「E3」が完全終了へ、公式がさよなら伝える。毎年6月に米国で開催されてきた巨大ゲーム見本市が終焉

ESA(Entertainment Software Association)は、20年以上にわたり開催されてきた世界最大のゲーム見本市「E3」を終了することを決定したと発表した。公式SNS上で公表されている。

E3は「Electronic Entertainment Expo」の略称で、1995年から毎年開催されてきた歴史を持ち、おもに6月にサンフランシスコのコンベンションセンターで実施されてきた。業界向けのビデオゲームの見本市や商談の場としての側面もあったが、ユーザー向けに新作や新型ゲーム機の情報を発信する場として年々強く機能するようになり、ゲーム各社がこぞって参加するようになった。E3直前に開催される大手パブリッシャーによる連日のカンファレンスは、もはやゲーマーにとっては風物詩になっていたと言えるだろう。

しかし2020年と2022年、2023年は新型コロナウイルスの感染症によって開催が中止。2021年はオンラインのみでの開催となり、盛り上がりに欠けるイベント内容となっていたのは否めなかった。またその数年前より、各社がE3期間にあわせて独自のイベントやオンラインブリーフィングを実施する例も目立ち、2019年のE3でソニーが不参加となったことは大きな話題を呼んだ。

なお2020年からは、「The Game Awards」の司会者としても知られるジェフ・キーリー氏が「Summer Game Fest」と呼ばれるカンファレンス複合イベントを開催しており、今後も毎年6月ごろにはゲームの大型発表を見ることができるだろう。すでに「Summer Game Fest 2024」の開催も告知されている。

ビデオゲームを伝える形は時代とともに大きく変化し、いまやSNSやYouTubeなどで各社が独自の情報発信の手段を持つことは当たり前となった。E3は役目を終え、終焉を迎えることになる。

「ESA」公式サイト(英語)はこちら

電ファミ編集部

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