numan用語集
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「リリック」(りりっく)とは、歌詞のこと。
主にヒップホップ用語だが、その他の音楽ジャンルでも同様の使い方をすることがある。
「リリックを書く」「リリックを紡ぐ」「リリックを刻む」などの言い回しがある。
優れたリリックを書くラッパーを「リリシスト」と呼ぶ。
歌詞が表示されたミュージックビデオを「リリックビデオ」と呼ぶ。
英語の「lyric」(=抒情詩、叙情詩)に由来する。
作者の心をうたった詩のことで、古代ギリシャで発祥。歴史上の出来事や人物をうたった「叙事詩」と対比されるスタイルだった。
当時はリラ(竪琴)の音色に乗せて自らの心をうたっていた。
「新曲のリリックに感動した!」
「あのラッパーのリリックは、どれもすごく印象に残るよ」
「リリックと楽曲の相性が抜群だね」
「伝説のラッパーのリリックを引用してて、ラップ偏差値が高いなって思った」
「リリース前の楽曲だから、ひとまずリリックを耳コピで書き出してみた」
「ライブでリリックが飛んじゃって、すごく悔しかった」
「映画とタイアップした曲だから、リリックの物語性が強い」
「好きな絵師がリリックビデオのイラストを担当していて鳥肌立った」
「◯◯さんは歴史に名が残るリリシストです」
▼リリックのテーマになりやすいもの
ヒップホップでは、セルフボースト、ドラッグ、パーティ、ギャング関連、恋愛関連などがリリックのテーマになりやすい。
▼ヒップホップのジャンルはリリックで変わる?
ヒップホップには多様なサブジャンルがあり、リリックによって分類される場合もある。リリックがギャング要素を含む場合は「ギャングスタ・ラップ」、政治や社会的な要素を含む場合は「コンシャス・ヒップホップ」、ダークで残虐な要素を含む場合は「ホラーコア」などとなる。
▼リリックの「引用」「サンプリング」「アレンジ」は当たり前
ヒップホップにおいて、過去に発表された楽曲のリリックを引用、サンプリング、アレンジして用いるのは定番の手法。
既存のままカバーするのではなく、自分なりに手を入れて、新しい作品として再構築するスキルが求められる。元ネタのラッパーやリリックへのリスペクトが欠かせないため、仕上がり次第では凄まじい喝采を浴びることになる。
▼ポエムとの違い
「ポエム」と「リリック」は、しばしば混同されやすい。
「ポエム(=poem)」は「詩」全体のことを指すため、分類上「リリック」はポエムの一種だと言える。
▼ライムとの違い
「ライム(=rhyme)」は「韻を踏むこと」を指すヒップホップ用語のひとつ。
そのためリリックの中に「ライム」が含まれていることになる。
▼リリックではないものも「リリックみたい」
アニメやゲームのセリフ等で、歌詞ではない通常のセリフだが、まるで歌詞のような言葉選びになったものを「まるでリリックのようだ」と表現することがある。主にインターネット上でやり取りされる、オタク構文のひとつ。
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