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numan用語集「オメガバース」

オメガバース(おめがばーす)

「オメガバース」の意味

「オメガバース」(おめがばーす)とは、海外発祥の創作の特殊設定のこと。

正式名称は「alpha/beta/omega dynamics」。

「オメガバース」の由来・語源

2010年にアメリカを中心に放送されたドラマ『スーパーナチュラル』の二次創作から始まったもので、日本に入ってきたのは2013年頃である。特定の創作の設定をコピーしたものではなく、誰でも使えるオリジナルな設定であったため、BL作品において「出産」表現をしたい日本のBLファンを中心に流行した。2015年には書店で販売される「商業BL」にも「オメガバース」ジャンルが登場している。

おおまかな設定は以下のとおり。
・人類には男性、女性のほかにα(アルファ)、Ω(オメガ)、β(ベータ)の3種の性が存在。男α、女α、女Ωなど組み合わせにより6種の人類がいることになる。

・α性:人類の中のエリート性。能力が高く、カリスマを持ち合わせることが多いため、上流階級種として扱われる。

・β性:いわゆる普通の人々。人口の大半を占めβ同士で結婚することが多い。

・Ω性:出産に特化した性と呼ばれる。
相手がαであれば男性でも女性でも妊娠出産が可能。3か月に一度、1週間程度の発情期があり、その間は種を残すこと以外のことが考えられなくなる。
発情期間中は、フリーのα、βを誘うフェロモンを放つ。この一定期間仕事ができず、フェロモンで人を誘うという特性のため社会の中では冷遇されている場合が多い。
初めての発情を起こすのは10代の後半。抑制剤を使って、発情を抑えることもできるが、たいてい抑えきれなくてトラブルになる。
特定のαと番(つがい)になることによって、フェロモンが変質。番のαしか誘わなくなる。

発情のせいで自分の意思に反して快楽に溺れてしまったり、特権階級αに劣等感を持ったり、βと結ばれない恋をしてしまったりなど、Ωを中心としたさまざまな葛藤を描けることが大きな魅力。

特定の経典があるわけではないので、作品ごとに細かなマイナールールがある。細かいことは気にせず雰囲気で楽しむのが淑女のたしなみとされる。

「オメガバース」の活用例

・「〇〇と△△のオメガバースです。ご査収ください」
→「ご査収ください」とは「確認した上で受け取ってください」を意味する。近年ではオタクの間で使用されていることも多い。

・「〇〇は絶対にαでしょ」
「それな」
→元々のキャラクター像から、それぞれどの性別に当てはまるかという会話もオメガバース愛好家の中ではよくあること。

数多くのBLコミックを発行している「ふゅーじょんぷろだくと」が2015年に発足した「オメガバース プロジェクト」。同プロジェクトでは「オメガバース」作品の自由度の高さに着目。明確なルールがない故に、作品ごとに違った世界観になることがハードルになることもあるとして、決められた一定の世界観での作品を提供している。6ヶ月を1シーズンとして、複数の作家の作品を1冊の「アンソロジー」として発行し、アンソロジーごとに作家陣は入れ替わるようになっている。

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