numan編集部
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5月3日に始まり、 2ヶ月にわたって日本列島を駆け回った『BLACK TOUR 2022』。
披露されたキャスト歌唱曲は全95曲。キャスト実装曲を全て歌い踊り切るという挑戦的な『BLACK TOUR 2022』の最終公演の模様をお届けします。
INDEX
5月3日からはじまった『BLACK TOUR 2022』。
各地を狂乱の渦へと巻き込んできたスターレスのメンバーが、再び、Zepp Hanedaのステージに立つ。
荒々しさも優美さも、ダイナミックさをもドラマティックに魅せつけるダンサーたちのパフォーマンスに誘われるように、オーディエンスの眼前に並んだシンガーたち。
「ファイナル、羽田! 準備は出来ているんだろうなぁ!? おまえらーーーっ!ブチあげるぞーーーー!」。
第一声をあげたのはチームW・晶のシンガーを務める小林太郎。
「Kiss or Bullet」を総勢12人のダンサーと共に歌う。最後にステージにラインナップしてヘドバンをする13人のシルエットは圧巻だった。
妖艶なトラックが響き、ピンクの照明の中を登場したのは、チームKの吉野シンガー・齋藤知輝(Academic BANANA)。
「あなたの人生を変えられる歌を、吉野の歌を、全力で届けます。受け取ってください」と「ひらひらり」をパワフルに放つと、その齋藤の言葉に応えるようにフロアのピンクのライトが大きく揺れた。
フロア全体でジャンプを見せ、最終日にして驚きのステージングとなった。
今度は煌めきのステージへ。
チームPのマイカシンガー・Kradness、真珠シンガー・スタンガンが登場して「希望の旗のもとに」の疾走するメロディをカラフルで伸びやかな歌声で響かせた。
回を重ねながらボルテージがあがってきたという3人。
座組は「男子ばかりで部活の合宿みたい」なのだとか。
学生時代の部活トークを交えつつ、このトークパートの最後はスタンガンがツアーの“お約束”「マイダンサーズカモン」を披露。
ダンサーに負けじとダンスパフォーマンスを見せたしゃけみーの「名古屋ー!」の掛け声は、テンションがアガりきってしまったからこそのご愛敬!?
そんな一曲に続いたのは、今年1月中旬開催の対決イベントで実装された「Cry:Pta」。
ヴェルディによるオペラ『アイーダ』を原典に、禁じられた恋人たちの永遠の愛が紡がれた、悲しくも美しき物語を渡辺謙典、RYOMA、理土、PASSIONの豊かな表現と共に、まるで歌劇のように見せる。
チームBの後を受けたのは今年1月の“幕間”のチームW公演曲「Payback」。
シェイクスピアの戯曲『二人の貴公子』の中のストーリーからパラモンとアーサイト、二人の騎士の物語による一曲を小林が雄々しく、猛々しく響かせた。
さらにチームKの吉野シンガー齋藤と、夜光のシンガーである松本明人(真空ホロウ)が歌う「caprice of love」へとバトンが渡る。
2022年のバレンタインイベントで響いた一曲で、2人はジャジーなトラックでソウルフルなボーカルの共演を聴かせた。
同じく2月に実装されたチームPの「一雫の秘密」はリンドウとマイカの歌唱曲。
ヘンリー・ジェイムスによる『ねじの回転』をモチーフに貴族の屋敷で巻き起こる怪異事件を描いた公演の、怪しくも切なげな歌をあじっことKradnessがエモーショナルに歌い上げた。
そしてフロアの季節は3月へ。ホワイトデーイベント公演はチームWがアレクサンドル・プーシキンの『スペードの女王』を原典に描いた「ALL IN」。
賭けに狂った男のスリリングな心情を小林が圧倒的なボーカルで響かせ、そんな一曲を理土、Shumei、TORA、SHIMaが雄々しいパフォ-マンスと荒々しいまでの躍動感で魅せた。
「2カ月、こんなに早く過ぎたことってありますか?」と小林。「2カ月前が昨日のことのようです」とあじっこ。これだけ早く時間が過ぎたのは、毎回、セットリストが違うからこそではないかと言う小林。
ここであじっこによって今夜のライブは2022年の1月実装曲から、今年リリースされた曲で送っていることが告げられる。割れんばかりの拍手が沸くフロア。
