『少女革命ウテナ』と劇場版『アドゥレセンス黙示録』がプライムビデオで配信中。『輪るピングドラム』や『さらざんまい』の幾原邦彦氏による不動の名作

アマゾンジャパンは3月20日、同社が展開する映像配信サービスのプライムビデオにて、アニメ『少女革命ウテナ』と劇場版『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』の配信を開始しました。

 アニメ『少女革命ウテナ』は1997年より放送され、『輪るピングドラム』や『さらざんまい』を手掛けた幾原邦彦氏が監督を務めた作品です。

作中では幼稚園から高校までの一貫校「鳳学園」を舞台に、王子様に憧れ、自分も王子様になりたいと願う主人公「天上ウテナ」が“薔薇の花嫁”と呼ばれる姫宮アンシーを巡り、生徒たちの決闘に巻き込まれていくさまを描いています。

本作では小林七郎氏が手掛ける美術やJ・Aシーザー氏の紡ぐ楽曲、メタファー(隠喩)などを多用した作風、さまざまな映画や現代美術からのサンプリングなど、アバンギャルドな作風が大きな特徴です。

また、少女漫画やおとぎ話におけるステレオタイプな形式をモチーフとして扱い、あえて破壊し再構築するような独特の作風も魅力のひとつ。男性や女性の生き方を暴力的に支配する「ジェンダー規範」や、異性愛を唯一の性的指向とす「異性愛規範」一石を投じるテーマは放送から20年以上経った今でもなお魅力的に鑑賞できるものとなっています。

アニメは全39話となっており、劇場版『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』に関してはアニメ本編の後に視聴するとより物語を深く理解して楽しめるでしょう。

アニメ版の第1話を大胆に引用した『機動戦士ガンダム 水星の魔女』が話題になっている点などを踏まえると、絶好のタイミングでの配信となっています。興味があればぜひ視聴してみてはいかがでしょうか。

文/りつこ
校正/ヨシムネ

<この記事は電ファミからの転載です>

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ヨシムネ

小学生の時に『ラグナロクオンライン』に出会ったことがきっかけでオンラインゲームにのめり込む。 コミュニケーション手段としてのゲームを追い続けている。好きな作品に『動物のお医者さん』『魔法使いの嫁』など。

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