【海外の反応】アニメ『チェンソーマン』米津玄師のOPに「喉をぶった斬っているようだ」と衝撃。物語面でのレビューは…

藤本タツキ原作による大ヒット漫画『チェンソーマン』が、ついに待望のアニメ化！今秋の新作として放送がスタートし、すでに日本中で大旋風を巻き起こしている印象です。

まだ放送が始まったばかりではある中、海外の熱心なアニメファンたちからも絶賛の声が続々と寄せられています。本稿では、テレビアニメ『チェンソーマン』を視聴した海外勢の反応を紹介します。

『チェンソーマン』は、父の借金を返そうとデビルハンターとしてヤクザの元で働くデンジを主人公に展開されます。
彼が「チェンソーの悪魔」であるポチタの命をその身に宿したことにより、公安に目を留められたことで生活が一変していく様を描きだしています。

今回のアニメ版において、まず最初に視聴者の目を引いたのは、やはりオープニングでしょう。原作の藤本先生が影響を受けたであろう数々の名作映画へオマージュがささげられた映像は、日本のSNSでも大きな話題となりました。

ここではどんな映画が取り上げられているかというと、冒頭のスーツ姿のデンジたちが闊歩している場面は『レザボア・ドッグス』、岸辺が銃を構える場面は『パルプ・フィクション』と、鬼才クエンティン・タランティーノ作品からの影響を強く感じさせるものが多数。

そのほか、『悪魔のいけにえ』、『ノーカントリー』、『ビッグ・リボウスキ』、『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』といった名作からＢ級映画まで幅広く網羅している部分は、さすがの藤本タツキ作品と言わざるを得ない作品群となっています。

こういった洋画からの影響が色濃いオープニングということで、海外のファンからは軒並み好評が寄せられているようです。

しかしながら、決して映像ばかりに注目が集まっているわけではなく、米津玄師さんが歌う主題歌「KICK BACK」に対しても絶賛の嵐！

YouTubeでアニメ作品のリアクション動画を投稿している「Nicholas Light TV」は、「これからチェンソーでぶった斬る時間だぜ！」と興奮を抑えられない様子で、「彼の歌声は唯一無二だ。少しガラガラした感じがチェンソーを表しているかのよう。小さいチェンソーが喉をぶった斬っているようだ」と斬新な表現で米津玄師を称えています。

すでに彼の中で今回の楽曲はプレイリスト入りが決定のようで、「頭からリズムが離れない」ともコメントしています。

加えて、やはり神がかったMAPPAの作画に対しても評価が高く、同じくリアクション動画配信者であるケニア出身のマイケル・アンジェロさんは、「ヨー…ヤベー！ヤベー！」ともはや絵に描いたような開いた口が塞がらないといった様子で視聴する姿が映し出されていました。

超絶クオリティで表現された『チェンソーマン』オープニングの美しさは、彼らのように万国共通でその凄さが伝わるもののようです。

続いて肝心の本編に関しては、作画のクオリティはもちろんのこと、そのストーリーを高く評価する声も少なくありません。

第1話を視聴した際のレビューを掲載するnprというサイトでは、「運が悪く、悲惨な状況で暮らし、父親の借金を返し続ける十代の主人公に対して応援せずにはいられない」と主人公デンジのキャラクター描写を評価。
原作者の藤本タツキ先生に対しても「説得力のあるストーリーテリング」と評しています。

チェンソーマンが満を持して登場するクライマックスの場面は「重金属の音とチェンソーの刃のきしむ音、悪魔の内臓と手足が飛び散る描写…バイオレンスな戦闘シーンを丁寧に描き、その他の繊細な映画のようなクオリティを誇った場面との対比が非常に印象深い」と、やはり作画のクオリティも評価しています。

「万人受けする作品ではないかもしれないがバイオレンス描写の強い作品が好きなら、ストーリーが何処へ行きつくのか観てみたい気持ちにさせるだろう」と締めくくっています。

また映画などのレビューを数多く掲載する海外版IGNは「まさに待ち望んでいた形！MAPPAの歴史の中で最もクールで血生臭いシーンが提供される」という文言から始まり、「ポチタが可愛らしいキャラクターであることを除けば、本作は非常にダークで暗めの作品。それが魅力の一つにもなっており、少年アニメをシニカルにひねっている」と持論を展開。「落ち着いた配色の灰色の世界へと誘う」と本作を表現しています。

