宮崎駿氏が激怒した「ゾンビ」技術を駆使した進化実験シミュレーションゲーム『ANLIFE』発表。「モーションを学習」する生物たちを創造主として見守り、進化の軌跡を観察するユニークな作品に

 仮想生物の世界を研究開発しているアトラクチャー株式会社は8月31日、仮想生物の進化を実験するゲーム『ANLIFE: Motion-Learning Life Evolution』を発表した。

 発表にあわせてSteamストアページが公開されており、2023年内に試験を兼ねて開発中のゲームをリリースする早期アクセス版として発売予定だ。価格や詳細な発売日は執筆時点で明かされていない。

  『ANLIFE』は自身のモーションを自己学習していく「仮想生物」の進化を見守るシミュレーションゲームだ。プレイヤーは創造主として自然を操り、生物の学習や進化の手助けを行いながら「進化の実験」を行うこととなる。いわゆるビデオゲームらしいクリアの概念は存在せず、水槽を眺めるように楽しむ作品となる。

 ゲームプレイは気候の変化、遺伝子の調整、食物供給といった要素を操作し、生物がうまく食事にありつけるように進化を促すことを中心としている。自身が施した設定や生物たちが置かれた状況による変化を実験し、検証していくことが醍醐味となっている。

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 また、自然選択や遺伝など地球上の生命が進化してきたメカニズムをシミュレーションしており、各種族の進化の歴史をゲーム内で確認することができる。ゲームを進行していく中で多様性に富んだ種は環境変動に強いことや、寿命があるからこそ進化が促進されること、もし永遠の命をもつ生物がいたら進化は停滞することなど、ゲームだからこそ経験することがでる洞察を得られるという。

 なお、進化には数時間を要するため、仕事や勉強、テレビ、ポッドキャストを楽しみながら、並行して「ながらプレイ」をすることが推奨されている。

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 本作は2009年に現アトラクチャー株式会社代表の中村政義氏が開発した人工生命シミュレータ『anlife』をベースとしており、2018年には動画共有サイトの運営会社とともに再開発され、『ANLIFE: Motion-Learning Life Evolution』とは異なるコンセプトのサービスとしてリリースされている。そして2023年より原点回帰したコンセプトに基づき、『ANLIFE』の開発が進められている。

ちなみに、プレスリリースによると2016年にNHKの番組にて、中村政義氏が新たに開発していたシミュレータに有名アニメーション監督がコメントし、その一幕が大きな話題を呼んだことが明かされている。

 この紹介における「NHKの番組」とはおそらくNHKスペシャルで放送された「終わらない人 宮崎駿」であり、中村政義氏が手掛けた技術を「ゾンビゲーム」に使用するデモ映像に対し、宮崎駿氏が激怒した場面が話題を呼び、ネットミームとして流行した。気になる方は番組を参照されたい。

 「モーションを学習する生物」を気ままに管理し眺めるユニークな『ANLIFE: Motion-Learning Life Evolution』。興味がある読者はSteamストアページにアクセスし、ウィッシュリストに登録して8月31日の発売を待とう。

Steam:ANLIFE: Motion-Learning Life Evolutionはこちら本作を手掛ける中村政義氏のX(旧Twitter)はこちら

プレスリリースの全文は以下のとおり。


進化論をエンターテインメント体験できる仮想シミュレータ『ANLIFE』発表

Steamストアページを公開。2023年内にアーリーアクセス提供予定

仮想生物の世界を研究開発しているアトラクチャー株式会社(本社:東京都中央区、代表:中村 政義)は、仮想生物の進化実験シミュレータ『ANLIFE: Motion-Learning Life Evolution』を発表。Steamストアページを公開し、2023年内のアーリーアクセス提供予定としました。

『ANLIFE』では、モーションを自己学習していく仮想生物が進化する過程を楽しめます。遺伝や自然選択など、進化のメカニズムが組み込まれた世界で、プレイヤーは創造主として自然を操り、生物の学習や進化を手助けします。生物の「進化実験」という新たな体験を提供します。

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提供する体験:生物の進化実験を通じたエンターテインメントと学び

