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伏線だらけ!?『ONE PIECE』の名曲「ビンクスの酒」の謎。ラフテルへの旅やDの一族、空白の100年にまつわる歌詞が…

週刊少年ジャンプにて連載中の『ONE PIECE』。その作中で生まれた名曲「ビンクスの酒」を先日TVアニメ内でロジャー海賊団が歌い注目を集めました。

航海や宴を盛り上げる楽しげな「ビンクスの酒」ですが、実はこの曲の歌詞には「ラフテル」や「ある巨大な王国」の存在など、ONE PIECE』のストーリーに大きく関わる重要なメッセージが込められているらしいのです……!

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via CD『 ONE PIECE キャラソンBEST "FESTIVAL"』

「笑い話」「輪を描く鳥」……歌詞に散りばめられたキーワードとは

一見楽しげな「ビンクスの酒」ですが、その歌詞を読み解いていくと『ONE PIECE』にまつわる様々な事象が浮かび上がってきます。

まず、注目したいのが歌詞を締めくくる「笑い話」という言葉。

主人公であるルフィはもちろん、幾多の海賊たちがしのぎを削り目指すワンピースがあるとされているのは「ラフテル」という島ですが、この名前は最後の島へ到達したロジャーがまるで笑い話だということで英語の“Laugh tale”から名付けたもの。

つまり、最後の歌詞「笑い話」は最後の島「ラフテル」とリンクしているのです。

さらに歌詞の中では「つむぎの里」が出港地点となっているようですが、“つむぎ”は絹織物の意味を持つことから、この里は着物が民族衣装であるワノ国と仮定できます。

ワノ国といえば光月家ですが、ここで気になるのが「空にゃ輪を描く鳥の唄」というフレーズ。

光月家の家紋は、まさに空に輪を描く鳥の紋様光月おでんは、ポーネグリフを読むことができ、ロジャーとラフテルへ辿り着いた仲間の一人でもあります。また、ポーネグリフを生み出したのはかつての光月家であるということも判明しており、ワンピースの正体や古代兵器、空白の100年など『ONE PIECE』最大の謎に密接に関わっていると思われる一族。

加えて「千里の空」=空島、「海割ってく」=エニエスロビーなど、歌詞の節々にルフィやロジャーが通ってきた航路を連想させる表現が登場します。

「ラフテル」へポーネグリフを届ける旅を歌っている?作ったのはあの人物か

そして「ビンクスの酒」の始まりのフレーズは「ビンクスの酒を届けにゆくよ」。

これまで飛び出してきたワードから整理すると、光月家が作ったポーネグリフを、ラフテルへ届けることを表した歌と捉えることができそう。つまり、ワノ国から出港して世界を回り、ロジャーたちより先にラフテルへと到達した者がいた、と考えられるのではないでしょうか。

しかし、ラフテルへ到達できたのは800年の歴史の中でロジャー海賊団だけ。ということは、この歌が最初に歌われたのは空白の100年の間のことという可能性も出てきます。

“ポーネグリフ”“空白の100年”といえばジョイボーイ。空白の100年に実在した彼は魚人島の人魚との約束を果たせなかったことを謝罪するポーネグリフを後世に残しており、魚人島にはジョイボーイに代わって約束を果たしに来る者がいつか現れると言い伝えられてるそう。

ロジャーは自らの死をもって海賊たちがラフテルを目指すことをけしかけたように、ジョイボーイが「ビンクスの酒」を作り、自分の代わりとなる者をラフテルへ導こうとした可能性も考えられます。

また、ロジャー海賊団がポーネグリフを全て揃え、最後の航海の間じゅうこの曲を歌っていたことからも、やはりラフテルへの旅を強く意識した歌であることは間違いなさそう。

“ある巨大な王国の名”こそ「ビンクス」?

「ビンクスの酒」はポーネグリフをラフテルへ届けることを描いた歌だとしましたが、そのポーネグリフを読み解いていくことで空白の100年に存在し栄えた“ある巨大な王国”の存在が浮かび上がると生前のクローバー博士は語っていました。

真実を口にしようとしたことでクローバー博士は政府に射殺されてしまったため、王国の名はいまだ不明ですが、“ある巨大な王国”の名こそが「ビンクス」だという見方もあるよう。

また、先ほどジョイボーイが「ビンクスの酒」を作った可能性について言及しましたが、曲の通りポーネグリフを集め最後にラフテルに辿り着けば、ロジャーのように空白の100年をはじめとする世界の全てを知ることができる。そこにはもちろん、“ある巨大な王国”についての情報もあるはず。

空白の100年に起きた出来事は政府にとって不都合なものであり、徹底的に伏せられています。“ある巨大な王国”もそうして消されてしまった歴史の一つ。だから、政府に気付かれないようにメッセージを「ビンクスの酒」の歌詞に秘め、全てが明らかとなるラフテルへ促し真実を知ってもらおうとした。そう考えると、意味深な歌詞の内容にも納得です。

空白の100年が解き明かされるラフテルへの旅を促す「ビンクスの酒」が“ある巨大な王国”の名前から来ているとしたら…ぞくっとしますよね。

“Dの一族”との関わりも?

さらに、「ビンクスの酒」には気になる歌詞が他にも。“Dの一族”とも関わりがあるようなのです。

指摘されているのは終盤の「手を振る影にもう会えないよ」「何をくよくよ明日も月夜」というフレーズ。哀愁漂う表現に加えて、“月”のワードが。これらは、元々月の住民であったのではと噂される“Dの一族”が故郷の月を想っている歌詞なのではと囁かれているのです。

“Dの一族”も、空白の100年を語るには欠かせない一族です。ますます「ビンクスの酒」深い意味を持つ歌である可能性が高まってきました。

歌詞の随所から重要なメッセージ性が伺える伏線の宝庫といっても過言ではない一曲、みなさんはどう考えますか?

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numan編集部

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