伊達政宗のプライドをかけた戦いの行方は? “斬劇『戦国BASARA』蒼紅乱世”『蒼』THE PRIDE ゲネプロレポート

政宗&慶次が豊臣軍と激突!

12月16日に千秋楽を迎えた“『紅』未来への誇り”と同様、第六天魔王・織田信長が明智光秀(瀬戸祐介さん)の裏切りによって討死した「本能寺の変」から始まる本作。覇王・豊臣秀吉(佐々木 崇さん)竹中半兵衛(末野卓磨さん)はさらに勢いを増し、その手を全国へと伸ばしていきます。
戦国BASARA 眞嶋秀斗

戦国BASARA 眞嶋秀斗

伊達政宗役・眞嶋秀斗さん
戦国BASARA 蒼

戦国BASARA 蒼

竹中半兵衛役・末野卓磨さん(左)、豊臣秀吉役・佐々木崇さん(右)
伊達政宗(眞嶋秀斗さん)もまた、豊臣の配下に下るよう迫られていました。さらに右腕である片倉小十郎が怪我を負い、守りが手薄になったところを半兵衛に攻められ、民と引き換えに軍門に下ることを余儀なくされてしまいます。

そんな中、徳川家康(中尾拳也さん)と、後藤又兵衛(汐崎アイルさん)がそれぞれの理由で豊臣軍を離脱。石田三成(沖野晃司さん)は秀吉から家康を追う許可をもらうため、まず裏切り者の又兵衛を探します。宮本武蔵(西野太盛さん)を探していた山中鹿之介(橘龍丸さん)も、ひょんなことから又兵衛と一緒に逃げることに。

一方、最上義光(寺山武志さん)は自身の勢力拡大のため、政宗を利用しようとするなど策を講じますが……なかなか上手くいかず。実のところかなりずる賢いというか、手柄の横取りのようなことを企んでいます。

とはいえ愉快な雰囲気と、結局のところ失敗してしまうところがどうにも憎めない武将になっていて、劇中の清涼剤として観客を楽しませてくれます。

戦国BASARA 寺山武志

戦国BASARA 寺山武志

最上義光役・寺山武志さん
前田慶次(伊阪達也さん)は織田家の残党として追われている利家とまつを探し、奥州へと足を踏み入れます。情報を求める中、かつての親友だった秀吉と遭遇しますが、慶次の言葉も拳に乗せた想いも届くことはありませんでした。

こうして一度は己の力が足りず、豊臣軍に敗れてしまう政宗と慶次。2人が再び立ち上がり、未来へと立ち向かう姿が『蒼』の見どころとなるでしょう。

戦国BASARA 伊阪達也

戦国BASARA 伊阪達也

伊達政宗役・眞嶋秀斗さん(左)、前田慶次役・伊阪達也さん(右)、山中鹿之介役・橘龍丸さん(奥)
そして『紅』と同様、ストーリーはきちんと『蒼』のみで完結していますが、すでに『紅』を見た方は映像シーンで「このシーンも、このセリフも知ってる!」とテンションが上がること間違いなし!

両方に登場する鹿之介が政宗たちと知り合いだった理由も分かりますし、『紅』での経験が『蒼』での行動に活かされていることも。『紅』で気になった「政宗がなぜ六爪を手放したのか?」も判明しますし、こうした話の裏側が明らかとなっていく部分も注目ですよ。

戦国BASARA 橘龍丸

戦国BASARA 橘龍丸

山中鹿之介役・橘龍丸さん(左)、前田慶次役・伊阪達也さん(右)

それぞれの“誇り”を胸に……いざ戦の舞台へ!

やはり『蒼』で注目すべきは、なんといっても政宗です! 政宗は真田幸村(松村龍之介さん)とは異なり、すでに一つの国を治める立場にあります。ゆえに進むべき道に迷いはなく、だからこそ生涯のライバルと認めた幸村が迷い、煮え切らない様子には思うところがありました。
戦国BASARA 伊達政宗

戦国BASARA 伊達政宗

伊達政宗役・眞嶋秀斗さん
しかし、そんな政宗が窮地に追い込まれ、誇りを失いかけた時、それを取り戻すきっかけとなったのは幸村と交わした約束でした。かつて梵天丸(政宗の幼名)と弁丸(幸村の幼名)として出会い、いつか約束が果たされる日をずっと待っていた2人だからこその展開には胸が熱くなること間違いなしです。

また、武将としての出番こそありませんが、政宗の傍らには常に小十郎の存在が大きくあります。小十郎の想いも背負った政宗がどう豊臣軍と戦うのか……こちらも目が釘付けになりますよ!

