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「アオハル」(あおはる)とは、「青春(せいしゅん)」の音読みを訓読みに変えたもの。
「若さ」「思春期」「みずみずしさ」「初々しさ」「未熟さ」「エネルギッシュ」など、若者特有のイメージを表す言葉。
シンプルに「青春時代」を言い換えて「アオハル」とする場合もある。「アオハル感」と言えば、王道の青春らしい雰囲気を指す。また「アオハルする」と動詞化すると、「青春らしいことをする」「青春時代しかできないことをする」といった意味になる。
「青春(せいしゅん)」=「夢や希望に満ちた、いきいきとした若者時代を、人生の“春”にたとえた表現」に由来する。
若者言葉としての「アオハル」の初出は不明。
2011年から2015年まで連載された少女マンガ『アオハライド』の影響が大きいとする説がある。本作のタイトルは「アオハル+ライド(ride)」=「青春に一生懸命乗っていく」という意味を込めた、作者の造語。2014年にはTVアニメや実写映画にもなり、若者を中心に大ブームとなった。
また2017年よりスタートした日清カップヌードルのCM『HUNGRY DAYS アオハルかよ。』シリーズで、「アオハル」はいっきに知名度を上げた。一連のCMシリーズは『魔女の宅急便』『アルプスの少女ハイジ』『ONE PIECE』などの有名作品を、大胆にアレンジしたもの。
恋愛や友情など、みずみずしい青春のワンシーンを描き、ラストを「アオハルかよ。」という文句で締めくくっていたため、「アオハル」という表現が幅広い層に認知されることになった。そのため「アオハルかよ」という言い回しは、「青春っぽい」「青春じみている」というニュアンスで広まっている。
「この写真すごくアオハルみがある」
「アオハル感にあふれたイベントだった」
「高校時代ってアオハルだったよね」
「久しぶりに友達と遊んでアオハルを感じた」
「夏休みは絶対アオハルする!」
「推しのアオハル時代のイラスト描いた」
「友達に彼氏ができて羨ましい。私も誰かとアオハルしたい!」
「明日は好きな人と初デート……めちゃくちゃ緊張する……」「アオハルかよ」
▼様々な固有名詞にも「アオハル」
「アオハル」は、しばしば固有名詞にも使用される。
・2010年から2014年まで、集英社から『アオハル』というタイトルの青年マンガ雑誌が刊行されていた。
・2018年には、AbemaTVオリジナルの恋愛リアリティー番組『アオハル♥LINE』が放送。現役高校生のリアルな恋愛をモチーフにしていた。
・2019年上半期に、プリントシール機「♯アオハル」が人気を博す。
こちらは10代女子のトレンドランキング・モノ部門で1位に輝くほどの人気ぶりだった。
・2022年には、人気アイドルグループ・なにわ男子が『アオハル -With U With Me-』という楽曲をリリースしている。
・2021年にリリースされた人気ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』には、「アオハル杯 〜輝け、チームの絆〜」という育成シナリオが存在する。「アオハル杯」とは、作中に登場するチームレースのことである。
・人気メディアミックスシリーズ『ツキノ芸能プロダクション(ツキプロ)』は、2022年の企画として「SCHOOL REVOLUTION 月野学園物語 -百年アオハル-」を発表している。こちらはいわゆる「学パロもの」である。
その他、コスメ、飲食店、美容クリニックなど「アオハル」を取り入れた固有名詞が確認できる。
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