そんな中、この夜、誕生日を迎えた小林を会場の拍手で祝う場面も。
「僕自身のヒロインレベルが32になりました」と照れ笑いを浮かべる小林に、フロアが晶のカラーのライトを揺らして祝福の想いを届けていたのが印象的だった。
ツアー定番の「マイダンサーズカモン!」をあじっこが叫び、理土、HAYATE、巽imustat、RYOMAが登場。混成チームによる春のお花見イベントを彩った艶やかなダンスナンバー「ひなげし」をあじっこが歌う。
スタンダールの小説『パルムの僧院』をベースにした奔放な美青年ファブリスの一直線な姿をも感じさせる一曲を、笑顔を零すYU-TAらダンサーのパフォーマンスと共に小林が歌い上げると、続く「That’s my life」もチームWの曲。エレクトリックなロックでラウドなボーカルを轟かせた後には、4月に実装されたチームPの「Violet」をスタンガンが聴かせる。
「花火?Instrumental?」とタイトルのつけられた楽曲は、今回のツアーのために音楽監督である阿部隆大が書き下ろしたダンス曲で、夜空に大輪を咲かせる花火の如き“命”を感じさせた。
そして2022年ブライダルイベントの一曲であり、チームKの絶対王者・ケイの歌う「Run away together」を、同じチームKの夜光シンガー・松本が歌う。
ケイのシンガーである藤田玲とはまたひと味違う響きを持った歌声が、楽曲に新たな印象を刻み付けた。
そのチームKの曲と対を成すチームWの「月影紅く」を、ダンサーを引き連れた小林がフルで切々と歌いあげる。
2つの面から楽曲で見せる『血の婚礼』をこのツアーファイナルでもオーディエンスに堪能させた。
続いたナンバーに会場がざわめく。
幕間を担う最新イベント「Recollecting Days」で実装された吉野と柘榴が歌う「ermitage」がライブで披露されたのだ。
イベント自体がこのライブのタイミングで未だ開催中という一曲を、ライブで楽しめるとは!
ジャコモ・マイアベーアが綴ったオペラ『悪魔のロベール』をベースにした一曲は、吉野と柘榴がまるで歌のキャッチボールをするような様相で響く。
端末で聴いていたよりも妖しさと躍動感が増したように感じたのはフルコーラスで聴くことが出来たからか。ツアーの最終公演での嬉しいサプライズとなった。
「ファイナルらしく、新曲を披露するということで、6月15日に実装された最新曲「ermitage」をフルで聴いてもらいました」と齋藤。
「それにしても吉野と柘榴、ずっとプンプンしてましたよね。二人でボーカルブースに入って、しめしめ、とやっていましたけど」としゃけみー。
楽し気な3人に会場からも笑い声が沸いた。
そしてライブはラストスパートへ。伝家の宝刀「マイダンサーズカモン」が松本から放たれ、HAYATE、RYOMA、Shumei、YU-TAが登場。
実は今回のツアーでは唯一全通、そして全公演で披露され、最初の羽田と比べ5人のパワーも歌唱も新たな到達点へと届いた松本の「波のままに」から、齋藤がリズミカルに歌う「The Final Problem」では理土とHAYATEが華麗な一曲を彩った。
チームCらしく優雅で物語あるダンスパフォーマンスと共にしゃけみーが歌い上げた「虚構の肖像」、さらに小林が歌うチームWの珠玉チューン「雪花」ではTAKAHIRO、PASSION、渡辺謙典、YU-TAが荒々しくも感情が迸るチームWならではのダンスパフォーマンスで楽曲に紡がれた強い想いを体現し、続く「Burning breath」では燃え尽きてしまうのではと思わせるほどの感情的な熱いダンスで彩った。
昨年の10月に開催されたハロウィンイベント『BLACK HALLOWEEN』でのみ披露された特別バージョンの「虹の彼方へ」を歌唱。
歌い出しでKradnessに向けて小林たちが手を伸ばす姿が印象的だった。
軽やかな楽曲を笑顔いっぱいで歌う。
チームPのステージでは他のチームであまり笑顔を見せないダンサーも笑顔で踊り、チームPのカラーを全身で表現する。そしてライブはあじっこの歌う「陽はここに」へ。
こぼれるような笑顔であじっこ自身もダンサーと共に踊りながら歌っていると、尺八の音が……!
