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「ロハ」(ろは)とは、「無料」「タダ」「費用を必要としない」を意味する世俗的な用語。
日常会話だけでなく、ビジネス用語としてもまれに使われている。使われ始めたときが大正期からと歴史がある用語だが、昭和の終わりごろから使われる頻度が減り、現在ではあまり見聞きされない。
若者には馴染みが薄い用語だが、特にビジネスシーンで「ロハでお願いしたい」などと頼まれても、意味を知らず安易に請け負ってはいけない。お金に関してのごたごたは尾を引く。「一度持ち帰らせてください」などと冷静な対応を心掛けるべきである。
ちなみに、公園においてあるベンチや、無料で座れるベンチのことを「ロハ台」と呼ぶこともある。
語源は諸説あるが、最も有力な語源は「漢字由来である」というもの。「只(ただ)」という漢字を上下に分解すると、カタカナの「ロ」と「ハ」に分解できることから、只→(分解すると)ただ→タダ(無料)→ロハ…となったようだ。
もうひとつの有力な語源は、ドイツ16連邦州のひとつ「ザクセン・アンハルト州」で使われる「ロッハー」という言葉。「ロッハー」の意味は、「誰にでもおごってしまう人」「気前のいい人」を指し、ここから「ロハ」が生まれた、という説もある。
2022年7月27日、ツイッター上で「くそ暇な会議中に自作おっさんビジネス用語ビンゴをやっているんですが、いまだにリーチが最高でビンゴに至らず」という文章とともに「おっさんビジネス用語」で埋められたビンゴカード画像がバズり、「おっさんビジネス用語」を知らない若者を中心に話題となった。この「おっさんビジネス用語」の中に、「ロハも含められていた。
「今日サイフ忘れちゃった。。。悪いんだけど、ご飯代ロハにしてくんない?」
「弊社の予算が少ないため、追加作業をロハでなんとかお願いできませんか?」
「ロハで映画を観ることになった」
「足代ロハでお願いね~」
「今日は課長のおごりで、飲み代ロハで良いそうですよ」
「ほとんどロハみたいな仕事は、もう絶対イヤだ」
「ギャラはロハでも、宿泊代と飲食代必要ないし、今回は受けてもいいかな」
「あの会社は後から後から、細々したことをロハで頼んでくるから、できることなら切りたいわ」
「あの子の口癖、なんでもロハって言うから、もうイヤだわ」
「“ロハ”っていう言葉は、人間関係を悪くするよね。すくなくとも私は聞きたくないし、使わない」
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