『タコピーの原罪』が読者に響いたのはなぜ?理不尽さに抗う少女たちへの共感

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『タコピーの原罪』が読者に響いたのはなぜ?理不尽さに抗う少女たちへの共感
2022年前半、もっとも注目を集めた漫画のひとつである『タコピーの原罪』。あまりにも残酷で衝撃的な鬱ストーリーの連続であるこの作品ですが、圧倒的な支持を集めました。“鬱展開”だけでない本作の魅力とは。
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2022年上半期、漫画界でもっとも大きな話題を呼んだ漫画のひとつが『ジャンプ+』で連載された『タコピーの原罪』(集英社)です。コミックス発売と同時に売り切れが続出し、新作でしかも全2巻の短編であることを考えると異例の人気作・話題作となりました。

衝撃展開の連続に毎回Twitterトレンド入りを果たしていた本作。どうしてこれほどまでに読者をひきつけたのか。その理由には“鬱展開”以上に読者の心に響いたポイントがあるのではないでしょうか。

※一部、作品の内容について触れている部分があります。

残酷描写だけじゃない。それぞれの救いと願い

『タコピーの原罪』のメインキャラクターは、少女漫画風のタッチのかわいらしい女の子「久世しずか」とデフォルメ化されたタコのような生物「タコピー」。タイトルと絵柄だけを見ると、小学校低学年向けの少女漫画だと勘違いしてしまう方も多いでしょう。

しかしストーリーは残酷であまりにも衝撃的です。壮絶ないじめ、家庭内暴力、学級崩壊、動物虐待、挙げ句の果てには殺人…。物語の開幕から衝撃のシーンが連続し、どう考えてもハッピーエンドを想像できない物語に強いショックを受けたという人も少なくありません。
【公式】タコピーの原罪【上巻発売記念PV】

この衝撃的な展開から「読む地獄」と称されることも。
もちろん人間には単純に「残酷なものを見てみたい」という欲求もありますが、それだけに訴えかける作品として考えると『タコピーの原罪』のストーリーはあまりにも複雑です。
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