そしてやはりクライマックスにおけるサウンドの使い方が秀逸だと評しており、「チェーンの回転する耳をつんざくような音」が素晴らしいと評しており、前述のnprのレビュー同様、海外ファンには迫力の戦闘シーンにおける音の使い方に衝撃を受けたという意見が強いようです。

最後にIGNは「危険な戦闘シーン、信じられないほどダークな物語、幻想的なユーモア、そして近年もっとも魅力的な主人公…あらゆる魅力的な要素を提供してくれる」とレビューを締めくくっています。

製作がアナウンスされた時点からとんでもないほどの期待感をファンに抱かせていた『チェンソーマン』。
日本のファンと同じように衝撃を受けた海外ファンは非常に多い印象です。

とりわけ作画やストーリーを評価する声が多い中で、音楽や効果音の使い方に新鮮さを憶えたという意見が多い部分は目から鱗でした。やはり面白いアニメというのは、万国共通のようです。

(執筆：zash）

TV アニメ『チェンソーマン』作品概要

【イントロダクション】
『チェンソーの悪魔』ポチタと共にデビルハンターとして暮らす少年デンジ。
親が遺した借金返済のため、貧乏な生活を送る中、
裏切りに遭い殺されてしまう。薄れる意識の中、デンジはポチタと契約し、
悪魔の心臓 を持つもの 『 チェンソーマン 』として蘇る ── 。

【放送情報】
2022年10月 11日（火）24:00よりテレビ東京系６局ネットにて放送開始
（テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、ＴＶＱ九州放送）

2022年10月21日（金）25:15より長崎放送にて放送開始
2022年10月21日（金）26:15より新潟放送にて放送開始
2022年10月27日（木）25:28よりテレビユー福島にて放送開始
2022年10月28日（金）25:55よりテレビユー山形にて放送開始
2022年11月3日（木）26:00より鹿児島テレビにて放送開始
2022年10月12日（水）21:30よりAT-Xにて放送開始
2022年10月29日（土）21:00よりアニマックスにて放送開始
※放送日時は変更の可能性がございます

【配信情報】
2022年10月11日（火）25:00よりPrime Videoにて最速配信
2022年10月12日（水）25:00より各プラットフォームにて見逃し配信
※配信情報の詳細は公式サイトをご覧ください。

【スタッフ】
原作：藤本タツキ（集英社「少年ジャンプ＋」連載）
監督：中山 竜
脚本：瀬古浩司
キャラクターデザイン：杉山和隆
アクションディレクター：吉原達矢
チーフ演出：中園真登
悪魔デザイン：押山清高
美術監督：竹田悠介
色彩設計：中野尚美
撮影監修：宮原洋平
音楽：牛尾憲輔
オープニング・テーマ：米津玄師「KICK BACK」
挿入歌：マキシマム ザ ホルモン「刃渡り2億センチ」
エンディング・テーマ：
ano「ちゅ、多様性。」
Eve「ファイトソング」
Aimer「Deep down」
Kanaria「大脳的なランデブー」
syudou「インザバックルーム」
女王蜂「バイオレンス」
ずっと真夜中でいいのに。「残機」
TK from 凛として時雨「first death」
TOOBOE「錠剤」
Vaundy「CHAINSAW BLOOD」
PEOPLE 1「DOGLAND」
マキシマム ザ ホルモン「刃渡り2億センチ」
アニメーションプロデューサー：瀬下恵介
制作：MAPPA

【キャスト】
デンジ：戸谷菊之介
ポチタ：井澤詩織
マキマ：楠木ともり
早川アキ：坂田将吾
パワー：ファイルーズあい
姫野：伊瀬茉莉也
東山コベニ：高橋花林
荒井ヒロカズ：八代 拓
岸辺：津田健次郎

【WEB】
公式サイト：https://chainsawman.dog/
公式Twitter：@CHAINSAWMAN_PR（https://twitter.com/CHAINSAWMAN_PR ）

©藤本タツキ／集英社・ＭＡＰＰＡ

【原作情報】
第二部「少年ジャンプ＋」にて連載中！　コミックス1～11巻発売中！ 待望の最新刊・12巻は10月4日発売！