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生駒里奈、矢部昌暉、陳内将ら熱演! 『暁のヨナ~緋色の宿命編~』ゲネプロレポート

生駒里奈、矢部昌暉がW主演! 『暁のヨナ~緋色の宿命編~』初日会見レポート
https://numan.tokyo/drama-stage/9eJRz

草凪みずほ原作の『暁のヨナ』は、白泉社『花とゆめ』2009年17号より連載がスタートし、紙・電子累計660万部を超える人気作です。2014年にはテレビアニメ化もされ、話題になりました。

謀反により父王を殺された王女ヨナが、流浪の身となりながら様々な人との出会いにより成長し、自身の運命に向き合っていく姿が描かれている同作品。
少女マンガの枠に収まらず、多くの読者の心をとらえて離さない"ヨナ"の魅力とは――? 

主を慕い、戦う、美しき四龍の戦士たち

物語の冒頭、父王を幼馴染の従兄、スウォン(陳内将さん)に殺され、城を追われる身となってしまった高華王国の王女・ヨナ(生駒里奈さん)
護衛のハク(矢部昌暉さん(DISH//))とともに逃げ落ちた先で、通りすがりの美少年・ユン(樋口裕太さん)と出会い、ユンを保護していた神官イクスのお告げを受けます。

闇落つる大地 龍の血により再び蘇らん 古の盟約に従い 四龍集結せん時 遂に赤き龍 暁より還り給う――

建国神話をなぞらえたこのお告げをもとに、ヨナは自分の味方となってくれるであろう"四龍の戦士"を探すことになります。
龍の力を宿した4人の青年はいずれも端正な顔立ちの美形。その能力を使って主のヨナを守る姿はときめくポイントです。

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左:ハク(矢部昌暉さん)、右:キジャ(山本一慶さん)
右腕に白龍の力を宿すキジャ(山本一慶さん)は、龍の里で蝶よ花よと育てられたお坊っちゃま気質な青年。四龍であることに誇りをもっており、ヨナに対する忠誠心も人一倍です。戦闘シーンでは、巨大化した右腕を奮ってダイナミックに戦いますが、世間に疎く、女性に迫られてたじたじになるシーンも。
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シンア(奥谷知弘さん)
瞳に青龍の力を宿すシンア(奥谷知弘さん)は、強い力を遮断するため、常に仮面をかぶっています。キジャとは対照的に里で迫害されていたので口数も少ない青年ですが、言動の端々から優しさがにじみ出ています。 ヨナからシンアという名前をつけてもらうシーンは、切なくも温かい気持ちになります。 貴重な仮面を外すシーンも、本舞台では描かれています。

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左:ゼノ(木津つばささん)、右:ハク(矢部昌暉さん)
今作は原作コミックスの1~7巻の舞台化となり、原作範囲では登場していない黄龍のゼノ(木津つばささん)は、舞台オリジナルの登場の仕方をします。
矢で射られても、刀で切りつけられても、決して死なない不死身の龍――影からヨナとハクを見守り、たまにひょっこり現れる謎めいた少年として、場を和ませます。  

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ジェハ(西川俊介さん)
そして今回の舞台で1番フィーチャーされたのが、緑龍のジェハ(西川俊介さん)と彼の暮らす阿波の都 。  
右脚に龍の力を宿すジェハは、その跳躍力を生かし、ギガン(築山万有美さん)船長率いる義賊の一味として、阿波で人身売買をする悪党クムジ(久ヶ沢徹さん)と戦っています。    
自分の生きる道は自分で決める――龍の力と運命に縛られたくないジェハは、自分を迎えに来たキジャたちに反発します。しかし、    

「そんなに威嚇しなくても大丈夫よ。」    

と優しく自分に呼び掛けるヨナに、ジェハは拍子抜け。    

「四龍の主だっていうから、きっと強大な力で四龍を支配するような偉ぶった野郎が現れるんだと思ってた……。」

共にクムジと戦ううちに、ヨナの覚悟、人柄に惹かれていくジェハ。それは自身が四龍だからなのか――。クムジとの最終決戦と揺れ動くジェハの心、そしてジェハ、ヨナまでを包み込むギガンの母のような愛が今作の大きな見どころです。

ヨナ姫をめぐる2人の幼馴染――ハクとスウォン、それぞれの本音は?

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左:スウォン(陳内将さん)、右:ハク(矢部昌暉さん)
少女マンガによくある、幼なじみ同士の三角関係――『暁のヨナ』においてもそれは例外ではありませんが、一筋縄ではいかないのがこの作品の大きな魅力。

争いを好まない優しい父、イル国王に育てられたヨナ。かつてはその赤い髪も長く整えられていました。しかしヨナ自身にとっては、その赤髪はコンプレックス。そんな彼女に、従兄のスウォンは

「私は好きですよ、ヨナの髪。綺麗な赤――暁の空の色です。」

とかんざしをプレゼントしてくれます。ヨナは昔からずっとスウォンに恋焦がれていました。

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左:ヨナ(生駒里奈さん)、右:スウォン(陳内将さん)
そんなヨナの様子を、呆れつつも温かく見守っているのがヨナの護衛のハクでした。ハクとスウォンも幼少期は身分を気にせず、共に語り合い鍛錬し合っていた幼なじみ。身分を気にするハクに、普通に接してほしいとスウォンは言います。

