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「ワザップジョルノ」(わざっぷじょるの)とは、嘘情報をつかまされた怒りを、『ジョジョの奇妙な冒険』の第五部の主人公「ジョルノ・ジョバーナ」のような丁寧口調で勢いよくまくしたてる者のこと。
発祥は、ゲーム情報サイト「ワザップ」。
主にゲームの攻略方法を取り扱ったサイトで、会員登録すれば誰でも自由に攻略情報を書き込むことができる。2001年のインターネット黎明期から存在しており、裏技や攻略情報交換の場としてにぎわってきた。
しかしながら、特定のライターが責任をもって記事を書いているサイトではないので、メーカーも把握してないようなバグ技情報が載っているかわりに、真偽不明の情報も掲載される。
そんな中、『ポケットモンスター オメガルビー』の項目で、幻のポケモンをゲットする裏技として偽情報が書き込まれた。その手順はただ目的のポケモンが手に入らないばかりか、セーブデータを消去する内容であったため、だまされてデータを消去してしまうユーザーが多数発生。そのうちのひとりがコメント欄に怒りのコメントを投稿した。
偽情報を書き込んだユーザーを訴える、という内容だったのだが、この口調が人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第五部のジョルノ・ジョバーナっぽい、として5ちゃんねるのなんでも実況Jに「【悲報】ワザップの嘘裏技に騙されたクソガキ、ジョルノ・ジョバーナみたいになってしまう」のタイトルでスレッドが立てられた。
5ちゃんねる民の目に触れるやいなや、ゲームのデータが消えただけにも関わらず裁判にまで持ち込もうとしている無謀さや、口調が終始丁寧語であるにも関わらず「覚悟の準備をしておいて下さい」「刑務所にぶち込まれる楽しみにしておいて下さい」などと妙に勢いがあることが、「確かにジョルノっぽい」として話題になった。
ちょうど、第五部のアニメが放送中だったこともあり、5ちゃんねるのまとめサイトなどで流行。このセリフを使ったパロディ動画や、ネタ動画が多数投稿された。動画は主に、ジョルノの口調を真似して投稿文を読む朗読スタイル。だまされた情報を別の偽情報に差し替えたり、だまされた人間を入れ替えたりなど、投稿者によりさまざまな魔改造が施されている。
「ワザップジョルノ」は「ネット流行語100 2023」(※1)にて81位にランクインしている。
ちなみに、この偽情報を投稿したユーザーが、ワザップジョルノな投稿者から実際に訴訟を起こされた記録はない。どうやら、訴えは届かなかったようだ。
「うわ、何かしらんけどワザップジョルノみたいなメッセきてる」
「丁寧語だけど、めっちゃキレてんね。何やったの」
「カラオケに誘われたけどダルかったから、行けたら行くって返したんだよねー」
「それ行くって書いてるけど、絶対行かないやつ……」
※1
「ネット流行語100 2023」
「ニコニコ大百科」と「ピクシブ百科事典」が主催し、今年ネットで最も流行った単語を表彰する企画。
https://site.nicovideo.jp/nettrend100/2023/
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