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「おててないない」(おててないない)とは、猫が前足を折り曲げ、自身の体の下に収納した状態の猫の代表的な座り方のひとつである。
この座り方は、一般的に「香箱座り」と呼ばれており「おててないない」はあくまでSNSで流行している「香箱座り」を指す用語である。基本的に安心している時にこの座り方をするといわれている(※1)。
「香箱座り」は、猫が足を折りたたんで丸まっている姿が「香箱」に似ていることから、そう名付けられている。国によってさまざまな名称が存在しており、英語圏ではパンのかたまり(catloaf)に例えたり、ミートローフ(meatloaf)に例えたりしている。
では、なぜ「おててないない」と呼ばれるようになったのか。由来は定かではないが、2021年に柴犬スティーブというユーザーがTiktokに投稿した「おててないないのうた」という動画がバズり100万回を超える視聴数を記録している。
動画は一時期トレンド入りしたこともあり、さまざまなユーザーが猫や犬などの「おててないない」している動画にこの「おててないないのうた」を音源として使用している。
「おててないない」自体は代表的な座り方ではあるのだが、子どもの頃はうまくできなかったり、そもそも苦手な場合もある。しかし、どうあってもかわいく見えてしまうのがペットというもの。
例えば、大人になって上手になったというパターンであれば、それまでの変遷や一生懸命練習してできるようになったという部分は愛らしくもあり、努力の結晶でもある。苦手なパターンに多いのが、足がうまくしまえていない、あぐらをかいているように見えるなど。
猫はよく「舌をしまい忘れる(閉じた口からちょっとだけ舌が見えている状況)」ことがあるのだが、これを応用して「片足しまい忘れてる」とすることもできる。後者であれば「あぐら」のように人間のポーズに例えたり、SNSで投稿する場合に「本当にそれでリラックスしているのか?」と少し笑いを誘うような文言を添えたりすることも可能だ。
X(旧Twitter)などでは「おててないない」という一文のみをそえて写真が投稿されることが多い。また、体長が短い猫などの場合などは「いもむしみたい」と例えられていることもある。
・「おててないないしてる猫の画像、永遠に見てられる」
・「うちの子、おててないないが神過ぎるから見て」
・「子どものころはおててないないがうまくできなくってさ~」
「ほんとだ足出てる」
「でも、大人になっていくにつれてうまくなっていってさ、ほらこれ見て。昨日の写真」
「お~きれいに収納できてる」
「だよね?うちの子ヤバくない?天才じゃない?」
「えらすぎる」
・「昨日、うちの子が頑張っておててないないしてたんだけど、どうみても腕組んでるようにしか見えなくて爆笑してる」
※1
ねこのきもち WEB MAGAZINE
https://cat.benesse.ne.jp/withcat/content/?id=155891
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