ととのう(ととのう)

「ととのう」の意味

「ととのう」(ととのう)とは、サウナ愛好家が使う用語であり、昨今ではサウナ愛好家以外にも広く知られるところとなった。「サウナ→水風呂→休憩」のセットを何度も繰り返し、多幸感を得ること(=ととのうこと)を指す。

「謎かけ」で用いられる「ととのう」や、整理整頓の「ととのう」、髪型が「ととのう」などのいずれの意味とも異なるため注意。

「ととのう」経験をした人たちからの感想によれば、「サウナ→水風呂→休憩」を繰り返すことで、苦しい状態から楽な状態への変化を楽しめる。一説では、「サウナー水風呂」によって得られる温冷刺激によって脳内では「β-エンドルフィン」「オキシトシン」「セロトニン」が分泌され、鎮痛効果や気分の高揚、幸福感を得ることができる。いわゆる、マラソンでの「ランナーズハイ」に近い状態という声もある。

また、精神的には高揚、幸福感が得られるが、身体的にも「体内老廃物のデトックス効果による美肌効果」「冷え性、肩こり、腰痛改善」「ストレス緩和、興奮状態の緩和、自律神経改善」「うつ症状の改善・精神安定」なども期待できる、という。
さらには、代謝がよくなり、痩せやすい体質になる、とも。

ちなみに、「現代用語の基礎知識 選 2021ユーキャン新語・流行語大賞」ノミネート用語である。

「ととのう」の由来・語源

情報誌『東京ウォーカー12月号(2019年)』によると、「ととのう」の産みの親は、プロサウナー「濡れ頭巾ちゃん」だということ。(2019年当時の)10年以上から、自身のSNSなどで「○○のサウナでととのった」と書き込んでいるうちに「サウナー」に広まっていった。

本人いわく、「気持ちいい」とか「何かすっきりした」とかではない「(サウナの)気持ち良さを表現する言葉」というのがそれまでなかった中で、「サウナのあとの穏やかな心地よさを表そうと思った時に自然と出てきた言葉」であり、「脈拍が斉う」「精神のバランスが調う」「準備が整う」などの"ととのう"の総称が思い浮かんだ。

また、サウナ・岩盤浴に入る時は時間に縛られず、「そろそろ出たい」と思ったら出るのがいい、と伝えている。自分の体や体調に耳を傾けながら、無理は禁物なようだ。もちろん、水分補給も忘れずに行ないたい。

「ととのう」の活用例

「ととのう」には以下のような使い方がある。
「ととのったー!」
「さあ、ととのうぞ」
「今日もととのいますか」
「昨日はよくととのいましたね」
「もうワンセットでととのいそう」

numan編集部

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