『タイバニ』に続く"イケオジ"作品はどれ?プロ書店員のオススメ4選【スパダリに極道、BLまで】

■前回の記事はこちら『2020年は“イケオジ”がブームの予感?プロ書店員に理由とオススメ作品を聞いた【津田健次郎の裏話も!】

引き続き今回も電子書籍サイトBookLive!さんと、書店員・すず木さんの協力のもと『2020年にヒットしそうな女性向け “新ジャンル”』の中から、注目すべき「イケオジ」についてさらに詳しく掘り下げていただきます。

すず木さんは2005年より電子書籍サイトBookLive!の仕事に携わる、この道10年以上のプロ書店員。年間に読むマンガの冊数は2000冊以上という強者!

前回にご紹介した通り、どうやら「イケオジ」の沼は相当深く、趣向や時代の流れによってどんどん派生していくもよう。

一度踏み入れたら引き返せない、それが「イケオジ」
そんな魅惑の扉を一緒に開けてみませんか……?

TIGER&BUNNY(1) (角川コミックス・エース...

TIGER&BUNNY(1) (角川コミックス・エース) 画像

via 「TIGER&BUNNY」1巻

スパダリ、ギャップ萌え…イケオジ沼は多種多様!

もともと「オジサマ」文化は以前からあった気がするのですが、いかがでしょうか?

「昔は“枯れ専”という言葉がありました。当時は、疲れている・枯れている“オジサマ”に魅力を見出す読者が多かった中、いつの間にか使われなくなり、代わりに今では“イケオジ”という言葉が出てきました」(書店員・すず木さん/以下同)

枯れ専はどちらかというと、等身大の“オジサマ”そのものの渋さにキュンとしているイメージですが、現代の“オジサマ”は、非日常的なスペックを掛け合わせることでその年齢とのギャップにキュンとする読者が多いとのこと。
年齢に関係なくチャレンジしているオジサマこそ、「イケオジ」というようです。

とくに人気の高いイケオジタイプはこちら!

・スパダリ系イケオジ
・ギャップ萌えイケオジ
・ワケアリ系イケオジ
・応援したくなる系イケオジ​

そうきたか!と感じる、この「痒いところに手が届く」ようなラインナップ。
ただでさえ「イケオジ」だけでも魅力がいっぱいなのに、「スパダリ」「ギャップ」とくると沼落ち確定な気がしてきました。

今すぐにでも沼を覗いてみたい!と思ったそこのあなた。
早速すず木さんに、おススメ作品を教えていただきましょう!

BL界の巨匠も注目中! おススメ作品4つをご紹介

『ラブファントム』1巻 画像

『ラブファントム』1巻 画像

via 『ラブファントム』1巻
■おススメ【1】
『ラブファントム』(みつきかこ/小学館)

スパダリは根強い人気があります。
スパダリ系のイケオジといえば……

「超有能な40男のホテルマンと20代のカフェ店員のラブストーリー。
この40男のホテルマンがとにかくカッコいい! 年上ならではの余裕で、女子の望みを叶えてくれちゃうのです。こんなイケオジがいたら付き合いたい…と思う女性は多いはず。」

■おススメ【2】
『極主夫道』(おおのこうすけ/新潮社)

ギャップ萌えイケオジ
と言えば代表作はコレでしょう。

「コワモテでいながら、かわいいエプロンを付けてキャラ弁を作る…そんな姿でホッコリ癒されます。」

『極主夫道』1巻 画像

『極主夫道』1巻 画像

via 『極主夫道』1巻
■おススメ【3】
『Op-オプ-夜明至の色のない日々』(ヨネダコウ/講談社)

ワケあり系のイケオジ
注目の作品はこちら!

「『囀る鳥は羽ばたかない』シリーズなど、BLジャンルで人気の高いヨネダコウ先生が描く青年マンガです!
ヨネダ先生の描くおじさんは、どこか影がありそこはかとない色気をまとっており魅力的です。そのワケアリ感がおじさんの魅力であり、物語のキーになっているのもポイントです。」

『Op-オプ-夜明至の色のない日々』1巻 画像

『Op-オプ-夜明至の色のない日々』1巻 画像

via 『Op-オプ-夜明至の色のない日々』1巻

ブームの火付け役!? 『TIGER&BUNNY』は外せない

『TIGER&BUNNY』(榊原瑞紀・サンライズ・西田征史・桂正和/KADOKAWA)

応援したくなる系イケオジの
代表はタイバニの虎徹!

「応援したくなる系イケオジ、の代表としては『TIGER&BUNNY』の虎徹ではないでしょうか。元気すぎて空回りしてしまう所もカワイイ!! ちょっと間抜けなところが応援したくなりますよね~!! コミックス版も出ているのでチェックしてみてください」

『TIGER&BUNNY』1巻 画像

『TIGER&BUNNY』1巻 画像

via 『TIGER&BUNNY』1巻 
先日2020年4月3日、待望の続編の放送が決定した『TIGER&BUNNY』(以下、『タイバニ』)。

9年越しの公式発表にTwitterで即トレンド入りするほど、今なおその熱は冷めることのない作品です。
そんな『タイバニ』に登場するワイルドタイガー(Wild Tiger)/鏑木・T・虎徹もまた「イケオジ」

お節介かつ早とちりというギャップをあわせ持ち、亡き妻の「どんな時でもヒーローでいて」の言葉を胸に戦う、まさに「応援したくなるイケオジ」
これはもはや「イケオジブームの元祖」の称号にふさわしいのではないでしょうか。

2回に分けてご紹介した『2020年にヒットしそうな女性向け “新ジャンル”』。
書店員・すず木さんがおススメする珠玉の作品の数々をぜひチェックしてみてくださいね。

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numan編集部

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