numan編集部
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このたび、プロジェクトのスタートを記念して、黒子テツヤ役の小野賢章さんと火神大我役の小野友樹さんの対談が実施されました。
取材の前に、アニメ原画展「黒子のバスケ ANIMATION GALLERY 〜10年のキセキ〜」(東京会場:4月7日〜4月17日開催)を観覧して、記憶が鮮やかによみがえったおふたりに、 収録当時の思い出やご自身の演じるキャラクターへの熱い想いをうかがいました。
10年経っても色褪せることのない、 おふたりの『黒子のバスケ』への熱い想いが感じられる対談の一部をご紹介します。
INDEX
小野友樹(以下、友樹):なかなか生で見られる機会がない原画を、10年目にしてこうして見ることができるというのは貴重で、 奇跡のような展示会だなと思いました。生の原画の迫力が本当にすごかったですね。キャラクターたちが描かれていく過程も含めて、アニメーションというのはこうやって作られているのかと改めて感じ、スタッフの皆さんの熱意ある描き込みを1枚1枚楽しめてよかったです。
小野賢章(以下、賢章):自分が想像していた以上にたくさんの原画が展示されていたので、見応えのある原画展になっているなと思いました。僕は元々原画を見るのがとても好きで、『黒バス』でも原画を使ったグッズとかが好きだったので、見覚えのある原画も色々と展示されていて、すごく楽しかったです。
友樹:今回の原画展を見て、改めて思い出したのは「流星のダンク(メテオジャム)」のシーンですね。「流星のダンク(メテオジ ャム)」って浅めの角度からダンクして、ボールがゴールリングの奥に当たってガコンッと下に落ちていくイメージでしたけど、原画に描かれた軌跡を見ると、リングの奥に当たったあと、手前に1回跳ね返って下に落ちていたんですよ。説明が難しいですけど、リングに2回当たっていたんだと改めてわかりました。そうしたボールの軌跡も含めて、「こうなっていたんだな」と感じられましたね。
友樹:火神のプレイでは一番印象的ですね。あと劇場版では、青峰と一緒にJabberwock(ジャバウォック)のシルバーを打ち破ったシーンの原画もあって、その瞬間のことを思い出しました。ナッシュは“ザ・悪(ワル)”といった感じのキャラクターでしたけど、原画で改めて見ると本当に悪い奴だなと(笑)。元の表情のデザインを崩してまで、その悪い感じを表現しているんだなと改めて知りましたね。
賢章:10周年ということで改めて振り返ると、今がちょうど10年前にアニメがスタートした時期と同じ季節ということもあって、第1期オープニング曲の「Can Do」が思い出深いですね。あの当時は朝から「Can Do」を聴きながら仕事に向かう......そういう毎日を送っていましたから。オープニングは何回見たのかわからないくらい見返していたし、なんとなくウキウキしていて楽しかったので、希望に満ちた未来を想像していたのかなと(笑)。劇場版だと、やっぱりラストの空港のシーンじゃないですか?
友樹:そうだね〜。
賢章:あのシーンは何回録り直したかわからないし、最後の方では自分でも「あ、これで終わりなんだな」と感じる瞬間があったので、特に印象に残っていますね。キャラクターとしての名シーンは挙げだしたら本当にキリがないので、やっぱり収録の時のことを一番に思い出します。
賢章:TVシリーズの最終話も同じように印象深いというか、忘れられないですね。あんなに「最終回」ということを意識した現場は、他にはないくらいでした。「これでやりきった」とか「ゴールした」という雰囲気でいっぱいだったと思います。
友樹:音響監督の三間(雅文)さんが、テストが終わったあとに「何も言うことありません。やりましょう」という感じで、そのまま録っていったんですよね。その時の僕は必死だったので「そうなんだ」くらいにしか感じなかったんですけど、あとから振り返ると、 声優としてアフレコに参加していても滅多に経験できない、全員に何かが伝わったような特別な瞬間だったと思います。それは必然なのか奇跡なのか、年月と絆が成せる技だなと感じました。あと、最終話直前くらいに三間さんが言ってくださった「やっと火神になりたかった奴が火神になれたな」という言葉は、今も心に残っていますね。
【キャスト】
黒子テツヤ:小野賢章、火神大我:小野友樹、黄瀬涼太:木村良平、緑間真太郎:小野大輔、青峰大輝:諏訪部順一、紫原 敦:鈴村健一、赤司征十郎:神谷浩史 ほか
【お問い合わせ先】
バンダイナムコフィルムワークスお客様センター
support@bnfw.co.jp
営業時間:午前10時~17:00 (土・日・祝日および年末年始を除く)
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(C)藤巻忠俊/集英社・黒子のバスケ製作委員会