異例の大ヒット『SPY×FAMILY』はなぜ人気?ハートフル×シリアスの巧みさ

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いわゆる「属性」ひとつとっても色とりどりなキャラクターが揃っていることが、子どもから大人まで世代を問わず本作を楽しめることに結びついているとも言えるでしょう。いわば「世代を問わず推しキャラクターが見つかる」のです。

遠藤達哉氏の安定感。ハートフル×シリアスの巧みさ

さらに『SPY×FAMILY』ヒットの要因はキャラクターの造形の可愛さだけでなく、作者・遠藤達哉氏の力量にもあると言えます。

Web漫画の世界は紙媒体の漫画誌と比較して、新人作家の活躍が目立ちますが、『SPY×FAMILY』の作者である遠藤達哉氏は2000年に「赤マルジャンプ」にてデビューしたキャリア20年以上のベテラン作家です。
読切作品に加え2007年にはジャンプ本誌で『TISTA』を、2010年にはジャンプSQ.上で『月華美刃』を連載した実績もあり、『青の祓魔師』『チェンソーマン』『地獄楽』など錚々たる作品のアシスタントとしても活躍していました。
キャリアの長さが高度な画力・ストーリー構成力に結びついたことが、2019年以降の『SPY×FAMILY』ヒットに結びついていると考えられるでしょう。
ジャンプ+で編集者を務め、影のヒットメーカーとして知られる林士平氏のインタビューによれば、遠藤氏が携わった現場では画力のクオリティが必ず上昇するとも言われていたそうです(「COMIC NEWS」2020年6月号より)。
また、作画水準の高さに加えて『SPY×FAMILY』の魅力を支えるストーリー展開の絶妙なバランス感もヒットの理由として注目すべき要素です。

作品の根幹を成している「殺し屋×スパイ×家族」という掛け合わせは、一見相反する要素に見えながらもシリアスさとユーモアが同居する、王道ながら独特な雰囲気を形作っています。
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