しかし、そんな温かな関係図が、たった一夜で変わってしまったのです。スウォンの謀反により城を追われたヨナは、ハクとともに逃げ落ちます。

「共に過ごした日々、大事にしていた姫さんを、すべてを壊して、お前はそれで満足か、スウォン――。」

スウォンにならヨナを任せられると思っていたハクは、その気持ちを裏切られたこと、自身が慕っていたイル陛下を殺されたことに大きなショックを受けます。

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ハク(矢部昌暉さん)
テジュン(釣本南さん)により追い詰められたヨナとハク。ヨナはそこで長かった自身の赤髪を切ってテジュンから逃げ遂せます。崖から落ちたヨナ達を見て、ハクはともかくヨナだけは救うつもりだったテジュンは絶望し、その赤髪を遺髪としてスウォンのもとに持ち帰ります。赤髪を大事そうに見つめながら、

「夜が、明けますね。」

と静かに語ったスウォン。戴冠式に相応しい暁の空の下、彼の瞳の先に見えていたのは、果たしてこの国の未来だけだったのでしょうか――。

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左:テジュン(釣本南さん)、中央:スウォン(陳内将さん)
一方、"うぜェくらい側から離れない"とヨナに誓い、何があっても彼女を守り続けるハクの姿に、ヨナは自身も武器を持ち、大切なものを守る決意を固めます。そんなヨナに複雑な気持ちを抱えつつ、ハクはヨナに弓を教えるのでした。
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左:ハク(矢部昌暉さん)、右:ヨナ(生駒里奈さん)

時に可憐に舞い、時に獣のよう瞳をする、暁の髪色のヒロイン

「『暁のヨナ』はヨナの成長を描いた物語」と初日の囲み会見で語ったヨナ役の生駒里奈さん。
この舞台でも、ヨナの人間としての成長がところどころで描かれています。

国政に興味を持てず、優しい父王のもとでのびやかに育ったヨナ。初めて城の外に追いやられたことで、徐々に父の国政の実態――それを知ろうとしなかった自身に、罪の意識を持ち始めます。

阿波の都でクムジによる人身売買を止めるため、ギガン船長の義賊に入れてもらったヨナは、連れ去られた女性たちを助けるべく、女装したユンとともに自らクムジのもとに乗り込みます。

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左:ヨナ(生駒里奈さん)、右:ユン(樋口裕太さん)
クムジと対峙したヨナは、か弱い女性を演じて見せながらも、人を人と思わないようなクムジの振る舞いに憤慨し、思わず彼を睨みつけます。その"獣のような瞳"は一瞬、クムジも震えあがるほど。
彼女の強い意志と眼差し、そして迷いのない弓が、やがて周りの人間たちを巻き込んで、未来を変えていきます。
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ヨナ(生駒里奈さん)
そんなヨナも、姫としての教養を受けているので、本来得意なものは弓ではなく"舞"。阿波の都での宴のシーンでは、扇を片手に美しく舞う姿が印象的です。
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ヨナ(生駒里奈さん)
四龍たちは勿論、皆が彼女に惹かれていき、徐々に王女であったヨナはなく、ただの"ヨナ"として周囲に受け入れられる彼女ですが、

「ハクはこれからも、私のこと姫って呼んで。」

この国の誰が忘れても、ハクだけはヨナがイル国王の娘であることを忘れないでいて、と彼女はハクにお願いをします。
イル国王の娘として、かつての王女として、自分の目でこの国の実態を見つめ始めたヨナ。

そんなヨナが、父に代わって新たな国王として即位したスウォンと再会した時、彼女は父の仇を討とうとするのか、それとも――。

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まとめ

複雑に絡み合う人間関係、なかなか見せないお互いの本音――。舞台『暁のヨナ~緋色の宿命編~』では、四龍の力が具現化する迫力、ヨナとハクとスウォンの気持ちのすれ違いが目の前で感じられて、改めて作品の魅力に気づかされました。どの人物も自分の信念に基づいて生きているので、誰に感情移入して観るかで、感じ方が変わってくる舞台です。

舞台『暁のヨナ~緋色の宿命編~』は3連休終わりの11月25日(日)まで絶賛公演中。
当日券情報はぜひ公式ツイッター(https://twitter.com/yona_stage )でご確認ください!

執筆:通崎千穂 @tsu_otometsu
編集:白鳥雅@numan_miyabi

■DATA

舞台『暁のヨナ~緋色の宿命編~』
公演日程 2018年11月15日(木)~25日(日)
会場 EXシアター六本木
キャスト 生駒里奈:ヨナ役
矢部昌暉(DISH//):ハク役

山本一慶:キジャ役
西川俊介:ジェハ役
奥谷知弘:シンア役
木津つばさ:ゼノ役

樋口裕太:ユン役
釣本南:テジュン役
築山万有美:ギガン役
久ヶ沢徹:クムジ役

陳内将:スウォン役

アンサンブル 吉田晃太郎、佐藤賢一、大穂恭平、佐藤義夫、宮川連、三上真司、榮桃太郎、鈴木幸二、早川勇平、小島久人、伊藤智則、下田隼輝、轟大輝 、瀬戸沙織、新貝紋加、安里唯、山﨑愛華
原作 草凪みずほ『暁のヨナ』(白泉社『花とゆめ』連載中)
脚本 早川康介
演出 大関真
企画協力 白泉社

主催 舞台「暁のヨナ」制作委員会
公式サイト http://yona-stage.jp/
公式ツイッター @yona_stage
Copyright © 草凪みずほ・白泉社/舞台『暁のヨナ』製作委員会

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numan編集部

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