numan用語集「わかり手」

わかり手(わかりて)

「わかり手」の意味

「わかり手」(わかりて)とは、理解度や共感度の高い人のこと。
他者の説明などを聞いて「わかった」と答えることの多い人のこと。

「わかり手」の由来・語源

語源はそのまま、「わかった」人のこと。
「歌い手」や「書き手」といった、「〇〇する人」という意味のネットスラングとして誕生した。

Twitter(現X)やLINEが普及することで、短文のコメントでコミュニケーションをとることが一般化した。メールとは違った端的なやりとりをする中で、こちらがどれだけコメントを送っても「わかった」「りょ」「うん」など肯定するコメントで相槌をうつばかりで、何ら生産的な返事をしない者が現れるようになった。肯定コメントを送っているのだから、ちゃんとわかっているのかと思いきや、リアル世界の生返事と同じ状態で、全然わかってなかったりすることが多い。こんな、ただただ意味もなく「わかった」としか返事をしない者を指し、揶揄する意味で「お前わかり手かよ」「わかり手すぎる」などと使われるようになった。

さらに発展して、マンガやアニメなどで「わかった」と相槌をうつキャラにも「わかり手」の称号が使われるようになった。名探偵ホームズにワトソンが必要なように、作劇の都合上、説明を聞いて「なるほど、わかった」と答える人物は必要なのだが、あまりに多用すると不自然に感じてしまうのだろう。中には、端的すぎる一言から行間を元の十倍くらいのボリュームで理解したり、長尺の難解解説を一度聞いただけで完璧把握するなど、常人の理解度をはるかに超えた天才的わかり手も存在する。

また、理解の早いわかり手がいる一方、察しの悪いキャラも存在する。そんな人の話を一切理解しようとしない者を「わからない手」と称することも。人気漫画「ドリフターズ」に登場する島津豊久は、理解不能な言語をしゃべる異世界人に対して、わざと理解を示さず「何言ってんのかさっぱりわがらねえ。日本語しゃべれねえなら、死ねよ」とそのまま斬って捨て、究極のわからない手として注目を浴びた。

 

「わかり手」の活用

「明日の待ち合わせ、9時でいい?」
「りょ」
「昼ごはんファミレスにしたいんだけど」
「わかった」
「人混みで見失わないよう、ティラノサウルスの着ぐるみ着てきてほしいんだけど」
「わかった」
「あんたどこのわかり手よ。ちゃんと本文見てから返して」
「えっ……今、クローゼットから着ぐるみ出してたんだけど」
「全部本気やったんかーい」

numan用語集

声優、アニメ、舞台、ゲームまで!オタク女子のための推し活応援メディア

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

オタ腐★幾星霜