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「なるはや」(なるはや)とは、「なるべく早く」の略語。
「可能な限り」「できる限り早く」を意味する。使う側は、お願いする相手の事情を多少でも慮ったニュアンスを醸し出すために「なるべく」を使っているが、大抵の場合、本心は「一刻も早く」である。
「可及的速やかに」と同じ意味だが、「可及的速やかに」が威圧感を感じさせる表現である一方、「なるはや」はかなりくだけた表現である。そのため、「なるはや」はビジネスシーンではくだけた印象を演出したい場合を除き、あまり好んで使われるべきではない、という見方が大勢である。少なくとも、ビジネスシーンでは、上司や取引先など目上の相手や顧客に対して使うべきではない。目下である自分から「なるべく早く」と伝えたい場合は、略さずに「できる限り早くお願いします」とお願いするとよい。
また、「なるはや」は双方の主観起因で期限が曖昧になるため、ビジネス上の事故やトラブルを起こしやすい。上司や目上から「なるはやで」と頼まれた場合は、「いつまでにすれば良いか」、明確な期限を取り決めておくことが、自分の身を守る上でも重要となる。
ちなみに、日本語では同意味の言葉として、
「至急」(しきゅう)
「早急」(さっきゅう)
などがある。
さらに、英語表現では、
「ASAP(as soon as possible)」
「as soon as quickly」
などが挙げられる。
語源は先述のとおり、「なるべく早く」から。ちなみに「なるべく」という言葉が「できる限り」を意味する理由だが、「なるべく」を漢字混じりで書く場合「成る可く」となって「可能な限り」を意味するからである。
このため、「なるはや」は「その時の状況に応じて可能な限り早く」の意味となるが、こちらも先述のとおり、使用する側は「一刻も早く」を期待していることがほとんどである。
当用語はすでに広く認知されており、辞書等にも収録されている。
2022年7月27日、ツイッター上で「くそ暇な会議中に自作おっさんビジネス用語ビンゴをやっているんですが、いまだにリーチが最高でビンゴに至らず」という文章とともに「おっさんビジネス用語」で埋められたビンゴカード画像がバズり、「おっさんビジネス用語」を知らない若者を中心に話題となった。この「おっさんビジネス用語」の中に、「なるはや」も含められていた。
「この修正をなるはやでやってほしいんだけど」
「忙しいところこっち都合で悪いんだけど、こっちの資料をなるはやでやってもらえると助かる」
「このプレゼン資料をなるはやで作ってほしい」
「なるはやでこっちに向かって」
「到着はなるはやで」
「返信なるはやでお願いします」
「日程の決定、なるはやでお願いできるとありがたい」
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