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韓国に拠点を置くKRAFTONは8月24日(木)、同じく韓国のIRONMACEが開発するバトルロイヤル型ダンジョン探索アクションゲーム『Dark and Darker』の知的財産権(IP)に関するグローバルの独占ライセンス契約を締結したと伝えた。invenをはじめとする韓国ゲームメディアが本トピックを報じているほか、日本支社であるKRAFTON JAPANも同様の発表を展開している。
中世風のファンタジー世界を舞台に描かれる『Dark and Darker』は、ほの暗いダンジョンで金目のものや装備を集め、ゴブリンやミイラなどの敵、そしてほかのプレイヤーと戦いながら生き延び、最終的にマップ内へ登場するポータル装置を起動しての脱出を目指す作品である。本作は開発中にあたるアルファ版の当時から注目を浴びており、2022年12月に開催された第3回のアルファテストでは100万人以上のプレイヤーが参加。Steamでの同時接続プレイヤー数も6万人超を記録し、大きな話題となっていた。
一方、2023年3月には韓国・ネクソン社が「元従業員がIRONMACEに転職後、開発中止となったタイトルのコードとアセットを流用している」との訴えを提起し、IRONMACEは現地警察による家宅捜索を受けていた。直近ではネクソンがアメリカで「営業秘密保護法」および「著作権侵害」の訴訟を提起したものの、アメリカ現地時間8月18日に棄却されており、執筆時点では韓国国内でネクソンが訴訟を提起するか注目を集めている状態だ。
なお、IRONMACEは著作権侵害に関して徹底抗戦の姿勢を堅持しており、開発テストを兼ねた早期アクセス版として『Dark and Darker』を日本時間8月8日にリリースした。SteamではネクソンによるDMCA違反の報告を受けてストアページが削除されているため、韓国のゲーム販売プラットフォーム「Chaf Games」や公式サイト上から販売している現状がある。
KRAFTON JAPANの発表によると、KRAFTON本社はグローバルなゲーム市場での『Dark and Darker』の話題性に注目しており、グループ傘下の独立スタジオ「Bluehole Studio」が開発している新作モバイルゲームに『Dark and Darker』のIPを活用する方向で検討を進めているという。
また、韓国ゲームメディアのinvenは、KRAFTONのパブリッシング首席本部長を務めるイム・ウヨル氏が本社による公式発表のなかで「司法的判断は第三者として見守って尊重する」とのコメントを述べた点について触れており、その後の電話取材でも「韓国国内で訴訟が起きた場合は司法の判意見を尊重し、IRONMACEの勝訴・敗訴についても関与しない」非干渉の姿勢を示したと伝えている。
なお、ネクソン側は今回の発表に関するinvenの取材に対してコメントを発表しなかったとしている。
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