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「ケモ耳」(けもみみ)とは、人間の頭頂部や側頭部に猫や犬などの動物の耳が生えている状態を表す単語である。耳のついたカチューシャなどでの装飾もこれに該当する。
前者の場合、生えている耳の「動物」の一般的な要素(犬であれば従順、猫であれば気まま、など)を持っている事が多い。「獣耳」と表記されることもある。
「ケモ耳」自体の語源は定かではないが、日本のアニメ・漫画業界において最初に「ケモ耳」のキャラクターが登場したのは、1963年のなかよし版『リボンの騎士』とされている。しかし、これはあくまで「獣の耳が生えたキャラクター」であり、現在の「愛玩対象としてのケモ耳」がブームとなったのは「萌え文化」が流行しだした2000年代に入ってからの話である。
「ケモ耳」のおおまかなパターンとしては、
1.元から生えている(頭頂部)
2.元から生えている(側頭部)
3.既存のキャラクターに「ケモ耳」を付随したもの・カチューシャなどの装飾
の3つがあげられる。
3はともかく、1と2に関しては、あくまで人間の頭頂部や側頭部に生えている状態であるため、描くにあたって重要な部分が存在している。
▼1の場合
もっと一般的な描写である。
1のパターンを使用すると発生するのが「人間の耳」をどうするかである。「人間の耳」は側頭部から生えているため、これを隠す必要性が発生する。そのため、1のパターンを使用する場合は、必然的に側頭部を隠すような髪型で描かれていることが多い。こうすることによって、より自然な状態で「ケモ耳」を生やすことができるようになる。しかしこれはメリットとデメリットを含んでおり、側頭部を隠すような髪型しか描けないこと、髪が浮き上がるような激しい描写ができないという部分がある。稀に「人間の耳」を残した「四つ耳」と呼ばれるものが描かれることもあるが、その場合は「どの耳が機能しているのか」という問題に発展しかねず、「人間の耳」を残す場合は後述する3のパターンをとるのが無難である。
▼2の場合
側頭部から耳を生やすことにより「人間の耳」と一体化するため、1のような髪型などの制限は少ない。しかしながら、「動物の耳」を生やす場所としては非常に違和感を感じる場所となってしまうため、比較的自由に動物の種類を選べる1に対して、うさぎ(ロップイヤー)や羊など使用できる耳の種類が限られてしまう。ただし、猫や犬でも、耳を垂れさせることに無理がなければ採用可能である。
▼3の場合
既存のキャラクターにいわゆる「ネコ耳」や「うさぎ耳」などを生やしたキャラクターグッズやイラスト、人間が「耳付きカチューシャ」を装着した状態。あくまでも装飾的な意味合いが強いため、「人間の耳」が隠れていない場合もあるのが特徴である。
類語で「獣人」や「ケモノ」が存在するが、こちらは人間よりも動物に近いビジュアルであり、能力も動物寄りのものを持っている。そのため、動物の耳が生えている以外は人間という「ケモ耳」属性のキャラクターとは異なるものである。
「〇〇のケモ耳カチューシャ写真めっちゃ助かる~」
「後生なので、ケモ耳生えた〇〇ください……」
「〇〇はケモ耳生えてるのがいいよね」
「〇〇のケモ耳グッズ出るとか聞いてないのよ」
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