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「SS」(しょーとすとーりー/しょーとしょーと)とは、同人誌や旧Twitter(現X)などで掲載・公開される短い物語(短編とは異なる)を指す「ショートストーリー」あるいは、一般小説などでも出版されている超短編小説を意味する「ショートショート」を指す言葉である。
「ショートショート」は、1920年中期にアメリカで生まれた言葉である。
当時「コスモポリタン」という雑誌があり、小説を掲載する際に「前半」「後半」のような形で作品が分割されていた。同誌は最初の方が上質紙のカラーページになっており、まずそこに「前半」を載せ、物語の途中で「続きは〇ページへ」と誘導していた。しかし「後半」が掲載されている後ろの方は紙質の悪いページになっているため、読者は物語を中断された上にめくりにくいという多大なストレスにさらされることとなった。その状況を何とか打開できないものか、と考え出されたのがページ数を少なくした小説「ショートショート」である。
日本国内での「ショートショート」作家といえば星新一が真っ先に上がるところだが、国内にその形式を持ち込んだのは推理・SF作家の都筑道夫である。現在では田丸雅智らが「ショートショート」の普及に携わり、初心者向け講座や公募賞を開催している。
「ショートショート」自体に具体的な定義はないが、数ページ内で物語を完結させるという性質上、ジャンルはSFやミステリー、軽微なホラーであることが多い。内容としては、細かい描写を省いた上でも読者を引き込む「斬新で独創的なアイデア」を展開し、「あっと驚くような結末」を迎えるものが多い。
また、長さに関しても明確な基準はないが、上記の公募賞などでは400字詰め原稿用紙5~枚、あるいは15~20枚以下で設定されることが多い。
「ショートストーリー」とは、主に二次創作作品で使用される同人用語で、先述した「ショートショート」と区別するために設けられた用語である。同人文化が生まれた初期の頃は「ショートショート」を転用する形で使用したり、「ショートショート」に属したりするような作品を書く同人作家も多かった。
しかし、次第に条件に合わなくなり「ショートストーリー」となった。当時は現代のように個人が気軽に印刷所を使用することもできなかったため、同人作品は圧倒的に「読み物」を制作する人が多かったことも背景として見られる。
なお英語ではこれらを「Fan Fiction Novel」(ファンフィクションノベル)、通称FFNと呼び、こちらの略語が「ショートストーリー」と同義で使用される場合もある。
「最高のSS上がってた~!命が助かる」
「SS書いてみたんだけど、意外とムズイわね……」
「推しカプのSS探しても見つからんので書くしか」
「〇〇さんのSS、めっちゃキモくて好き(褒めてる)」
「〇〇のSSはなんぼあってもいいですからね」
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