現れたのはTORA、たぬき、SHIMa、TAKAHIRO。
その後ろからIDEが悠然と登場。
あの日のスターレスの再現の如く「日蝕」が響く。
『BLACK LIVE』を踏襲した演出を経て、ステージはそのままチームBのターンへ。
“不死鳥”のように蘇り続けるチームBを称える「讃B歌」で5人の勢いをオーディエンスへと刻み付けると、こちらも『BLACK HALLOWEEN』で披露されたチームBライブの真骨頂曲、「炎神」と「雷神」をIDE自らマッシュアップしたという「炎雷神」でフロアを席捲し、続けて小林が登場。
昨年のツアーで生まれた小林とIDEのコラボバージョンでの「Bad Blood」を響かせて、ブラックスターのライブならではの熱で会場を満たした。
「今年の夏はどうなるかなとワクワク半面プレッシャーもあって情緒が不安定でしたけど、いざ始まればみんなすごいパフォーマンスをしてくださって、僕もいろんな歌がうたえたし、てんこ盛りのステージに立たせてもらえたことが光栄です。今後もみんなでいいパフォーマンスを届けていきたいと思います!」(Kradness)
「ツアーということでいろいろな土地を巡らせてもらいました。ご当地のものも食べさせていただいて、今日は東京だったので東京ばななを食べたいと思います。MCではよそ行きだと言われますが、俺はワルメンだぞ、と。おまえら、楽しかったぜー!」(スタンガン)
「ツアーファイナルということですが、ツアーの総括というよりもライブが始まってからの総括のようなライブでした。去年のツアーやハロウィンイベントの(バージョンの)歌を聴けて、個人的にも感動しております。『BLACK TOUR 2022』はこれでおしまいですが、まだまだ続くと思われますので、これからもよろしくお願いします」(しゃけみー)
「ツアーラストということで特別な日ですが、久々にライブに来る人や初めてライブに来る人など、いろんな感じ方がある中で、ライブに来たことがみんなの心の中の特別なメモリーになっていたら僕は嬉しいです」(齋藤)
「このツアーでいろんな歌をうたわせていただきまして。夜光くんがどんな気持ちかはわからないけど、あと3チームで制覇するということで、これからどんどん情緒を崩壊していこうと思います」(松本)
「みなさんもご存知の通り、ヒースくんはライブと楽曲に命を賭けるんですよね。命を賭けるって世の中的に簡単に言ってしまうこともあるかと思いますが、リアルなものを書くために命を賭けることの重さをすごく考えていて。側面的ですが、それは“次はない”ということなんです。だからツアー中、その気持ちで廻りました。(そんなパフォーマンスを)見守ってくれた方たちに感謝します」(IDE)
「ツアー、ありがとうございました。いろんな挑戦があり、全チームで駆け抜けてきましたが、それぞれの公演でそれぞれのチームが背負って立つ姿も見られて、お客さんと一緒に楽しめた幸せな時間でした」(小林)
「今、思うのは、早くまたライブがしたい。みなさんの前でパフォーマンスが出来ることを心から楽しみにしています。今後ともよろしくお願いします。ありがとうございました」(あじっこ)
ステージの上にはあじっこ、Kradness、スタンガン。そして松本。『IF story』としてシンガー4人が歌声を紡いでいくバージョンに、オーディエンスが息を飲む。
ダンサーも全員が登場し、チームPの面々との絆を確かめるように踊り、柔らかな灯を観客の心に残した刹那、銃声が響き、小林が轟かせる「BLACKSTAR」が会場を揺らす。
続けて「まだまだ暴れられるよな?羽田―!」とIDEが現れてチームBの「天魔の宴」、ラストはこの瞬間からまた新たな年の幕開けを告げるように「Shooooout!!!」で全出演者がステージに。
実は最後の「天魔の宴」「Shooooout!!!」は今回のツアーでは初披露だった。
この2曲を最後に、キャスト歌唱曲全95曲を披露したと、楽曲のアウトロで小林がネタバラシすると、後ろのスクリーンには全95曲の楽曲タイトルが流れる。
そして小林に続いて、齋藤、松本、あじっこ、Kradness、スタンガン、IDE、しゃけみー、全てのシンガーがやり切った笑顔で挨拶。
シンガー8名、ダンサー12名、「A HAPPY NEW YEAR!」の晴れやかな声を列島に刻み付け、キャスト実装曲を全て歌い踊り切るという挑戦的な『BLACK TOUR 2022』は幕を閉じた。
(TEXT BY えびさわなち)
▼STAFF
総合演出:福山 桜子
音楽監督:阿部 隆大
振付:楢木和也 (梅棒)、泰智 (KoRocK)、CluMsy CracKer-Jack、
制作:株式会社ONTASTE
主催:DONUTS
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