久田晴
電ファミニコゲーマー・numanでニュースライターをメインに活動しています。スズメとペンギンが好き
作家の西谷史氏は自身のTwitterアカウントにて『女神転生』の“残った権利”を一元管理できる状態になったことを報告した。これにあわせ、日本テレネットから発売されたゲーム『デジタル・デビル物語 女神転生』の移植に同氏の許可が必要な場合は「喜んで許諾します」としている。
それで、私が、女神転生の残った権利を一元管理できることになりました。
もし、パソコン版の移植に私の許可が必要でしたら、私は喜んで許諾します。
また、対価は一円も必要ありません。
新たな作業が発生しないかぎり、タダです。 pic.twitter.com/x2rPhs25Wf— Aya Nishitani 西谷史 (@ayanakajima3) May 4, 2023
1987年にPC向けに発売されたゲーム『デジタル・デビル物語 女神転生』は、西谷史氏の小説『デジタル・デビル・ストーリー 女神転生』を原作とするメディアミックス作品。のちにファミリーコンピュータ向けに発売された同名タイトルの3DダンジョンRPGとは別のゲームであり、見下ろし型のアクションゲームだ。
今回、西谷史氏は2022年にPC版『デジタル・デビル物語 女神転生』の再発売の話が持ち上がったものの、そのタイミングでは断ったことを明らかにした。しかし、4月に版権を管理していた代理人から権利の返却が行われており、現在は上述のように移植を許可する姿勢を示している。
パソコン版「女神転生」公開契約のご提案
昨年、高名な作家のMさんと、旧日本テレネットの方から、パソコン版「女神転生」を他のメディアで再発売したい。了解してもらえるか?
という話をいただきました。 pic.twitter.com/4jy8OA7P1o— Aya Nishitani 西谷史 (@ayanakajima3) May 4, 2023
そして、すでにレトロサービス「プロジェクトEGG」などを運営するD4エンタープライズからリプライの形で「PC版『女神転生』の復刻ができると嬉しいです」との声が寄せられている。西谷史氏もこれを了承する旨を表明しており、「移植されることを祈っています」とコメント。今後も進展があれば個人の範囲内で報告するとした。
なお、D4エンタープライズのリプライによれば、本件には西谷史氏以外のいくつかの会社や権利者も関係しているとのこと。今後、移植の実現に向けて関係者内での話し合いが進んでいくことが予想される。
お世話になります。D4エンタープライズと申します。弊社のレトロサービス「プロジェクトEGG」などでPC版「女神転生」の復刻ができると嬉しいです。本件、いくつかの会社様や権利者様も関係するため、別途、ご説明の機会をいただけないでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。
— PicoPico (@pico2egg) May 4, 2023
西谷史氏が一元管理するという権利の詳細は公にされておらず、記事執筆時点では移植が決定したというわけではないが、その可能性は芽生えたと言ってもいいだろう。引き続き、本件に関する続報にも注目していきたいところだ。
<この記事は電ファミからの転載です>
久田晴
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