numan編集部
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SNS等で使用される際は、全角文字の「エケチェン」より半角文字の「エケチェン」が使われることが多い。
このエケチェン表現にはSNSならではの思わぬ効能も。
通常、赤ちゃん画像を見てなごみたいなーと思って「赤ちゃん」で検索しても、検索結果に表示されるのはほとんど赤ちゃん以外の情報である。子育て情報、育児の苦労話、子持ち夫婦の笑えない愚痴。時にはとうとうと子育て論を語る記事がずらっと並んでいることも。なごみたいと思って検索したはずなのに、なんで説教されなあかんねん。
これは赤ちゃん、という単語がとくによく使われる一般名詞であり、様々なジャンルで関心を集める事柄だからだろう。ここから本当に自分のもとめる情報をゲットするためには、さらに「かわいい」「なごみ」「猫」などなど様々な単語を駆使して絞り込んでいかなくてはならない。そこまでして頑張っても、別の情報が入り込んでしまい、探している情報に辿り着けないことも多々ある。
しかしエケチェンをキーワードにして投稿された記事は、そのほとんどが「エケチェンな〇〇かわいい!」がテーマ。ずらっとならぶのは大体子供か動物のかわいい画像やほっこりエピソードである。乳幼児にまつわる真剣な話をするときに、わざわざエケチェンなどとふざけた単語を使う者などいないからだ。
ほっこり赤ちゃん記事を探す時だけ友好な手段だが、アクセスしたい情報をニュアンスを含めて検索するには、良いキーワードなのかもしれない。
こちらの単語の発祥は漫画家の望月もちぎさん。ツイッターに愛猫の写真をアップする際には、必ずネチコヤンと表記。エッセイ漫画の人気にあわせてこの表現が広がったと思われる。
基本的に赤ちゃんを言い換えたネットスラングだが、そこから派生して「赤ちゃんのように幼くてかわいらしい〇〇」という意味としても使われる。エケチェンな人、モノ、動物の赤ちゃんなどなど。
大人や動物に対する使用例:
「うちの推しまじエケチェン」
「推しのエケチェンパロ最高。よちよちしている推しを抱っこしたい……」
「カワウソのエケチェン動画とか神かよ」
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