numan編集部
声優、アニメ、舞台、ゲームまで!オタク女子のための推し活応援メディア
あまりにクオリティの高い“作中劇”としての特撮シーンも圧巻ながら、主人公の仲村叶のガチオタっぷりに「お前は俺か」と共感した方も多いのでは。
特撮オタクの仲村叶(小芝風花さん)は、商社に勤めるOL。彼女は、周囲に特オタであることを隠しながら生きています。このドラマでは、隠れオタであるがゆえに生まれる葛藤や、心の声(そしてときどきそれがモロに声や仕草に出てしまう様子)が描かれるのですが……これがもう、全オタク女子の胸に響きまくる“あるある”に満ちているのです。
『トクサツガガ』第二話の放送日。そこでおさらいも兼ねて、第一話で飛び出した”全力で同意せざるを得ない名言の数々”をご紹介したいと思います!
INDEX
「特撮を見たらいいんだよ……! 大事なことはすべて特撮が教えてくれる!」
席を譲ることに躊躇した叶の脳内で「弱き者を見捨てていい理由にはならない」とシシレオーが叫び、行動に移すことができたのです。
ズルをしない、嘘をつかない、優しい大人になる……それはすべて、子どもの頃に(特撮から)学んだことだと。彼女の語りに同僚たちは感心しているけれど、叶にとっては「今の私があるのは特撮のおかげ」なのです。
特撮に限らず、オタク女子にとっては愛する作品や推しの存在は活力の源。「毎日を生きていけるのは推しのおかげ」という気持ちで日々を過ごしている人は多いはず。
「自分の好きなものを悪く言われたり、嫌われたりするのって、ものすごく怖いことなんだよ!」
もう「わかる、わかるよぉおぉ!」としか言いようがない!! 趣味をカミングアウトできないのって、無理解よりも「自分の好きなものを否定されること」への恐怖のほうが圧倒的に大きい。
「堂々としたらいいのに」と言う周囲の人々に対して、「(堂々と)したらしたで否定するくせに!」と思ってしまう気持ちもわかりますよね……。
叶が彼女たちに放った「好きな番組がゴルフで5年ぐらい中止になる呪い」はニチアサ特有ですけども。
「仲間は欲しいがオタバレしたくない、である」
隠れキリシタンに例えられてしまった隠れオタの心理。擬態すればするほど仲間には見つけてもらいにくくなり、わかりやすく十字架(オタグッズ)を掲げればオタバレの危険が増す……。
「なんで特撮のグッズはあんなに主張が激しいんだよ……」とうなだれるほど、オタクグッズはひとめでそうとわかりすぎて、気軽に身に着けられないという。そのあたりの苦悩まで、わかりみが深すぎます。
「むしろ女は死! 女死力だ……!」
一方で叶は、推しのスイングを引き当てたいがために、1回300円のガチャガチャにお金を注ぎ込むときには「10回までなら売り上げに貢献したるわ!」「私の金ぇ、何に使おうが私の自由やろがい!」と思い切りの良さを見せるのです。
徹底された叶の”推しへの貢献”の姿勢には共感しかありません。円盤、グッズ、イベント……私のお金は推しのために使いたい。なんなら、今日働いてるのも推しのためですよね。
「どうしよう……私、特ソン以外に歌える歌がない……!」
”特ソン”を”アニソン””キャラソン”に置き換えてもいいかと思うのですが、これ本当にその通りすぎます。オタク同士のカラオケやヒトカラなら何時間でも歌えるけど、いま流行りの歌やバンドはこれっぽっちも知らない……という。
「自分の趣味ばかりで一般的なものをたしなまなかったツケ」とまで(幻覚のカラオケ怪人に)言われてしまって、叶は一体どうなるのか?
そんな絶体絶命のオタバレ危機を、叶は「参加者はみんなリアタイ世代、子どもの頃に観た懐かしの特ソン”エマージェイソンのテーマ”」を歌うことで脱します。その際に叶にアドバイスをくれたのは、特撮ヒーローの「エマージェイソン」なのですが……彼の”歌い方アドバイス”がまた的確すぎる!
せっかく好きな特ソンを歌うのだから、セリフから抑揚まで完コピして歌いたいのがオタクの心情。でもそこを敢えて抑えてオタバレを防ぐための”歌い方のコツ”をこれでもかと伝授してくれています。
また、作中劇である『獅風怒闘 ジュウショウワン』や、『救急機 エマージェイソン』などの特撮キャラの登場シーン、グッズや主題歌などのクオリティの高さ、声優の豪華さもオタクとしては見逃せないポイント。そういう点も含めて「オタクの心情を理解しすぎ」なリアリティが、『トクサツガガガ』の魅力といえるかも。
これからも職場では特オタであることを隠しつつ、同志を見つけオタ活に励んでいくであろう叶。その姿を、イチ「オタク仲間」として見守って行きましょう。
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