異議あり！（いぎあり！）

裁判中に弁護士や検事が異議を唱え、自分の発言権を求める際に使われる言葉。

裁判アドベンチャーゲーム『逆転裁判』にて、尋問中の証人の発言に対して証拠品をたたきつけ、証言の矛盾を指摘する際に使われる。

この「異議あり！」を叫ぶことが、ゲームプレイの基本である。絶体絶命のピンチを覆し、まさに大逆転を開始する合図となるため、腹の底からの「異議あり！」はプレイヤーにスカッとする快感を与えてくれる。

キャラクターたちもこの「異議あり！」には思い入れがあり、主人公の成歩堂龍一は記憶喪失の状態でも腹の底から大声で、指までつきつけて「異議あり！」を叫ぶほど。

通常、異議ありコマンドの実行にはXボタンが使用されるが、ニンテンドーDS以降はマイクに向かって「異議あり」と囁く音声入力コマンドが実装されるようになった。だが屋外で音声入力コマンドを使用するのは少々恥ずかしい。

ただし、現実の裁判では大声で指さして「異議あり！」と叫ぶことは相手を威圧する行為だとして、やってはいけないと指導されている。また、指摘対象も証人の証言の矛盾ではない。もっぱら誘導尋問や論点のすり替えをする相手弁護士や検事に対してルール違反を指摘するために使われる。