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「マーダーミステリー」「マダミス」などの商標登録が飯田祐基氏とYouTuber・ヒカル氏の新会社から出願されていたと判明。飯田氏は「防衛策として取得した」との意図を表明するが、マーダーミステリーファンの間では不安の声も

起業家の飯田祐基氏とYouTuberのヒカルさんによって設立された新会社・株式会社これからミステリーから「マーダーミステリー」「マダミス」を含む6ワードの商標登録を出願されていたことが明らかになった。

マーダーミステリー(マダミス)は、架空の殺人事件などの物語における登場人物となって犯人を推理する体験型ゲームのジャンルとして知られており、今回の商標出願を受けて、マーダーミステリーを愛好する人の間では不安の声も挙がっている。

東京・品川で1月5日に開かれた発表会の情報によると、これからミステリーはマーダーミステリーを軸とした店舗運営やiOS、Android向けアプリの開発を事業内容とした企業で、飯田氏が代表取締役を担当し、ヒカル氏も同社のアンバサダーに就任する方針を示していた。

独立行政法人 工業所有権情報・研修館(INPIT)の特許情報プラットフォームであるJ-PlatPatの情報によると、出願されている関連商標は以下の6つ。さらに社名の「これからミステリー」および短縮表記の「これミス」を含めた計8つの商標が「第9類(コンピュータソフトウェア)」や「第41類(娯楽サービス)」などの分類で昨年12月26日(火)に出願されていた。

「マーダーミステリー」
「マダミス」
「マーダーミステリーゲーム」
「マーダーミステリーモバイル」
「飲みマダミス」
「マダミスホテル」

なお、商標出願への反応を受けて、飯田氏は1月14日(日)に「ビジネスなので商業的な利用をしないわけではないが、市場が狭まるようなことについては一切するつもりはなく、防衛策として申請した」との意図を示している。

加えて、これからミステリーとしての公式声明も1月17日(水)に発表されており、いずれの出願も他者の権利を制限する意図がなく、仮に商標を取得したとしても既存のクリエイター・店舗等に対して活動を制限しない旨を強調している。

商標の出願・登録にまつわるケースについては、直近の2022年5月にも「ゆっくり茶番劇」の名称に関する事例が発生しており、最終的に文化圏の中核を成していた運営元のドワンゴが商標権の放棄交渉や無効審判の請求、および認可拒絶による独占防止の措置へ踏み切った経緯がある。

また、「マーダーミステリー」の商標については2019年9月に別の企業からも出願されており、「一般に使用されている名称である」と認定する形で特許庁から拒絶査定が下っている。

電ファミ編集部

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