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「入村」(にゅうそん)の一般的な意味は、村の区域内に入ること。また「いりむら」と読む地名も存在する。映画・アニメ・オタク界隈での狭義の表現として、2023年に公開された映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』を鑑賞すること。既に映画を鑑賞した経験があることを「入村済み」と呼ぶ。
本作と東映太秦映画村のコラボにおいて、グッズ付き「入村券」が発売され話題となった。
映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』が「哭倉村(なぐらむら)」という架空の村を舞台にすることから、映画を観ることを「哭倉村に行く(=入る)」と表現するようになった。
「私も入村済みです」
「友達に誘われたから入村してくる!」
「ゲ謎にハマりすぎて、もう10回は入村した」
「布教するために何回も違う人を連れて入村してる」
「今日の入村はトークショーつきでした」
「もしよかったら私と一緒に入村しませんか?」
「円盤発売が決定して嬉しい!これで自宅からも入村できるね!」
▼関係者にも「入村」表現が届く
『ゲゲゲの鬼太郎』の原作者・水木しげる氏の長女であり、水木プロダクションの代表取締役でもある原口尚子氏はこの表現を知り、自身のSNSに「“入村”っていうんですね!なんかピッタリの言い方で嬉しいです!何回入村しても新たな発見があるよね」と投稿している(※1)。
▼出演声優も「入村」表現を使用
本作のダブル主人公のひとり・水木役の木内秀信氏は、累計動員数116万人達成時に「自分自身、観るたびに新しい発見や考えさせられる場面があり、何度も入村を繰り返しています」とコメントしている。
▼他にもある「鑑賞」の表現
近年はSNSの流行も影響し、作品独自の「鑑賞」に代わる表現がたびたび流行している。
(一例)
搭乗:『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ』
乗車:『鬼滅の刃』無限列車編
執行:劇場版『名探偵コナン ゼロの執行人』
被弾:劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』
参列:劇場版『ハロウィンの花嫁』
▼多数の入村者が生まれた話題作
映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』は、第47回日本アカデミー賞・優秀アニメーション作品賞を受賞している。水木しげる生誕100周年記念事業のひとつとして始動した企画であったものの、関係者らの想定を超える大ヒットを記録。
2024年2月の時点で、興行収入は25億を超えている。描き下ろし入場特典の充実や口コミの影響などでロングヒットとなり、鳥取県境港市の「水木しげるロード」や、東京都調布市の「鬼太郎茶屋」など、作者や作品ゆかりの地を訪れる観光客も増加した。
※1
原口(水木)なおこ氏のX
https://twitter.com/mizuki_naoko_/status/1727868036001177701
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