アニメシリーズが10周年を迎え、東京スカイツリーとのコラボやアニメ10周年記念展など数々のイベントが盛りだくさんの
『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ。
この荒木飛呂彦先生の名作『ジョジョの奇妙な冒険』は、シリーズごとに主人公が変わっていきます。それぞれ性格も立場もバラバラの歴代主人公たちですが、悪を許さず戦う「黄金の精神」を持っている点は共通していました。
今回はアニメ化されている6部までで、彼らが主人公として覚醒した瞬間に放った名言を振り返ります。
『ジョジョの奇妙な冒険 The Animation』10周年記念サイトより
第1部:「君がッ 泣くまで 殴るのをやめないッ!」
記念すべき第1部の主人公ジョナサン・ジョースターは、幼いころは突如家にやってきたディオにはやられっぱなしになるなど、まだまだ頼りない存在でした。そんな彼は、ディオにボクシングでボコボコにされ、さらに愛するエリナの唇まで奪われ、ついにディオに勝たなければならないと意地を見せます。
タイマンでディオと喧嘩したジョナサンは、ディオのテクニックに翻弄されますが、根性で蹴りを入れてきた足をつかんでから渾身の頭突きを食らわせるのです。そして、怯んだディオをジョナサンは殴り続けます。
「君がッ 泣くまで 殴るのをやめないッ!」
『ジョジョの奇妙な冒険 1st Season コンプリート DVD-BOX』
via 『ジョジョの奇妙な冒険 1st Season コンプリート DVD-BOX』
この名言に代表される少年時代のディオとの喧嘩は、ジョナサンにとって自分を守るため以上に、エリナの名誉のための戦いでした。他人のために戦ってこそ本領を発揮するジョースター家の気高い精神が最初に発揮された、記念すべきバトルです。
第2部:「おめーの心確かに受けとった!! だがな ヤツらに対しては とことん鬼になってやるぜ!」
素直で熱い男・ジョナサンと違い、
ジョセフ・ジョースターは正義の心は持ちつつも、お調子者で策士、飄々とした男でした。随所でその熱い一面を見せてはいましたが、その激情を本当の意味でむき出しにしたセリフは、苦楽を共にした仲間、
シーザー・アントニオ・ツェペリの死を見た時に涙を流しながら放ったこの言葉ではないでしょうか。
「おめーの心確かに受けとった!! だがな ヤツらに対しては とことん鬼になってやるぜ!」
CD『 BLOODY STREAM (「ジョジョの奇妙な冒険」オープニングテーマ2)』
via CD「BLOODY STREAM」 (『ジョジョの奇妙な冒険 戦闘潮流』オープニングテーマ2)』
命をとして柱の男・ワムウから解毒剤のピアスをもぎ取り、ジョセフに託したシーザーの思いを受け取って、改めて戦いを決意した熱いセリフです。その後、初めてみせる号泣含め、ジョセフが真に主人公として目覚めた場面だったと思います。
第3部:「悪とは てめー自身のためだけに 弱者を利用しふみつけるやつのことだ!」
初めて“スタンド”が登場した3部の主人公・
空条承太郎は、宿敵DIOからの最初の刺客・花京院典明と対決した際、戦いの最中に花京院が無関係な保健室の女医を
人質に取る行為したことで、激しい怒りを見せます。
彼は自身が普段不良のレッテルを張られていることを語り、そして「こんな俺にもはき気のする『悪』はわかる」と語るのです。それは「てめー自身のためだけに弱者を利用しふみつけるやつ」のこと。
CD『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース O.S.T』
via CD『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース O.S.T』
そして、悪を許さない承太郎は、司法では裁けない悪のスタンド使いたちを「おれが裁く!」と決意、不利な状況から圧巻の巻き返しを見せるのでした。クールながらも熱い正義の心と、“俺様キャラ”としての特性も持つ承太郎の魅力が光る名ゼリフです。
第4部:「おれがこの町とおふくろを守りますよ」「どんなことが起ころうと…」
ジョセフの隠し子で、杜王町に住む高校生・東方仗助は、町に戻ってきた凶悪犯・片桐安十郎(アンジェロ)に警察官の祖父・良平を殺されてしまいます。何でも元通りにできるスタンド“クレイジー・ダイヤモンド”でも死んだ者を蘇らせることはできないと知った仗助。
CD「Crazy Noisy Bizarre Town」( 『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』オープニングテーマ)
via CD「Crazy Noisy Bizarre Town」( 『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』オープニングテーマ)
彼は悲しみに暮れながらも、最後まで警官として町を守ろうとした祖父の遺志を継ぎ、承太郎に「おれがこの町とおふくろを守りますよ この人の代わりに…… どんなことが起ころうと…」と誓ってみせるのでした。このセリフはアンジェロだけでなく、その後の音石明や吉良吉影との戦いにもつながっていきます。
