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「猫ミーム」(ねこみーむ)とは、「猫」に関連したミームの総称。
最近は単に「猫ミーム」と言うと、猫を登場人物として背景の前に並べ、キャプションやコメントなどを付けてストーリー仕立てにした動画(BB動画劇場)のことを指すことが多い。
猫は主にSNSなどでバズった写真や動画から切り抜かれたものが使用されている。人間のように驚いた表情や不満そうな顔をする猫からダンスをしているような猫まで、喜怒哀楽を表現できるさまざまな猫の画像が使われている。猫に限らず犬やヤギなど他の動物が登場する動画もある。
動画に使われるBGMも愉快で中毒性のあるものが多い。代表的なものとしてSuper Simple Songsの「My Happy Song」(「ハッピーハッピーハーッピー♪」)Christellの「Dubidubidu」(「チピチピチャパチャパ♪」)など。
また、実際の人物を登場させるよりも、猫の画像を使用した方が批判的なコメントや乱暴なコメントが減る傾向にある。
基本的にショート動画で、内容は日常のクスッと笑える出来事やあるあるネタなどを再現しているものが多い。TiktokとX(旧Twitter)では内容に差が見られる。Tiktokでは彼氏や友達とのストーリーが多い一方、Xでは独り身や夜職などのストーリーが多い傾向にある。
そもそも「meme(ミーム)」とは、ユーモアな動画や画像などが拡散されていく様を指す。スラングであり概念的な単語であることから、明確な定義は存在しない。なお「ネットミーム」と「ミーム」は同じ意味である。
2023年頃からTikTokにて複数の素材を組み合わせて、日常の出来事やルーティンなどを紹介する動画が散見されるようになる。そんななか2023年3月に飛び跳ねる猫と「My Happy Song」を組み合わせた動画がTikTokに投稿され、一躍話題となった。
なお、該当の動画に使用された飛び跳ねる猫は、2015年11月にXにて「行きつけのペットショップが今日で閉店……連れて帰りたい」という文とともに投稿された動画が元となっている(※1)。
この猫の動画は、画像を無料でアップロードできるSNS「Imgur」にて「飼い主が帰ってきた時の猫の反応」として転載され2日間で550万再生を突破。これを機に海外でも認知され、この素材を使用した動画が「Happy cat series」としてTikTokで広く見られるようになる。しかし現在の「猫ミーム」動画と違い、キャプションやコメントなどはあまり付けられていない。
現在のような動画スタイルが見られるようになったのは、2024年1月頭からである。「猫ミーム」という名称もこの頃に誕生し、投稿に同名称が使われるようになった。Xでも、同時期よりTikTokから転載した動画が見られるようになる。広く認知されるようになったキッカケは、カナダへ留学へ行った時のネタを動画とした「猫ミーム」だと考えられる。
猫ミームのざっくりとした作り方は、TikTokやYouTubeなどで「猫ミーム 素材」と検索して出てくるグリーンバッグの素材をダウンロード。動画作成アプリに素材をアップロードし、フリー素材などで入手した背景に変更する。テキストやエフェクトなどを加えてアレンジする。
主にTikTokやXなどのSNSで使用される。
A「この猫ミームわかりみが深い」
B「本当だ、独身女あるある過ぎて辛いw」
A「それなw」
C「見て、うちの猫の写真!めっちゃ表情豊か過ぎて笑えるんだが」
D「確かに!人間みたいな表情しててツボw」
D「猫ミームの素材として使えそうよね」
※1
飛び跳ねる猫の元動画が掲載されたXの投稿
https://x.com/1Nssu/status/663271961917652993?s=20
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