お見事…！『ヒロアカ』第324話の伏線回収に騒然。歌詞とのリンクにも「震える」「粋な公式」

週刊少年ジャンプ39号に掲載された『僕のヒーローアカデミア』第324話「未成年の主張」が話題となり、Twitterでトレンドとなっています。

神展開の連続に毎週盛り上がる『ヒロアカ』本誌。今回は麗日お茶子の戦いぶりが読者を感動の渦に巻き込みました。
また、初期から繋がる伏線回収や、最後の煽り文にも注目が集まっているようです。

※記事の特性上、本編の内容に触れています。

今回、ストーリーを動かしたのは麗日お茶子。

不安が伝播し苛立ち始める市民に向けて、“全ての人の笑顔の為に”とお茶子は全身全霊で訴えかけます。ボロボロの出久も、不安に押し潰されそうな市民も救おうとするその言葉は、読者の心をも揺さぶった様子。

ネット上では「ボロボロ泣いた」「号泣不可避」と涙腺が緩んだという声のほか、「お茶子が最高のヒーローだった」「お茶子ちゃんがいてよかった……」「ヒーローを助けるヒーロー。胸熱！」「本当にかっこよかった……！」と彼女の勇敢な行動を絶賛する声が溢れました。

また「史上最高のヒロインだと思う」「もはやヒロインじゃなくて一人のヒーロー」「ヒロインでありヒーローでもある」など、“ヒロイン”としてのみならず“ヒーロー”として、性別の枠に囚われないお茶子の活躍に胸を打たれたという声も。

『推しの子』の作者の一人、横槍メンゴ先生も「本誌すごすぎて最終回と脳が間違える」と感想を呟くなど、圧巻の描写の連続は心に響く印象深いシーンとなりました。

そして今回、あわせて注目されているのが伏線回収の見事さ。

お茶子の必死の叫びは「ここを彼のヒーローアカデミアでいさせて下さい！！」という言葉で締め括られました。
これはかつて、出久が雄英高校に合格した際にオールマイトからもらった「雄英（ここ）が君のヒーローアカデミアだ！」のセリフぶりに『僕のヒーローアカデミア』という作品タイトルの伏線回収をする形に。

さらに、「これは、僕が最高のヒーローになるまでの物語だ」というお決まりのフレーズが今回は「みんなが最高にヒーローになるまでの物語だ」と形を変えました。

SNSでは「お見事すぎる！」「綺麗な伏線回収すぎて膝を打った」「タイトル回収に鳥肌が止まらない……！」「タイトルもだけど“僕がヒーローになるまでの……”も回収、深みがすごい……」「これまでの物語からのこれは熱い」「もう本当に最終回が近いんだなあと実感する」「うわー、最初から読み返したくなったな」と多くの感想が挙がりました。

⇒次ページ：本誌の状況が「THE DAY」の歌詞とリンク！「粋な公式」「すごすぎて震える」

もう一つ、読者はジャンプ本誌でのみつけられる最終ページの煽り文に注目していたよう。

今回の煽り文の内容は「踏み出す一歩一歩が　今 世界を変える───！！」。
実はこれがアニメ『僕のヒーローアカデミア』の第1期のオープニングテーマ「THE DAY」（ポルノグラフィティ）の歌詞に重なることで、「THE DAY」も「ヒロアカ本誌」とともにトレンド入りしたのです。

粋な仕掛けに読者からは「本誌の状況とTHE DAYの歌詞がドンピシャにリンクしててすごい」「これは熱いしずるい……！」「編集さんのセンスに脱帽」との声が寄せられました。
中には「正直アニメ1期の頃はあんまり歌詞と内容が合ってないと思ってたんだけどここに繋がっていたのかと思うとすごすぎて震える……」といった感想も。

ネットの盛り上がりぶりを見てか、アニメ『僕のヒーローアカデミア』公式アカウントも「THE DAY」のYouTubeリンクを投稿し、「公式が神」「本誌を読んだ人だけわかるやつ……！」「なんというタイミング！」とさらに読者の気持ちを盛り立ててくれました。

そのほか、お茶子が訴えかける市民の中には、第1話でヒーローの活躍を見守る出久の隣にいた男性キャラクターが描かれていたり、サブタイトル「未成年の主張」と同名のコーナーを放送していたのが「学校へ行こう」という番組であることから、雄英高校を離れた出久へのメッセージになっているかのように感じられたりと、これまでのストーリーの積み重ねが活きる演出の数々に驚きと感動の声が口々につぶやかれていました。

いよいよ最終回も現実味を帯びてきた怒涛の展開に、これまで以上に目が離せませんね……！