アーケード向けカードゲームの走りとなった『アヴァロンの鍵』が稼働から20周年。開発初期のコンセプト画像などが公開され、当時のスタッフやファンが思い出を語り合う

　ヒットメーカーによって開発され、2003年からセガが展開していたアーケードゲーム『アヴァロンの鍵』は今年2023年に稼働開始20周年を迎えた。7月31日（月）、シリーズ20周年を記念する公式X（旧称Twitter）アカウントが開設されている。

2003年7月に稼働を開始した
アヴァロンの鍵が20周年を迎えました。

応援頂いた皆様への感謝を込めて
ささやかながら企画を用意いたしました。

この機会に是非、あの時の熱を
そして思い出を語って頂けたら幸いです。

ー当時のスタッフ一同ー#アヴァロンの鍵20周年

▶OPhttps://t.co/Gi7VN4tERx pic.twitter.com/eloiPoUJmV

— アヴァロンの鍵 20周年 (@avalon20th) July 31, 2023

　『アヴァロンの鍵』のなかでプレイヤーは「魔導アカデミー」へ通う学生として、魔法使いになるための試験へ挑む。作中ではすごろくのように連続するマス目で表現されたマップ上で4人のプレイヤーがひとつの「鍵」を巡って争い、鍵を所有した状態のプレイヤーが目標地点に一定ターン留まることでゲームに勝利する。

　本作は当時まだ珍しかった、トレーディングカードの要素をあわせ持つアーケードゲームの先駆けとされており、ゲームプレイごとに筐体から排出されるカードで自身のデッキを変化させ、より強いデッキを構築するゲーム性が話題を呼んだ。

　本作は「ゲームセンターで出来るトレーディングカードゲーム」として正式稼働前から高い注目度を集めており、2009年にはPC向けのオンラインゲーム『アヴァロンの鍵 ONLINE』もサービスを開始し一定の広がりを見せた。その後、2012年に『アヴァロンの鍵 ONLINE』はサービスを終了。2016年にはセガが本作のアーケード筐体に対する修理サポート対応終了のアナウンスを発表している。

　ちなみに、アーケードゲームとしてのサポート終了と合わせて、本作をアナログのボードゲームとして遊ぶためのキットが販売されている。

　なお、2023年7月で本作が稼働開始20周年となることを記念し、岩手県のゲームセンター「テクノワールド」にて6月28日からの期間限定で本作のアーケード筐体を稼働させているとのこと。稼働期間は明確にされていないが、8月中旬を目途に一度撤去される見通しだ。

全国300万のアヴァロンの鍵ファンの皆様こんばんは。今年の7月でアヴァロンの鍵は20周年となるそうです。最早何処のゲームセンターでも稼働していないですが、この度期間限定で稼働出来る筐体を設置する運びとなりました。「俺カードまだ持ってる！」ニキの皆様、楽しんでみませんか？ pic.twitter.com/Fc07p6Ihjl

— ゲームセンターテクノワールド【公式】 (@technotectec) June 28, 2023

　『アヴァロンの鍵』公式X（Twitter）アカウントからの発信によれば「現存する唯一の筐体」とのことなので、興味のある方は足を運んでみても良いかもしれない。

『アヴァロンの鍵』公式X（Twitter）アカウントはこちらゲームセンター「テクノワールド」公式X（Twitter）アカウントはこちら