第5部:「人というのは成功や勝利よりも『失敗』から学ぶことが多い」
人格的には歴代主人公のなかでも初期から完成されていたDIOの息子
ジョルノ・ジョバァーナは、生命を生み出し操る「ゴールド・エクスペリエンス」の能力が途中でさらに進化します。
それは「体の部品」を作り出す、つまり治癒、修復能力です。相手の体をブロック状に分解する強敵スタンド“ベイビィ・フェイス”との戦いで一度負けたはずのジョルノでしたが、敵の体を部品にする発想に学び、自分の欠損部位を作り出して再度戦います。
CD『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 O.S.T Vol.1』
via CD『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 O.S.T Vol.1』
「人というのは成功や勝利よりも『失敗』から学ぶことが多い」
激戦のなかで冷静に自身の成長を分析、敵に対して「君のおかげで成長できた」というジョルノらしい名ゼリフです。ここで治癒能力が目覚めていなければ、その後の勝利はあり得なかったので、重要な場面と言えるでしょう。
第6部:「もちろんあたしは星を見るわ…父に会うまで……」
初の女性主人公にして、第一話から刑務所に送られ懲役15年の刑を科され、最初は泣き叫んでいた空条徐倫。
しかし、黒幕プッチ神父の思惑を食い止めるため、そして死にかけている父・承太郎を救うための戦いでどんどん成長し、歴代主人公のなかでも一番きつい状況のなかを切り抜けていきます。
CD『STONE OCEAN』ichigo from 岸田教団&THE明星ロケッツ
via CD『STONE OCEAN』ichigo from 岸田教団&THE明星ロケッツ
そして、父を助けるためにわざと入った懲罰房での、看守ヴィヴィアーノ・ウェストウッドとの戦いのなかで、徐倫は敵のスタンド“プラネット・ウェイブス”の能力により隕石で体を文字通り“削られる”大ダメージを負ってしまうのです。しかし、彼女は驚異的な精神力で戦い続け、消耗戦にケリをつけます。
「『ひとりの囚人は壁を見ていた』『もうひとりの囚人は鉄格子からのぞく星を見ていた』
あたしはどっちだ? もちろんあたしは星を見るわ…父に会うまで……星の光をみていたい。」
この一言はとにかく「諦めない」「折れない」人物である徐倫の断固たる覚悟が決まった瞬間の名ゼリフとして有名です。
シリーズが変わってもそれぞれに引き継がれる“黄金の精神”。どんな逆境に立たされても決して諦めず立ち向かう彼らの言葉は、現代を生きる私たちにとっても励みになるものばかり。もし気持ちが折れそうになった時は、思い返してみてはいかがでしょうか。
(執筆:今泉)
「ジョジョの奇妙な冒険 The Animation」10周年記念プロジェクトPV
■ジョジョ6部『ストーンオーシャン』は問題作?異色の主人公・空条徐倫の魅力
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『 JOJOTREE ジョジョの奇妙な冒険 in TOKYO SKYTREE(R)』概要
キービジュアル (C)A&LS,JOJO TAP (C)TS
via キービジュアル (C)A&LS,JOJO TAP (C)TS
■期間 2022年5月10日(火)~8月9日(火)
■場所 東京スカイツリー天望デッキ、 天望回廊
※展望台への入場でご覧いただけます。
■場所
東京スカイツリー天望デッキ、 天望回廊
※展望台への入場でご覧いただけます。
■内容
1 天望回廊での展示・装飾
2 天望回廊 特設ショップでの限定オリジナルグッズ販売
3 天望回廊 フロア445での限定オリジナルフォトサービス販売
4 天望デッキ フロア340「SKYTREE CAFE」での限定オリジナルカフェメニュー販売
5 天望デッキ フロア350「SKYTREE ROUND THEATER(R) 」での特別映像の上映
6 天望デッキ フロア350での限定コスチュームを着たソラカラちゃんのお出迎え
7 特別ライティング点灯
※内容は変更となる可能性があります。
■「ジョジョの奇妙の冒険」について
原作漫画連載開始25周年を迎えた2012年に、 初のテレビアニメーションとして「ジョジョの奇妙な冒険」(原作第1部・原作第2部)を放送。 シーン特色・カット特色など漫画の書き文字を文字エフェクトとして演出に取り入れるなど原作の魅力を損なうことなくアニメーション化。 ファンから高い支持を得る。
その後、 2014年に「スターダストクルセイダース」(原作第3部)、 2016年に「ダイヤモンドは砕けない」(原作第4部)、 2018年には「黄金の風」(原作第5部)とテレビ放送。 2021年にはシリーズ最新作「ストーンオーシャン」(原作第6部)の全世界配信がスタート。 2022年にアニメシリーズ10周年を迎える。