エケチェン(えけちぇん)

「エケチェン」の意味

「エケチェン」(えけちぇん)とは、赤ちゃんのこと。
「akachan」のaの母音を「ekechen」とeに置き換えた表現。

SNS等で使用される際は、全角文字の「エケチェン」より半角文字の「エケチェン」が使われることが多い。

「エケチェン」の由来・語源

どこで誰が使い始めたのか、語源や発祥はさだかではない。2016年ごろのツイッター等SNSログで既に使われているのが確認できるので、そこそこ長く使われている表現ではある。
インターネットで本格的に流行し始めたのは、2018年から。ロックバンド「ポルカドットスティングレイ」がライブツアー中に写真つきで「エケチェン」とコメントしたツイートを繰り返し発信したことから、ファンを中心に広がった。
ツイッターやインスタグラムでこの「エケチェン」タグで検索すると、多数の赤ちゃん画像が発見できる。出てくるのは人間の赤ちゃんだけではない。産まれたてのかわいいわんこやねこちゃんなど、赤ちゃん動物の画像も多く含まれている。

このエケチェン表現にはSNSならではの思わぬ効能も。
通常、赤ちゃん画像を見てなごみたいなーと思って「赤ちゃん」で検索しても、検索結果に表示されるのはほとんど赤ちゃん以外の情報である。子育て情報、育児の苦労話、子持ち夫婦の笑えない愚痴。時にはとうとうと子育て論を語る記事がずらっと並んでいることも。なごみたいと思って検索したはずなのに、なんで説教されなあかんねん。

これは赤ちゃん、という単語がとくによく使われる一般名詞であり、様々なジャンルで関心を集める事柄だからだろう。ここから本当に自分のもとめる情報をゲットするためには、さらに「かわいい」「なごみ」「猫」などなど様々な単語を駆使して絞り込んでいかなくてはならない。そこまでして頑張っても、別の情報が入り込んでしまい、探している情報に辿り着けないことも多々ある。
しかしエケチェンをキーワードにして投稿された記事は、そのほとんどが「エケチェンな〇〇かわいい!」がテーマ。ずらっとならぶのは大体子供か動物のかわいい画像やほっこりエピソードである。乳幼児にまつわる真剣な話をするときに、わざわざエケチェンなどとふざけた単語を使う者などいないからだ。
ほっこり赤ちゃん記事を探す時だけ友好な手段だが、アクセスしたい情報をニュアンスを含めて検索するには、良いキーワードなのかもしれない。

また、エケチェンという元の単語が微妙に連想できるが、絶妙に食い違っている言い換えネットスラングは他にも存在する。特に有名なものとしては、猫を「な子ちゃん」→「ネコチャン」→「ネコチヤン」→「ネチコヤン」と言い換えていったもの。なんとなく文脈で「ネコチャン」だと認識していたのに、よくよく見てみたら文字列が食い違っていて、思わず三度見してしまうこと請け合いの単語である。逆に「何がねちこいんだろう……」と小一時間考えてしまった、という者も。

こちらの単語の発祥は漫画家の望月もちぎさん。ツイッターに愛猫の写真をアップする際には、必ずネチコヤンと表記。エッセイ漫画の人気にあわせてこの表現が広がったと思われる。

「エケチェン」の活用例

人間の赤ちゃんに対する使用例:
「うちのエケチェンまじ天使」
「エケチェンのいる生活最高。睡眠時間少ないけど」

基本的に赤ちゃんを言い換えたネットスラングだが、そこから派生して「赤ちゃんのように幼くてかわいらしい〇〇」という意味としても使われる。エケチェンな人、モノ、動物の赤ちゃんなどなど。

大人や動物に対する使用例:
「うちの推しまじエケチェン」
「推しのエケチェンパロ最高。よちよちしている推しを抱っこしたい……」
「カワウソのエケチェン動画とか神かよ」

numan編集部

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