アニメ『ぼっち・ざ・ろっく』のリアルを現役バンドマンが語る「高確率で“廣井きくり”は存在します」

作中でも描写のあったチケットノルマも、今回ぼっちは無事達成しましたが、当然ライブに出るたびに発生します。ちなみに私が活発にバンド活動をしていた時は月4~5回、ほぼ毎週ライブに出演し、チケットノルマを課せられたこともありました。

CD『青春コンプレックス』結束バンド

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さらに度々描写されたバンド練習の時も、スタジオ利用にはお金がかかります。利用料は1人1時間500~1000円が相場ですね。そしてライブハウスへの交通費も原則自費。私の場合は地方でバンド活動をしていたため、県外遠征となると金額もかなりの額になりました…。

2時間のスタジオ練習を週1~2回。ライブは月数回、出る度にチケットノルマ約1万円。交通費として電車代や、遠方の場合はガソリン代、高速代、宿泊代の出費。またライブ後の打ち上げも参加の場合は基本的に自腹ですし、プラス音源やMVの制作費を考えると…あとはわかりますね?

これらの金額を考えると、バンドマンが常に金欠な理由も頷いて頂けることでしょう。

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さらにベースのリョウのように、バンドマンの中には一部機材コレクター的な気質の人も。

楽器本体をたくさん買う人は少数かもしれませんが、ギターやベースの足元機材・エフェクター(1個数千円~中には数万円の物も!)を大量に収集する知人には、私も何人か覚えがあります。

これだけお金がかかる一方で、ライブ出演は週末が多いため、土日夜の出勤が多いバイトは厳しい…という制約もバンドマンあるあるでしょうか。

そのためバイトのシフトとライブ予定の板挟みになりつつ日々活動する人も多いのが、リアルなバンドマンの一面でもあることでしょう。

【3】高確率で“廣井きくり”のような人は存在する

最後にご紹介するポイントは、作中随一の個性派・ベーシストの廣井きくりについて。
非常にインパクトの強いキャラですが、彼女のような人は実際、少数派ですが確かにバンドマンの中には存在するんです…(笑)

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曽我美なつめ

音楽、二次元コンテンツ(アニメ/マンガ)を中心にカルチャーを愛するフリーライター。コロナ禍を経て10年ぶりにオタク・同人沼に出戻りました。全部宇髄天元のせいです。

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