numan用語集「忙しい人のための〇〇」

忙しい人のための〇〇(いそがしいひとのための〇〇)

「忙しい人のための〇〇」の意味

「忙しい人のための〇〇」(いそがしいひとのための〇〇)とは、タイパ重視の忙しい人のために作られた動画、または楽曲。
超長編アニメや楽曲などを手っ取り早く把握したい「忙しい人のため」に元ネタを超圧縮した作品群。

「忙しい人のための〇〇」の由来・語源

発祥はニコニコ動画。
2007年に「忙しい人のためのAitsu koso ga Tennis no Oujisam」と題した動画がアップされたことが発端。内容はミュージカル『テニスの王子様』の内容を3分程度にまとめたもの。今で言うところの「切り抜き動画」や「FAST動画」の走りである。ちなみに元動画は現在削除されている。
ここからニコニコ動画内で「忙しい人のための〇〇」動画ムーブメントが発生。様々な圧縮コンテンツが生まれていった。

・忙しい人のための動画
テレビシリーズアニメや長編アニメ、映画などを「忙しい人のために」1~5分程度にまとめた動画。いわゆるFAST動画。公式が新規参入ファンを増やすために、あえて自社で動画を作成する場合もあるが、それ以外のほとんどは違法動画である。
中には、いにしえの講談師のごとく、話のあらすじをまとめて語る動画もある。こちらは一度物語を咀嚼し自分の言葉で説明しているので、感想、論評作品となり、違法性は低下する。といってもだいたい背景に切り抜き動画を使っていたりするので、法に訴えられたら負けそう。

・忙しい人のための楽曲
楽曲のサビの部分を抜き出すなどして、楽曲を短くまとめたもの。単純に一曲の動画を切り張りして短い動画にしたものは、切り抜きであり違法なFAST動画にあたる。ただし、短縮するために曲の特徴的な部分を抜き出し、自分で楽譜を起こして自分で演奏している場合は別の創作物になる。
ニコニコ動画では「だいたいあってるけどすごく短い曲」や、名曲のサビをつなぎ合わせて秀逸な「メドレー楽曲」を作成する職人は少なくない。楽曲イベント用に、新規参入ファンのためのメドレー楽曲が作られることもある。
職人の技術の光る「忙しい人のための編曲」ではあるが、やはり元ネタが存在する以上それらの楽曲は「二次創作」となる。合法となるか違法となるかは、それぞれの動画投稿サイトと楽曲権利管理団体によるだろう。自作する場合にはよくよく規約を確認したい。

また、忙しい人のためのコンテンツが流行した結果「忙しい人の」とつくものは、圧縮もしくは短縮されたものであるという共通認識が生まれた。時短アイデアであることをアピールするため、タイトルに「忙しい人の」とつけたライフハック本も珍しくない。

そして時に短縮意図はなかったにも関わらず、「忙しい人の」とつけられる作品が存在する。それは主にラノベや漫画を原作とした深夜アニメなどだ。原作を詰め込みすぎた結果、話に収集がつかず展開が速足になり、まるで圧縮動画のような仕上がりになった紙芝居アニメである。シリーズ構成は計画的に行っていただきたい。

 

「忙しい人のための〇〇」の活用

「この間始まった、推し漫画のアニメどうだった? 忙しい人のための感想聞かせてよ」
「まあ……本編そのまま見ればいいんじゃないの」
「いやその暇がないから聞いてんだけど」
「アニメがまんま、忙しい人のための解説動画みたいになってるから。シリーズ20巻を1クールにおさめようとするなとあれほど……!」
「Oh……」

タイパ(たいぱ)

#切り抜き(きりぬき)

ゆっくり(ゆっくり)

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