プレイヤーは環境を操り、生物の進化を促す

プレイヤーは、仮想世界の中で動き方を学ぶ生物を作り出し、その成長と進化を手助けします。気候の変化、遺伝子の調整、食物供給といった要素を操作し、生物がうまく食べ物にたどり着くように進化を促します。さまざまな環境でどのような進化が生じるかを実験しながら、進化論や生命といった深遠なテーマに楽しく触れることができます。

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自分だけの惑星で、生物の進化を操れるエンターテイメント

生物が独自の進化を遂げる様子は、常識を超えた動きを見せ、新しいエンターテイメントでもあります。彼らが一生懸命に生きようとする姿は、愛着や癒やしをもたらしてくれます。本作には、一般的なゲームのようなゴールやゲーム性はありません。水槽や生き物を眺めるのが好きな人、生物に対する好奇心が強い人、または自分が主役になれる世界を探している人に特に楽しんでもらえるように設計されています。

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生物の進化に介入することで得られる深い学び

本作は、自然選択や遺伝など地球上の生命が進化してきたメカニズムをシミュレーションしています。プレイヤーは、まるで神のように生物の成長と進化に直接介入し、その様子を観察できます。この体験を通じて、多様性に富んだ種は環境変動に強いことや、寿命があるからこそ進化が促進されること、もし永遠の命をもつ生物がいたら進化は停滞するなど、現実世界では経験することができない洞察を得られます。生命とは何か、私たち自身はどういう存在なのかについて考えるきっかけになります。

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進化を早送り

ながら作業用のプレイがおすすめ

進化には数時間がかかるため、仕事や勉強、テレビ、ポッドキャストを楽しみながら、並行して「ながらプレイ」がおすすめです。

開発ストーリー

これまでの開発の経緯

2009年、本作の前身である人工生命シミュレータ『anlife』を当時大学院生の中村(現アトラクチャー株式会社代表)が開発し、生々しい生物の動きから、動画共有サイトを中心に注目を集めました。

2016年、NHKにて有名アニメーション監督が、中村が新たに開発していたシミュレータにコメントし、その一幕が話題となりました。2018年に動画共有サイトの運営会社とともに再開発され、別のコンセプトのサービスとしてリリースされました。

2023年、原点に回帰するコンセプトで『ANLIFE』の開発が進められています。

※より詳しい内容は公式サイトからご覧くださいhttps://anlife.app/About.html

アトラクチャー株式会社代表、中村政義のコメント

物理法則が現実とは異なる神秘的な世界で、自分だけの惑星を持つこと。その惑星の生物たちの進化を、まるで自宅の水槽を観察するかのように眺める。時間を早送りし、進化の過程に直接介入したり、自分が進化させた生命体にエサを与えてみる。これらは現実世界では体験できません。私たちアトラクチャー株式会社がANLIFEで目指すのは「現実とは異なる世界を体験する」というものです。それがANLIFEの誕生背景です。

『ANLIFE』が気になったら

発売日まで、以下のアクションを通じて開発状況などをお楽しみいただけます。

Steamのウィッシュリストに登録する

以下のSteamストアページでウィッシュリスト登録をおすすめします。開発情報などがフォローでき、発売の通知が届きます。

ソーシャルメディアのフォローする

https://twitter.com/nakamuu_m

公式サイトをみる

https://anlife.app/

『ANLIFE: Motion-Learning Life Evolution』の概要

タイトル名:ANLIFE: Motion-Learning Life Evolution

プレイ人数:1人

価格:未定

発売日:未定

プラットフォーム:Steam (※1)

開発元:アトラクチャー株式会社

Steamストアページ:

プレスキット:https://anlife.app/jp/presskit/

公式サイト:https://anlife.app/

アトラクチャー株式会社について

社名:アトラクチャー株式会社

社名(英語):Attructure Inc.

代表取締役:中村政義

事業内容:仮想空間の進化シミュレータの開発や技術提供

設立:2019年2月12日

公式サイト:https://attructure.com/

スクリーンショット

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電ファミ編集部

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