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「スクロールバー仕事しろ」(すくろーるばーしごとしろ)とは、ウェブ投稿されている小説がちょうど気になるところで途切れており、続きが読みたくても読めない状況。
スクロールバーをいくら下に動かそうとしても作品の続き自体が存在しないので動かない。思わず無関係なスクロールバーに対して「おいおい本当はこの続きのデータがあるんだろ? 仕事さぼってないで、さっさと下に動いて全部表示させてくれよスクロールバーさんよぉ」と理不尽な怒りをぶつける際に使われる慣用句。
要は「続き読みたい」。
この慣用句が使われるのは主にpixiv(ピクシブ)やニコニコ静画など、読者が作品に対して自由にタグ付けできるタイプのウェブ投稿サイト。投稿作品がクライマックスにさしかかって大きく盛り上がったり、衝撃の展開が起きたにも関わらず、続きが書かれていない場合にこのタグがつけられる。
多くは短期間のうちに続きが投稿され、再び「スクロールバーが仕事」するようになるのだが、そこはアマチュアばかりのウェブ投稿サイト。結構な割合で「作者諸般の事情により連載中断」が発生し、哀れなスクロールバーが仕事しろとただただ恨み言をぶつけられる羽目になる。
スクロールバーへの怒りのぶつけ方は、読者によってさまざま。「スクロールバー仕事しろ」と端的に書くこともあれば「スクロールバー仕事しろよぉぉぉ!!!!」と全力で叫んでみたり、ただ「スクロールバぁぁぁぁぁぁぁ!」と叫ぶことも。類似の表記ゆれが各所で発生している。これは、読者タグづけが感想欄がわりに使われることが多いからだろう。
しかし、あくまでタグは検索用の機能であり、表記ゆれした感想タグは検索性低下の原因となるので、ウェブ投稿サイト側からは推奨されていない。
元は小説の「続きが読みたい」を表現するために産まれたタグだが、イラスト作品にも使われる場合がある。使われるのは、ちょっとえっちなイラストジャンルだ。えちえちな恰好の魅力的なキャラを上半身からスクロールして、まさに一番えっちな箇所が表示される……というポイントで、突然途切れているイラストである。
画像自体が途切れているので、どれだけスクロールを動かそうとしても、いちばんえっちな箇所は表示されない。レギュレーション上全年齢向けの健全(?)なイラストが存在するだけである。スクロールバー仕事しろ。
似たタグとして「カメラさんもうちょっと下」「カメラ仕事しろ」が存在する。
とはいえ、どれだけ訴えかけようとも存在しないデータが表示されることはないのだが。
「ぐーあぁぁぁ……A×Bの小説が、一番いいとこで更新止まってる!」
「あれ続きが気になるよね」
「スクロールバー仕事しろ! はよ続き表示しろ」
「作者の更新をゆっくり待つしかないんじゃない。えーと最終更新日は……」
「去年の2月……?」
「スクロールバーはよ仕事して!」
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