そしてもちろん、政宗たちの前に立ち塞がる豊臣軍の動向も見逃せない部分です。秀吉が目指す天下のため、さまざまな知略を巡らす半兵衛と、その身のすべてで秀吉に仕える三成。とくに三成といえば秀吉への絶対的な忠義はありつつ、どちらかというと家康との確執が中心となりやすいもの。

でも今回はそれだけでなく、豊臣軍の一員であるという想いを強く感じることができました。

戦国BASARA 沖野晃司

戦国BASARA 沖野晃司

石田三成役・沖野晃司さん
昔の親友を止めるべく胸中に複雑な想いを抱えながら戦う慶次も涙なしには見られませんし、他者から理解されにくい生き方をしている又兵衛の本心にも心を打たれます。

シリアスな空気に包まれることが多い中、コミカルな素敵紳士・最上と鹿之介のコンビにはかなり癒されました。観劇中、ずっと緊張しっぱなし……ということにはならないのでご安心ください!

多彩な武器が登場するアクションシーンも刮目!

スピーディで迫力のある殺陣が『戦国BASARA』舞台シリーズの魅力ですが、今回はメインキャストがぐっと絞り込まれたことで、より丁寧に一人ひとりの武将のアクションを追うことができます。

例えば、今回の政宗は己の命にも等しい六爪を奪われてしまいます。では一体どのように戦うのかといえば、大切な人から預かった刀を振います。その刀を握った動作は、長らく『戦国BASARA』に親しんだ人であれば「なるほど!」となるはず。こうした細部の動きにも気を配れるのも、本作ならではでしょう。

このほか慶次も大振りな「超刀」だけでなく、鞘を合体させた「朱槍」も豪快に振るいますし、半兵衛も「関節剣」という武器で剣と鞭の状態を使い分けます。又兵衛の武器「奇刃」は独特な形と、それに見合うトリッキーな動きが特徴なので、どのような戦いを繰り広げるのかじっくり見てほしいポイントです。

戦国BASARA 竹中半兵衛

戦国BASARA 竹中半兵衛

竹中半兵衛役・末野卓磨さん
戦国BASARA 汐崎アイル

戦国BASARA 汐崎アイル

石田三成役・沖野晃司さん(左)、後藤又兵衛役・汐崎アイルさん(右)
最上は武器の「指揮刀」こそスタンダードな刀に近いものですが、全身をバネのようにして動き回るので色んな意味で目が離せません。ぜひ、こうしたアクションの細かな部分にも注目してみてくださいね。

まとめ

初の試みとなった“蒼紅”2作連続上演も、この“『蒼』THE PRIDE”でいよいよ完結。『紅』『蒼』でしっかりと終わりを描きつつ、どちらも知っているとより一層深く楽しめるという作品に仕上がっていました。

チケットはほぼ完売していますが「笑劇」の公演もしっかり収録されたDVDの発売が決定していますので、気になったファンはこちらをお見逃しなく♪

戦国BASARA 蒼THE PRIDE

戦国BASARA 蒼THE PRIDE

公演概要

“斬劇『戦国BASARA』蒼紅乱世” 『蒼』THE PRIDE  

◆公演日程・会場◆    
日程:2018年12月21日(金)~30日(日) 会場:オルタナティブシアター(有楽町)  

◆キャスト◆    
眞嶋秀斗/沖野晃司、伊阪達也、橘 龍丸/汐崎アイル/寺山武志、末野卓磨/佐々木 崇 ほか    
映像出演:松村龍之介、中尾拳也 ほか    

◆アフターイベント◆  
12月23日(日)17:00:アフタートーク   【鹿之介(橘)、又兵衛(汐崎)、最上(寺山)、慶次(伊坂)、   半兵衛(末野)、秀吉(佐々木)】    
12月25日(火)19:00:クリスマス会   【全武将(眞嶋、沖野、伊坂、橘、汐崎、寺山、末野、佐々木)】    
12月26日(水)19:00:お見送り   【三成(沖野)、慶次(伊坂)、半兵衛(末野)、秀吉(佐々木)】    
12月29日(土)12:30:紅の回   【政宗(眞嶋)、三成(沖野)/幸村(松村)、家康(中尾)】    
12月29日(土)17:00:お見送り   【政宗(眞嶋)、鹿之介(橘)、又兵衛(汐崎)、最上(寺山)】  

共通概要  
チケット料金: 全席指定7,900円 (税込)  
チケット発売: 9月19日(水)12:00~よりオフィシャルHP最終先行販売開始  
10月14日(日)10:00~より一般発売開始    
主催: エイベックス・エンタテインメント、エースクルー・エンタテインメント、サンライズプロモーション東京  
問い合わせ先: サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(全日10:00~18:00)    

◆スタッフ    
原作:CAPCOM(「戦国BASARA」シリーズ) 構成・演出・映像:ヨリコジュン    
企画・原作監修:小林裕幸(CAPCOM)、山本真(CAPCOM) シナリオ協力:松野 出    
プロデューサー: 都田和志(エースクルー・エンタテインメント)、山浦哲也(エイベックス・エンタテインメント)    
製作:エイベックス・エンタテインメント、エースクルー・エンタテインメント    
著作権表記: (c)CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.  

<斬劇『戦国BASARA』 公式サイト>    
http://www.basara-st.com/

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numan編集部

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