。

続いて、惣二に関して、虚淵からは「惣二は作っていく過程でかなり変化していったキャラクターです。最初の原案段階だと、みんながあえて避けて通るような正論をむき出しでぶつけて、周りを動揺させて現実を突きつけるような憎まれ役の予定でしたが、作っていく途中でどんどん愛嬌が増していって、そういう意味では良い変化が生じたキャラクターだったなと思います」、藤森からは「視聴者の方が、本作を観た時に仙人枠の幽烟や妖怪枠の鳰だけだと取っ掛かるのに厳しいかなと思い、脚本会議で事あるごとに『自分、惣二好きなんですよ』『惣二、好きなんです』と囁いていって、だんだん良い奴枠というか、可愛い奴枠に入っていきました。作画上はとにかくだらしがなく、他のキャラクターがぴしっとしているのに、惣二だけ姿勢も何もかもダラッダラしている様子を徹底的に演出しました」とコメント。それを受けて、葉山は「惣二を演じる上で難しいなと思っていた部分があって、彼は視聴者目線でもありつつ、ムードメーカーでもありつつ、お話を回す役割を担っているシーンもあって、自分の中で『惣二ってどういうキャラクターなんだろう？』という感情が芽生えて、藤森監督や音響監督にディレクションしていただいてから、自分の中で頑張って惣二を組み立てていったので、色々と勉強させていただいたキャラクターです」と語りました。

最後に、会場のお客さんへ、藤森から「大人の男たちのチームということで、それぞれの心情や生き方がてんでバラバラなんです。一致団結して目的に向かってGO！ という感じでもなくて、ふんわりと一緒にいる、その距離感を楽しんでもらえたら嬉しいです」、虚淵から「本当に『こういうものを作りたかった！』という気持ちに尽きます。一見、明るくセクシーな彼女もいない、優しく理解ある彼くんもいない、今時誰が観るんだという企画なんですけど、それを最後まで本当に素晴らしいクオリティで仕上げていただいて、僕としては関われて本当に幸せな企画でした」、葉山から「1話1話、噛み締めて観て頂きたいなと思う作品で、各話登場するキーキャラクター達も、各話にしか登場しないゲストキャラクター達も魅力に溢れていて、毎話皆さんの中に惹かれるキャラクターが生まれてくる作品だと思うので、ぜひ繰り返し見て頂きたいです」、金元から「大人が集まる利便事屋の中で、鳰を無邪気に楽しく演じさせていただきました。それぞれの個性も違う、目的も違う中で、この5人がどういう関係性になっていくのか興味深いですし、楽しいやり取りや日常のシーンもありますので、そういった幅広さも楽しんでいただけたら嬉しいです」、武内から「この作品は、一見、かなり血生臭い感じが漂ってはいるのですが、ビジュアル担当や筋肉担当がいたり、導入としては取っつきやすい部分もかなりあると思っています。泥臭さとエンタメ性が良い配分でバランスの取れている作品なので、ぜひ気軽に作品に触れて頂きたいです」、梅原から「毎話個性的なキャラクターが沢山登場し、それを錚々たる方々が演じていて、観ていて飽きさせない作りになっていると思います。ストーリーの中には、心が苦しくなるような場面もあり、気持ちを揺さぶられると思いますので、ぜひ最後まで観て頂けたら嬉しいです」、笠間から「雷蔵を演じている中で、孤独感、という漠然とした思いがありました。勿論、アフレコが始まるまではとっても楽しく皆でお話しているのですが、収録が始まった瞬間に、スッと切り替わるんです。キャスト全員が、生の芝居、生の表現、そして人間らしさを細かく突き詰めていった作品だと思います。最後まで観て頂ければ、各々の人間の本質と、そこから辿れる道筋が見えてくると思いますので、ぜひ放送を楽しみにしていてください」と、メッセージと共に感謝の言葉を述べて、和やかなムードでイベントが終了しました。

＜INTRODUCTION＞
信じていたものに裏切られ、帰る場所をなくした男、雷蔵。
そんな彼が拾われたのは、力なき人たちの復讐を代行する
殺し屋「REVENGER」（リベンジャー）だった——。

普段は、「よろず利便事(りべんごと)引受け」の何でも屋を営む男たちが持つ、
表の顔と裏の顔。
優しく温和な態度とは裏腹に、破壊衝動を隠し持った町医者。
天使のように愛らしい無邪気さと倫理観の無い残酷さを併せ持つ、両性具有の美少年。
金と酒に目がなく、他人に厳しく口の悪い博打打ち。
そんな個性的な面々を率いる、優美な容姿にクールな頭脳を持つ蒔絵師。

不器用で、まっすぐで、欠落を抱えた男たち。
共に過ごしていくうちに、雷蔵と彼らの間に奇妙な友情が芽生えていく。

『魔法少女まどか☆マギカ』や『PSYCHO-PASS サイコパス』など、
緻密に練られた世界観に、観る者の心揺さぶる人間ドラマを生み出してきた虚淵玄（ニトロプラス）が
本作で約10年ぶりにTVアニメのストーリー原案・シリーズ構成を務める。

監督を担当するのは『忍たま乱太郎』シリーズや『怪物事変』など熟練の演出で魅せる藤森雅也。
他にも数々の人気作品で実績を残してきたスタッフが名を連ねる。
キャストには、雷蔵役を務める笠間淳を筆頭に、梅原裕一郎、武内駿輔、金元寿子、葉山翔太が集結。
悲哀と歪さをはらんだ殺し屋たちを、情味豊かに演じ上げていく。

「その罪、その咎、悔い改めよ」
５人の殺し屋たちによるダークヒーローアクション史劇！

＜STORY＞
むかしむかし、私たちとは異なる歴史を辿った長崎で……。
信じていたものに裏切られ、卑劣な罠にかかり、許婚の父を手にかけてしまった雷蔵。
許されない罪を背負い、自らも絶体絶命の危機に陥ったところを、
「よろず利便事(りべんごと)引受け」の何でも屋に救われる。
実は、彼らの正体は力なき人たちの復讐を代行する殺し屋、「REVENGER」だった。

秘めたる信仰に生きる、優雅な蒔絵師・幽烟。
町の人たちに慕われる、元海賊の町医者・徹破。
無邪気さと残酷さを併せ持つ、両性具有の少年・鳰。
酒と博打を愛する、その日暮らしの博打打ち・惣二。

半ば拾われる形で、雷蔵は一癖も二癖もある殺し屋たちの仲間になることに。
生まれも育ちも主義も主張もバラバラな５人の間に、
命がけの仕事を通じて奇妙な友情が生まれていく。

やがて、長崎で起きた事件の真相を追う中で、彼らは大きな陰謀に巻き込まれていく——。