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「インプレゾンビ」(いんぷれぞんび)とは、SNS、特にX(旧ツイッター)において、投稿のインプレッション数(閲覧回数)を増やすために迷惑な行為を繰り返すアカウントのことを指す。
この言葉は、人気の投稿に便乗して意味のないリプライをつけたり、トレンドワードを乱用して無関係な画像や動画を投稿する行為が、まるでゾンビのように無差別に群がる姿に似ていることから、「インプレゾンビ」と名付けられた。
「インプレゾンビ」という言葉は、2023年8月にXが開始した広告収益プログラムが発端となっている。このプログラムでは、インプレッション数に応じて広告収益が還元される仕組みが導入されたため、ユーザーたちはインプレッション数を稼ぐために様々な手段を講じ始めた。その中でも、とくに悪質な方法でインプレッション数を稼ごうとするアカウントが増え、彼らの行動がまるでゾンビのようであることから「インプレゾンビ」と呼ばれるようになった。
この現象は緊急事態やトレンドとなる話題において顕著に見られる。
例えば、地震や事故といった緊急時には、偽の救助要請や虚偽の情報を投稿し、多くの人々の注目を集めることがある。また、有名人の死亡などのフェイクニュースを広め、注目を集める手口も見受けられる。
具体的には、2024年1月の能登半島地震では、救助を求める偽情報が拡散され、3月には英国チャールズ国王の死亡という虚偽ニュースが飛び交うなど、重大な問題を引き起こした。このような状況により、Xの信頼性と健全性が著しく低下し、ユーザー離れが加速している。これを受けて、対策の強化とともにファクトチェック(事実確認)教育の必要性が高まっている。
ちなみに、インプレゾンビの見分け方は、次のようなものがある。
▼不自然な投稿
同じ単語を繰り返す、意味の通らない投稿を行っているアカウントは、インプレゾンビである可能性が高い。また、短期間に大量の投稿を繰り返すアカウントも疑わしい。
▼無関係な内容
人気の投稿に対して無関係なリプライや画像を投稿している場合、そのアカウントはインプレゾンビである可能性がある。
インプレゾンビへの対処法は、次のようなものがある。
▼ミュートやブロック
インプレゾンビアカウントをミュートやブロックすることが有効である。ただし、ゾンビのように次々と新しいアカウントが現れるため、根本的な対策にはならないことも多い。
例文:
「またインプレゾンビがトレンドに便乗して意味のないリプライをつけているな」
「この投稿、完全にインプレゾンビの仕業だよ。無関係な内容ばかりだ」
会話例:
A「昨日の地震のツイートに、すごく変なリプライがついてたんだよね」
B「それ、インプレゾンビかもね」
C「最近X始めたんだけど、フォロワーが増えなくて困ってるんだよね。どうやったら増えるの?」
D「ああ、それならインプレゾンビを活用すればいいよ!」
C「インプレゾンビ? それ何?」
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